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『世界ホームレス百科事典』文化人類学者のまとめるエネルギーはすごい!

未唯へ。本というのは重たいものですね。重さと内容が心に重たい時もあります。

『世界ホームレス百科事典』368.2レヴは重たいです。なにしろ、800ページにわたって、「ホームレス」のことが書かれています。価格は38000円です。アメリカの文化人類学者が中心になって編集されています。図書館という制度がない限りは触れることができません。図書館にはいつもビックリさせられます

「ホームレス」だけで、これだけの事典ができるという、アメリカの底力を感じます。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でも、詳細に述べられているが、情報の乱立になっている。「ホームレス中学生」まで取り上げている。それに対して、この本は、「ホームレス」という切り口で文化を理解しようとしている。歴史での変遷とか各国での比較も文化人類学の大きなテーマです。以下は本書で述べられている目的です。

 『世界ホームレス百科事典』の目的は、ホームレス問題に関するわれわれの知識を集約することにある。過去におけるホームレスの類型を説明し、アメリカの近年および現代の状況に焦点を当てるとともに、世界各国のホームレス問題を例示する。執筆項目としては、原因、歴史、法的問題・援護活動・政策、立法と実施計画、健康問題、団体・機関、調査研究、対策事業(サービス)とその状況、ホームレス(問題)についてのイメージや認識、ライフスタイル(生活様式)、国際的な問題と展望などが含まれる。今日のアメリカの大都市8ヵ所、および世界の30以上の国や都市におけるホームレス問題の解説記事も載せたので、簡

 本書の大きな目的として、人々がそのように抱く誤ったイメージを是正し、誤解や思い込みを取り払うことをめざす。包括的で正確な新しい情報に基づいて、21世紀のホームレス問題に関する解説を読者に提供するものである。

私個人としては、「図書館とホームレス」のケースとして、SFPL、LAPL、NYPL、そしてボルチモア公共図書館が上げられていて、嬉しかった。貸し出し冊数世界一のボルチモアには行きたいですね。

ポータルも、事例を分類することで、事典ができるかもしれません。

「未唯への手紙」も事例を入れ込んだ事典にしましょう。サファイア循環の切り口で、今起こっている偶然と未来について語れたらと思います。
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