マイケル・ジャクソンのDVDは数多いビデオ・クリップを集めて編集したものが主流であり、ライブ映像は極めて少ない。80年代以降、彼は“ヴィクトリー・ツアー”、“バッド・ツアー”、“デンジャラス・ツアー”、そして “ヒストリー・ツアー” と、大きなライブ・ツアーを4度行っているというのに、オフィシャルなコンサート・ライブ映像は92年の “デンジャラス・ツアー” ブカレスト公演(@ルーマニア)を収めたこのDVD「マイケル・ジャクソン・イン・ブカレスト」だけなのだ。
ステージ下からマイケルが一気に飛び出す冒頭の演出はスーパーボウルの時と同じ、じっと立っているだけでもうスーパースターのオーラが出まくりだ。彼がサングラスを取ると同時に②「ジャム」のイントロが響き渡る。得意のムーヴを織り交ぜながらステージ上を激しく動き回るマイケル... お世辞抜きでめちゃくちゃカッコイイ!要所要所でドッカンドッカンと上がる火柱もコーフンを盛り上げる。バック・ダンサーたちと並んで激しく歌い踊る③「ワナ・ビー・スターティン・サムシン」を見ていると、口パクを使わずに生で歌いながらあれほどのダンスをこなしてしまうマイケルの体力は驚異的だと思ってしまう。じっくり聴かせる④「ヒューマン・ネイチャー」でクールダウンした後は、前半のクライマックスと言うべき⑤「スムーズ・クリミナル」だ。ステージ上にマイケルのシルエットが浮かび上がると会場のヴォルテージは最高潮に。それにしても映画「ムーンウォーカー」で魅せたあの神パフォーマンスをステージ上で再現するとは思わなんだ。もうカッコ良すぎて言葉も出ない(゜o゜) これを見ればなぜ世界中の人々が彼に夢中になったのかがよくわかる。
それにしてもあの無重力ダンスは一体どーやってるんやろ?
かな~り長いイントロでマイケルの体力回復を待った後、⑥「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」ではサイーダ・ギャレット役の女性ヴォーカリストとのデュエットで熱唱を聴かせてくれる。そして彼女がパッと消えてしまう唐突なエンディングに続いて唄われるのは⑦「あの娘が消えた」... もうさすがという他ない。観客の女性の一人をステージに上げて抱きしめる演出もお見事だ。 “古い曲を昔のやり方で歌うよ!” の掛け声に続いて⑧「アイ・ウォント・ユー・バック / ザ・ラヴ・ユー・セイヴ」というジャクソン5メドレーだ。4人のバックダンサーを兄弟たちに見立てて懐かしい振り付けで歌い踊るマイケルにシビれまくる(≧▽≦) 続いて歌われる名曲⑨「アイル・ビー・ゼア」で会場が一体となって大きく揺れる光景は感動的だ。
ここからが中盤のクライマックス、泣く子も踊るモンスター・アルバム「スリラー」からのヒット曲つるべ打ちである。⑩「スリラー」ではステージ上に置かれた棺から4人の蛍光色ゾンビが登場、更に無数のスケルトンも加わって例のダンスを踊りまくる。途中マイケルも狼男に変身し、最後はマジックさながらにマイケルが消えてしまうというイリュージョン。あれっ、と思っていると聴きなれた⑪「ビリー・ジーン」のイントロと共にマイケルが再登場、モータウン25で魅せた華麗なムーンウォークを披露する。昔誰かが Nobody moves like Michael Jackson! と言っていたが、まさに60億分の1の天才にしか出来ないようなカッコ良いパフォーマンスだ。
