黒石線のこと

　9月6日(土)弘南鉄道の大鰐線を撮影してきた後は、同じ弘南鉄道の弘南線にも乗車してきました。この弘南線は昭和49年夏に初めて訪問し、平成13年5月に２度目の訪問（この時は弘前⇔平賀間往復）、今回が３度目となります。

　ただ昭和49年に初めて来た時は、終点の黒石駅には当時国鉄時代の黒石線を利用した記憶があります。国鉄黒石線は奥羽本線の川部駅から分かれるわずか6.2㌔の支線でした。その国鉄黒石線は、昭和59年に同じく黒石に乗り入れていた弘南鉄道の傘下となり弘南鉄道黒石線として再スタートをしました。

　当時、弘前周辺に一大路線網を築こうと画策していた弘南鉄道にとっては、国鉄黒石線の廃止は願ったりかなったりであったかにみえましたが、わずか6.2㎞、途中駅が１カ所というこの路線を組み入れたところで収支の折り合いが合わず、結局平成10年3月末で廃止となりました。

　弘南鉄道黒石線としては、わずか13年の短命でしたけど、もとの国鉄時代は大正元年8月開業の黒石軽便線ですから、通算すると86年の歴史があった訳です。

　現在、そのモト国鉄の弘南鉄道黒石線の方の黒石駅は、駅前タ－ミナルとなって跡形もなくなっていますけど、かって二つの駅が存在していた感じは今でも伺えます。

　ひょっとしたら、学生時代の仲間で昭和49年にココ黒石駅へ訪れた時の写真が残っている方は、また参考の為に拝見したいです。




　↑9月6日　弘南鉄道弘南線黒石駅にて

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