昨日に続いて “「ザ・ピーナッツ / P-Legend THE PEANUTS DVD BOX」、今日はそのDisc 2「さようならザ・ピーナッツ」完全版である。アマゾンの解説に “さよならコンサートの模様を収録” と書いてあったので最初はてっきり「さよなら公演」(ザ・ピーナッツ側の希望で当初ライブLPリリースが中止されたといわれている伝説のコンサート)の映像かと思っていたのだが、実際はTBSで放送された特別番組「さようならピーナッツ」というスタジオ・ライブの方の映像(これは “コンサート” じゃないよ!)だった。こちらは過去にCSで放送されたり、又「ザ・ピーナッツ・ラストデイト」としてLDやVHSで発売されたりした際には収録されていなかった30分余りの映像を追加収録した完全版で、これはこれでめちゃくちゃ嬉しい。
ショーは①「可愛い花」でスタートする。これまで様々な宮川アレンジで楽しませてくれたこの曲だが、この粋でジャジーなアレンジは最高だ。 “最後の思い出として精一杯歌わせていただきます...” の言葉から間髪を入れずに始まる②「情熱の花」の“ララララァ~♪” は鳥肌モノ。このコーラス・ハーモニーは唯一無比の素晴らしさだ。いきなりの大ヒット曲3連発に圧倒される③「.恋のバカンス」、何十回何百回聴いても飽きない素晴らしいメロディーとハーモニーだ。懐かしさ溢れるメロディーをしっとりと聴かせる④「ローマの雨」にも涙ちょちょぎれる。純日本的なメロディーが心に染み入る⑤「心の窓に灯を」に続く⑥「ふりむかないで」は私の大好きな曲で、二人で向き合って歌うその様はまるで鏡に向かって歌っているような錯覚を覚えてしまう。このカメラ・ワークはお見事!の一語に尽きる。そして来たっ!!! 昭和歌謡史に燦然と輝く宮川泰屈指の名曲⑦「銀色の道」である。この曲の良さが分かる日本人に生まれて良かったなぁ... と思わせてくれるキラー・チューンだ。続いてまっ白いドレスで歌うのは“パヤ、パヤ パヤ♪” でおなじみ⑧「恋のフーガ」、いつもより少しだけテンポを落としてじっくりと歌い上げている。
⑨「オールディーズ・メドレー」はヴァケイション~恋の日記~アイドルを探せ~夢みるシャンソン人形~ボーイ・ハント~電話でキッス~ノック・オン・ユア・ドア~可愛いベイビー~ハロー・メリー・ルー~ダイアナ~シェリー~ミスター・ベースマン~ジョニー・エンジェル~ブーベの恋人~君は我が運命~渚のデイト~ロコモーション~メロンの気持~レモンのキッス~そよ風にのって~恋の片道切符~悲しき16才~ネイビー・ブルー~悲しき雨音~砂に消えた涙~悲しき街角~イエスタデイと、60年代日本のカヴァー・ポップス史を凝縮したような選曲の14分に及ぶ大メドレーで、途中からは伊東ゆかりや中尾ミエを加えた4人で歌い踊るのだが、正直言ってこの二人は要らない。テレビというのは何かというと下らないアイデアを投入して “変わったこと” をしたがるものだが、ここでも余計なゲストなど呼ばずピーナッツ二人だけのハーモニーでオールディーズ名曲の数々を聴かせてほしかった。
師匠の宮川さん自ら “カッコ良いブギウギ・リズムを使った自信作” と語る⑩「浮気なあいつ」ではザ・ピーナッツにしか表現できないようなユーモア溢れる世界が展開される。ラスト・シングルだからといって湿っぽくならず、ノリノリのアップテンポ・ナンバーというのがいい(^o^)丿 ⑪「男と女」、⑫「ワン・ノート・サンバ」、⑬「トルコ行進曲」の3曲では宮川さんのピアノと谷啓のトロンボーンをバックに粋なスキャットを聴かせてくれて、これが又めちゃくちゃシックでカッコエエのだ。
二人が大好きだという⑭「愛のフィナーレ」に続く⑮「ラバー・カムバック・トゥー・ミー」はエド・サリバン・ショー出演時のアレンジで、ザ・ピーナッツを知り尽くした宮川さんならではのユニークな構成になっている。⑯「ザッツ・ア・プレンティ」、⑰「ホエン・ユー・スマイル」、⑱「ブギウギ・ビーグルボーイ」、⑲「イマジネーション」、そして⑳「プラウド・メアリー」(尾崎紀世彦は不要!)と、エンターテイメントの粋を凝らしたステージの後は、 (21)「ディア・ハート」(22) 「帰り来ぬ青春」というなかにし礼のバラッド2連発でじっくりと聴かせる。特に(22)の歌詞は自分たちの半生を歌ったもので、 “何かに糸ひかれ 目隠しされたまま 私達は唄ってきた” や “さよなら姉さん さよなら妹 二人で一人の人生ともお別れ” といったフレーズを聴くとファンとしては複雑な気持ちになってしまう。