ステージ上のスクリーンに「ブラック・オア・ホワイト」の通称 “パンサー・パート” のダンス映像が流れた後、お色直しをしたマイケルは⑫「ワーキン・デイ・アンド・ナイト」でソウルフルな歌声を聴かせてくれる。金色の上着に水色のパンツはどう見ても合ってないけど...(笑) 本日2度目のイリュージョンで消えたマイケルが⑬「ビート・イット」のイントロと共にラダーに乗って客席上方から現れると会場はもう興奮のるつぼだ。おぉ、しっかり例の赤いジャンパーと黒パンツに着替えているではないか!間奏のギター・ソロではライオンみたいな金髪ヘアーがカッコイイ女性ギタリスト、ジェニファー・バートンがデビルマンのオバケみたいな電飾を背負って登場、ギターから緑色の光線を空に向かって放射するという凄い演出が圧巻だ。後半はお約束のウエストサイド・ストーリー・ダンスで魅せてくれる。いや~もう最高ですわ(^o^)丿
又々長~いブレイクに続いて⑭「ウィル・ユー・ビー・ゼア」のスピリチュアルなヴォーカルを聴かせた後(ゴスペル隊の青いターバンが妙に気になる...)、大ヒット曲⑮「ブラック・オア・ホワイト」で会場は割れんばかりの大歓声に包まれる。しかしこの金髪ギタリスト、めちゃくちゃ絵になります(笑) バレリーナみたいな少女の球技ダンスから⑯「ヒール・ザ・ワールド」へとなだれ込み、観客はライターの火を灯して一体となって揺れている。ラスト曲⑰「マン・イン・ザ・ミラー」ではグラミー・パフォーマンスを彷彿とさせるソウルフルな歌声でこの驚異のショーを締めくくる。まさに絶唱と呼ぶにふさわしい入魂のステージだ。歌い終わると今度は宇宙服に身を包み、ロケット噴射で空中に舞い上がり飛び去っていく(当然スタントマンに入れ替わっているが...)という最後の最後までエンターテイメントに徹したプロフェッショナリズム溢れるステージだ。
このようにコンサート自体は素晴らしすぎて言葉も出ないのだが、このDVDの映像編集に関しては大きな問題がある。カメラ・アングルを頻繁に切り替えすぎるのだ。特にコンサート前半はマイケルのパフォーマンスの最中にカメラを切り替えて観客を映すというド素人以下の編集がなされており、そのために気が散ってせっかくの神パフォーマンスに集中出来ない。これにはホンマにイライラさせられる。デンジャラス・ツアーでもヒストリー・ツアーでもいいから、もっと見やすいカメラ・ワークで処理された映像がいつかDVD発売されることを切に望みたい。
このステージ・パフォーマンスを見れば彼がなぜ史上最高のエンターテイナーと言われるのかが分かるはずだ。時代を切り開き、奇跡と神話を創造したスーパースター、マイケル・ジャクソン... こんな凄い人はもう2度と現れないだろう。
Michael Jackson - Beat It Live 1992 Bucharest! (RIP Michael Jackson)
ステージ下からマイケルが一気に飛び出す冒頭の演出はスーパーボウルの時と同じ、じっと立っているだけでもうスーパースターのオーラが出まくりだ。彼がサングラスを取ると同時に②「ジャム」のイントロが響き渡る。得意のムーヴを織り交ぜながらステージ上を激しく動き回るマイケル... お世辞抜きでめちゃくちゃカッコイイ!要所要所でドッカンドッカンと上がる火柱もコーフンを盛り上げる。バック・ダンサーたちと並んで激しく歌い踊る③「ワナ・ビー・スターティン・サムシン」を見ていると、口パクを使わずに生で歌いながらあれほどのダンスをこなしてしまうマイケルの体力は驚異的だと思ってしまう。じっくり聴かせる④「ヒューマン・ネイチャー」でクールダウンした後は、前半のクライマックスと言うべき⑤「スムーズ・クリミナル」だ。ステージ上にマイケルのシルエットが浮かび上がると会場のヴォルテージは最高潮に。それにしても映画「ムーンウォーカー」で魅せたあの神パフォーマンスをステージ上で再現するとは思わなんだ。もうカッコ良すぎて言葉も出ない(゜o゜) これを見ればなぜ世界中の人々が彼に夢中になったのかがよくわかる。
それにしてもあの無重力ダンスは一体どーやってるんやろ?
