小林先生ご夫妻が、枝豆の秘伝を求めて突然我が家を訪れたのは2015年の秋のことだった。
その時に撮った縁側に腰かけて笑顔でくつろぐご夫妻の写真をプログに掲載するのは今回で三回目のことになる。
( 二回目は今年の3月、先生の葬儀の際に弔辞を奉読した日)
今日、所用でお邪魔した際、奥様から「二人ともいい笑顔で写っていたので既にあの時に遺影に使うことを決めていた」と聞き驚いた。
先生の葬儀の際、自力では歩けない程憔悴し切っていた奥様が、随分元気を
取り戻しているように見受けられたが、「お医者さんからは『時間が解決してくれる』といつも言われているが、10カ月経過した今も寂しさが募るばかりで、夜中に目が覚めると夫との楽しかった時のことが思い出され眠れなくなる」と嘆かれていた。
そして、「熊谷さんは奥様にこんな寂しい思いをさせちゃ駄目よ」と言葉をつながれた。
また、先生のお人柄が偲ばれる次のようなエピソードも紹介して頂いた。
「先生の墓石は私に作らせて」と墓石屋を営む教え子の方から申し出があり、バレーコートや先生のアタックする姿を石に刻み、小林家の墓と刻んだ
上にバレーボールを模した丸い石を配置した墓石を贈呈して頂いたとのこと。
和尚さんが「こんな墓石を見るのは初めて」と感心されていたとか。
いつの日か墓参を兼ねて先生のユニークな墓石を拝見したいと思っている。