ラスト曲にいく前にゲストから花束を送られ、その花を1本1本宮川師匠を始めとするバック・バンドのメンバーに渡して回る二人... 何気にエエ光景だ。そして彼女らの愛する祖父が見守る中、ラストの(23)「ウナ・セラ・ディ東京」を涙ながらに歌い切って幕となる。これは邦楽史上最高のデュオ、ザ・ピーナッツの最後の姿を捉えた、ファンなら絶対に持っていたい永久保存版DVDだ。
ザ・ピーナッツ / ふりむかないで
ショーは①「可愛い花」でスタートする。これまで様々な宮川アレンジで楽しませてくれたこの曲だが、この粋でジャジーなアレンジは最高だ。 “最後の思い出として精一杯歌わせていただきます...” の言葉から間髪を入れずに始まる②「情熱の花」の“ララララァ~♪” は鳥肌モノ。このコーラス・ハーモニーは唯一無比の素晴らしさだ。いきなりの大ヒット曲3連発に圧倒される③「.恋のバカンス」、何十回何百回聴いても飽きない素晴らしいメロディーとハーモニーだ。懐かしさ溢れるメロディーをしっとりと聴かせる④「ローマの雨」にも涙ちょちょぎれる。純日本的なメロディーが心に染み入る⑤「心の窓に灯を」に続く⑥「ふりむかないで」は私の大好きな曲で、二人で向き合って歌うその様はまるで鏡に向かって歌っているような錯覚を覚えてしまう。このカメラ・ワークはお見事!の一語に尽きる。そして来たっ!!! 昭和歌謡史に燦然と輝く宮川泰屈指の名曲⑦「銀色の道」である。この曲の良さが分かる日本人に生まれて良かったなぁ... と思わせてくれるキラー・チューンだ。続いてまっ白いドレスで歌うのは“パヤ、パヤ パヤ♪” でおなじみ⑧「恋のフーガ」、いつもより少しだけテンポを落としてじっくりと歌い上げている。
⑨「オールディーズ・メドレー」はヴァケイション~恋の日記~アイドルを探せ~夢みるシャンソン人形~ボーイ・ハント~電話でキッス~ノック・オン・ユア・ドア~可愛いベイビー~ハロー・メリー・ルー~ダイアナ~シェリー~ミスター・ベースマン~ジョニー・エンジェル~ブーベの恋人~君は我が運命~渚のデイト~ロコモーション~メロンの気持~レモンのキッス~そよ風にのって~恋の片道切符~悲しき16才~ネイビー・ブルー~悲しき雨音~砂に消えた涙~悲しき街角~イエスタデイと、60年代日本のカヴァー・ポップス史を凝縮したような選曲の14分に及ぶ大メドレーで、途中からは伊東ゆかりや中尾ミエを加えた4人で歌い踊るのだが、正直言ってこの二人は要らない。テレビというのは何かというと下らないアイデアを投入して “変わったこと” をしたがるものだが、ここでも余計なゲストなど呼ばずピーナッツ二人だけのハーモニーでオールディーズ名曲の数々を聴かせてほしかった。
師匠の宮川さん自ら “カッコ良いブギウギ・リズムを使った自信作” と語る⑩「浮気なあいつ」ではザ・ピーナッツにしか表現できないようなユーモア溢れる世界が展開される。ラスト・シングルだからといって湿っぽくならず、ノリノリのアップテンポ・ナンバーというのがいい(^o^)丿 ⑪「男と女」、⑫「ワン・ノート・サンバ」、⑬「トルコ行進曲」の3曲では宮川さんのピアノと谷啓のトロンボーンをバックに粋なスキャットを聴かせてくれて、これが又めちゃくちゃシックでカッコエエのだ。
二人が大好きだという⑭「愛のフィナーレ」に続く⑮「ラバー・カムバック・トゥー・ミー」はエド・サリバン・ショー出演時のアレンジで、ザ・ピーナッツを知り尽くした宮川さんならではのユニークな構成になっている。⑯「ザッツ・ア・プレンティ」、⑰「ホエン・ユー・スマイル」、⑱「ブギウギ・ビーグルボーイ」、⑲「イマジネーション」、そして⑳「プラウド・メアリー」(尾崎紀世彦は不要!)と、エンターテイメントの粋を凝らしたステージの後は、 (21)「ディア・ハート」(22) 「帰り来ぬ青春」というなかにし礼のバラッド2連発でじっくりと聴かせる。特に(22)の歌詞は自分たちの半生を歌ったもので、 “何かに糸ひかれ 目隠しされたまま 私達は唄ってきた” や “さよなら姉さん さよなら妹 二人で一人の人生ともお別れ” といったフレーズを聴くとファンとしては複雑な気持ちになってしまう。
ラスト曲にいく前にゲストから花束を送られ、その花を1本1本宮川師匠を始めとするバック・バンドのメンバーに渡して回る二人... 何気にエエ光景だ。そして彼女らの愛する祖父が見守る中、ラストの(23)「ウナ・セラ・ディ東京」を涙ながらに歌い切って幕となる。これは邦楽史上最高のデュオ、ザ・ピーナッツの最後の姿を捉えた、ファンなら絶対に持っていたい永久保存版DVDだ。
ザ・ピーナッツ / ふりむかないで