かな~り長いイントロでマイケルの体力回復を待った後、⑥「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」ではサイーダ・ギャレット役の女性ヴォーカリストとのデュエットで熱唱を聴かせてくれる。そして彼女がパッと消えてしまう唐突なエンディングに続いて唄われるのは⑦「あの娘が消えた」... もうさすがという他ない。観客の女性の一人をステージに上げて抱きしめる演出もお見事だ。 “古い曲を昔のやり方で歌うよ!” の掛け声に続いて⑧「アイ・ウォント・ユー・バック / ザ・ラヴ・ユー・セイヴ」というジャクソン5メドレーだ。4人のバックダンサーを兄弟たちに見立てて懐かしい振り付けで歌い踊るマイケルにシビれまくる(≧▽≦) 続いて歌われる名曲⑨「アイル・ビー・ゼア」で会場が一体となって大きく揺れる光景は感動的だ。
ここからが中盤のクライマックス、泣く子も踊るモンスター・アルバム「スリラー」からのヒット曲つるべ打ちである。⑩「スリラー」ではステージ上に置かれた棺から4人の蛍光色ゾンビが登場、更に無数のスケルトンも加わって例のダンスを踊りまくる。途中マイケルも狼男に変身し、最後はマジックさながらにマイケルが消えてしまうというイリュージョン。あれっ、と思っていると聴きなれた⑪「ビリー・ジーン」のイントロと共にマイケルが再登場、モータウン25で魅せた華麗なムーンウォークを披露する。昔誰かが Nobody moves like Michael Jackson! と言っていたが、まさに60億分の1の天才にしか出来ないようなカッコ良いパフォーマンスだ。
ステージ上のスクリーンに「ブラック・オア・ホワイト」の通称 “パンサー・パート” のダンス映像が流れた後、お色直しをしたマイケルは⑫「ワーキン・デイ・アンド・ナイト」でソウルフルな歌声を聴かせてくれる。金色の上着に水色のパンツはどう見ても合ってないけど...(笑) 本日2度目のイリュージョンで消えたマイケルが⑬「ビート・イット」のイントロと共にラダーに乗って客席上方から現れると会場はもう興奮のるつぼだ。おぉ、しっかり例の赤いジャンパーと黒パンツに着替えているではないか!間奏のギター・ソロではライオンみたいな金髪ヘアーがカッコイイ女性ギタリスト、ジェニファー・バートンがデビルマンのオバケみたいな電飾を背負って登場、ギターから緑色の光線を空に向かって放射するという凄い演出が圧巻だ。後半はお約束のウエストサイド・ストーリー・ダンスで魅せてくれる。いや~もう最高ですわ(^o^)丿
又々長~いブレイクに続いて⑭「ウィル・ユー・ビー・ゼア」のスピリチュアルなヴォーカルを聴かせた後(ゴスペル隊の青いターバンが妙に気になる...)、大ヒット曲⑮「ブラック・オア・ホワイト」で会場は割れんばかりの大歓声に包まれる。しかしこの金髪ギタリスト、めちゃくちゃ絵になります(笑) バレリーナみたいな少女の球技ダンスから⑯「ヒール・ザ・ワールド」へとなだれ込み、観客はライターの火を灯して一体となって揺れている。ラスト曲⑰「マン・イン・ザ・ミラー」ではグラミー・パフォーマンスを彷彿とさせるソウルフルな歌声でこの驚異のショーを締めくくる。まさに絶唱と呼ぶにふさわしい入魂のステージだ。歌い終わると今度は宇宙服に身を包み、ロケット噴射で空中に舞い上がり飛び去っていく(当然スタントマンに入れ替わっているが...)という最後の最後までエンターテイメントに徹したプロフェッショナリズム溢れるステージだ。
このようにコンサート自体は素晴らしすぎて言葉も出ないのだが、このDVDの映像編集に関しては大きな問題がある。カメラ・アングルを頻繁に切り替えすぎるのだ。特にコンサート前半はマイケルのパフォーマンスの最中にカメラを切り替えて観客を映すというド素人以下の編集がなされており、そのために気が散ってせっかくの神パフォーマンスに集中出来ない。これにはホンマにイライラさせられる。デンジャラス・ツアーでもヒストリー・ツアーでもいいから、もっと見やすいカメラ・ワークで処理された映像がいつかDVD発売されることを切に望みたい。
このステージ・パフォーマンスを見れば彼がなぜ史上最高のエンターテイナーと言われるのかが分かるはずだ。時代を切り開き、奇跡と神話を創造したスーパースター、マイケル・ジャクソン... こんな凄い人はもう2度と現れないだろう。
Michael Jackson - Beat It Live 1992 Bucharest! (RIP Michael Jackson)