高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

オーガニックパーティー

2007-01-13 | 農業・食育・食文化について

Dscn2296  昨年の12月2日に大有研主催のオーガニックパーティーを、梅田の超人気カフェのsangmi(サンミ)さんで行いました。
 予想以上の反響がありまして、60名定員を80名に増やしてもすぐにキャンセル待ちになってしまいました。 当日、参加してくださった方々には、少し窮屈な思いをさせてしまったと思いますし、配慮の至らなかった点も多くあったと思います、すみません。
 大有研のイベントは内容も充実しているし、記者の方の協力で新聞等でも告知しているのに、ほとんどのイベントは集客に苦しむのです。この一年間、このギャップに苛まれて来ました。そして、生まれた発想が」このパーティー。参加しづらいなら、こちらが参加してくれるまで近づいて行きましょう、という思いからの企画でした。

  当日、ゲストとして参加してくださった有機農業の生産者さんは、なんと7名も。 大阪のみならず兵庫県など、皆さんたまねぎの定植等でお忙しいのにもかかわらず、遠路はるばる参加してもらい、とても感謝の気持ちでいっぱいです。

 また、サンミさんのスタッフの方々もがんばってお料理を作って頂きました。
 当初はサンミさんにすべてお料理をお任せしていたのですが、代表の大塚さんからの申し出もあり、参加してくださった生産者さんの野菜を実際に使っての献立となりました。その品数、約20品目。しかも、お店の大人気の豆乳プリンを初めとする、デザートまでご用意頂き、本当に気合を入れてこのイベントに臨んでくださいました。

 司会は会員の奥平さんと鈴木さんが務めてくれました。イベントの趣旨と大有研の簡単な説明。そして、生産者さんのご紹介・ご挨拶を行い、「いただきます。」と皆で言ってから食事の時間へ。 パーティーの最後の方で、生産者さんにお持ち頂いた野菜や協賛してくださった方から、抽選で参加者の方にプレゼント。特大の蕪や赤色のジャガイモ、路地の特大の水菜・有機加工食材などなど、当たった方にはとても喜んで頂けた様子でした。
Dscn2271  最後の挨拶として、大有研を代表して、私が少しスピーチさせて頂きました。その後、大塚さんからのご挨拶とお店スタッフの紹介・サンミさんの祝4周年をお祝いして、大有研からほんの気持ちだけですがジャンヌダルクというお花をプレゼントしました。閉めは、最後に野菜を作ってくれた生産者さん・料理をしてくださったお店のスタッフに感謝の気持ちをこめて、皆でご馳走様を言って閉会を迎えました。

 ロハスにしても、マクロビにしてもにしても、安全なもの作りを土台にしないと成り立ちません。例えば、野菜の皮を付けたまま料理するにしても、その野菜をどこから調達するのでしょうか。日本国内の有機認証を受けた農産物は、0.16%程しかないと言われています。
 日本国内で農業がこのまま衰退していけば、どうなかるかを想像してください。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、実は日本の農業はそれに近い局面を向えています。その現場を知っているのと、そうでないのとでは食に対する取り組みが全然違うと私は思っています。

 「ものの本質を知る。」という私の農の師匠の言葉を、少しでも参加した皆さんに感じてもらえたら、このイベントは私の中では大成功です。

 今年も大有研のイベントを通じて、少しでも農業や食文化を大切に、身近に感じていただけるように頑張りたいと思いますので、ご声援・ご協力よろしくお願い致します。

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