みなさん
「A列車で行こう」って言う
フレ-ズは、お聞きになったことがあると思いますけど、今度
JR九州の
臨時特急列車として走り始めました。
もともと
「A列車で行こう」は、アートディンク社が開発した都市構築型の
鉄道シミュレーションゲームとして有名です。『A列車で行こうシリーズ』は、当初は鉄道をモチーフにしたパズルゲームの性質が強かったらしいですが、1990年に発売された第3作からクォータービューを使った形の都市構築型ゲームに転換して大ヒットし、
「A列車で行こう」という
フレ-ズも一般的になったようです。
↑11月3日
JR三角線赤瀬⇔石打ダム駅間にて
A列車で行こう1号。
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↑臨時特急「A列車で行こう」の方は、
熊本市と
天草諸島を結ぶルートの一角を形成する
観光列車として今年10月8日に運行を開始しました。
三角駅で、最寄りの三角港と下島にある本渡港を結ぶ定期航路
「天草宝島ライン」と接続しています。
「A列車で行こう」の運行開始に伴い、運行区間の
熊本⇔三角駅間に
「あまくさみすみ線」の愛称が付けられ、列車の運行開始に先立ち2011年9月1日より使用しています。
国鉄時代の
三角線は、
豊肥本線と
三角島原フェリー(2006年廃止)とともに阿蘇と島原半島を結ぶ観光ルートの一翼を担っており、
豊肥本線から直通する
急行列車も設定されていました。
昭和61(1986)年11月のダイヤ改正で
急行「火の山」の三角線乗り入れが終了し
三角線から優等列車は消滅していました。ゆえに
「A列車で行こう」は三角線にとっては25年ぶりの優等列車で、初の
特急列車と言うことになりますね。
↑11月3日
JR三角線波多浦⇔石打ダム駅間にて
A列車で行こう2号。
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列車名の頭文字である
「A」は、「南蛮文化が渡来した天草をモチーフに、ヨーロッパをイメージした大人の旅を演出」というコンセプトから、
大人 (
Adult) や
天草 (
Amakusa) の頭文字から取られたそうです。
車両は
キハ185系気動車2両(キハ185-4・キハ185-1012)を改造して専用車両としています。車両デザインは、例によって
JR九州のデザイン顧問である水戸岡鋭治氏が担当しています。
このように説明してきましたけど… もともと
「A列車で行こう」は
ジャズの名曲ですよね。
1939年にデューク・エリントンが楽団のピアニスト兼作編曲者であったビリー・ストレイホーンに作詞・作曲をオーダーして作られた作品です。1941年2月にエリントン楽団の演奏でレコードが発売され大ヒットしました。
ジャズの名曲
「A列車で行こう」は、デューク・エリントン楽団によって演奏されて以来、サックスを用いたスタンダード・ナンバーとして多くのジャズ演奏家に親しまれています。この
A列車とは、
ニューヨークからマンハッタンの
八番街へと向かう
地下鉄の路線のことで、この系列の
地下鉄には
「A」マークが書かれた看板が掲げられています。
なので、ジャズに詳しい人々にしたら、なんで
ニュ-ヨ-クの
地下鉄がなぜ辺鄙な九州
熊本で走っているの?って疑問を持たれて、違和感を感じる方もいらっしゃるでしょうね。
追記:「A列車で行こう」はゲームを開発しているアートディンク社の
登録商標なはずなのに… JR九州さん、大丈夫なんですかね? と言う疑問を私も持ちましたけど、、
調べてみたら、
登録商標は商標として登録できる区分が決まってるようで、家庭用ゲームは
9類ですね。なので第39類(輸送、こん包及び保管並びに旅行の手配)及び第12類(乗物その他移動用の装置)としては登録していないから、
JR九州が使用しても大丈夫みたいですね。