津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川小倉藩(462)寛永六年・日帳(十二月十ニ日~十三日)

2021-01-18 14:52:59 | 展覧会

                      日帳(寛永六年十二月)十ニ日~十三日

         |
         |        (ママ)                        
         |    十二日  
         |
忠利放鷹     |一、今朝夜明ニ、御鷹野ニ被成御座候事、
本丸前奉行所ノ掃 |一、御掃除坊主玄知ニ申渡候は、御本丸前かとの御奉行所掃除已下無油断可仕候、可仕候被成御覧、
除整備等ヲ命ズ  |                                     〃〃〃
         |  掃除あしく候ハヽ、其方共越度ニ成可申候、御鷹野なとに被成御座候而、日暮なとに御掃除之刻
広間番へ監督ノ申 |  ハ、火をとほし、御広間能見へ候様ニ可仕由、申渡候、御広間御番衆ニ茂、今橋三右衛門尉ニ
送リ
         |                                  〃
         |  茂申渡候、惣時已下無由断被申付候へ之由、次々の番衆ニ被申渡候へ之由、申渡候也、
兵法ノ時ノ唐人笠 |一、御兵法之時、入候唐人かさなりのかさ、可仕之由候而、小頭三郎四郎ニ申渡、則御本の唐人か
形ノ笠ノ調整   |  さも渡候也、
         |
床几持笠持ノ補充 |一、御しゃうぎ持壱人・御かさ持壱人不足仕候間、被仰付被下候へと、御さうり取一人参申候、心得
         |  候由申候事、
死鳥       |一、規矩郡之内高月村ニ、真鴨ノ男鳥壱つ、死候而有之を、百性見付候由ニて、平井五郎兵衛持参被
台所人へ渡ス   |                 な  (足立與兵衛)
         |  仕候、則 御前へ上申候事、でハのふてあだちニ渡ス、
         |                 〃
         |  (規矩郡)
高罠差      |一、篠崎村ノ高わなさし 清右衛門・新四郎
大手門番死ス   |一、大手之御門番三輪藤右衛門尉、夜前病死仕候由、北村平右衛門尉被申来候事、
誅伐       |一、下毛郡井原村之新介、今日被成御誅伐候而、首をハ筑前へ被遣候、彼新介女房ハ筑前之ものにて
首幷ニ女房ハ筑前 |  候ニ付、彼方へ被遣候、御使者ニは横田権佐被参候、男ノ首ハ御長柄衆四人申付、持せ遣候、女
へ遣ス 胴ハ様切 |                         (友好)
         |  ハ御昇衆三人申付、つれさせ遣候事、男ノ胴ハ、松井宇右衛門ニ被仰付、御こし物にて御ためさ
         |                 〃
         |  せ被成候事、
         |                              (重門)
筑紫重門ヘノ荷物 |一、長岡式ア少輔殿ゟ、安東九兵衛を被召寄候而、被仰聞候は、筑紫左近殿御母へ筑前ゟ参候荷物之、
請渡シ一件    |  只今得 御意候ヘハ、不苦儀にて候間、早々請取せ可申旨、被仰出候、左近殿御母明春へ参候荷物之
重門母明春ヘノ遺 |  儀にて候と申上候ヘハ、則明春之御内就、又左近殿御内衆一人両人遣候而請取せ可申候宗、被


品        |  出候ニ付、則右之 御諚之通、明春へ茂申進之候間、此方ゟ茂一人宛人留之所へ被遣候而、請取候様
         |  ニ申遣可然之由、被仰下候ニ付、則両人ゟ人を遣候、御家老衆御三人ゟも人を被遣候由、被仰越也、
         |     (米田是季)
忠利米田是季邸ニ |一、今日、監物殿へ御申御座候也、
臨ム
         |     (清)
上台所奉行数寄ノ |一、浦上勢兵衛所ゟ被申越は、明日之御数寄之用にて候間、三田辛螺五合程入申候間、可申付之由、
用ニ三田辛螺ヲ求 |  被申越候ニ付而、則平井五郎兵衛所へ申遣候也、
ム        |
         |                       (有吉英貴)
親ヲ打擲セシ百姓 |一、規矩郡志井村之百生、親をたゝき申候者の書物、頼母殿ゟ持せ被下、請取置申候也、
ノ書物      |
雑賀源左病死届  |一、雑加源左衛門尉、今日病死被仕候通、内ノ者申来候事、

         |
         |        (ママ)                        
         |    十三日  
         |                               (コゝニ錯簡一丁アレドモ、十七日ノ旧ニ苻復ス)
間部松浦家来ヘノ |一、岡部庄之介・松浦左源太、両人下々ニ被下候御切米・御ふちかたの 御印ちと違 申所有之ニ
切米扶持方御印ノ |  付、我等右ノ御書付、慥ニ請取申候、               皆川治ア丞〇(黒印)
書付請取     |    〃〃
鉄炮小頭中風ニ付 |一、山川惣右衛門尉登城にて被申候ハ、主預り之小頭和田三太夫中風煩、御用ニ立不申候間、与之
交替挨拶     |  内大島久太夫と申もの替ノ小頭ニ申付候、懸御目申候由ニ而召連、登城被仕候事、
奥ノ柿ノ包装   |一、おくゟ、柿四拾三被成御出、包せ可申之由にて候故、栗田與兵衛ニ包せ候也、
         |                                    (浄勝院、吉田兼治室、細川藤孝女)
京ヨリノ書状   |一、熊谷平左忠右衛門今日下着被仕候、京都ゟ、渡辺山城殿ゟの御返書ノ御文箱壱つ・しようせうゐん
         |    〃〃
         |  殿ゟの御ふミ壱つ・佐藤少三郎ゟの言上之状壱通ことつり候て、被持下候を、隠岐を以、 御前
         |  ニ上ル也、
江戸供ヨリ下着ノ |一、江戸御供之衆今日被罷下候衆、不破角之丞・瀬崎猪右衛門・窪田與助・大塚四郎兵衛・杉新右衛門
家中名付     |  ・津田左内・村上吉丞・湯浅角兵衛・山崎吉左衛門・熊谷忠右衛門・矢野少右衛門・田屋治ア右衛門
         |  ・田中八兵衛・安井太右衛門

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■はしょりすぎ

2021-01-18 07:12:38 | 徒然

 大河「麒麟がくる」は2月7日が最終回だそうだが、光秀謀反の原因が顔を出しつつある。
当初脚本が面白いな~と感じていたが、コロナ禍のなか、スケジュールに翻弄されたのだろうが、最近の進展にはついていけない気がする。
歴史の大事な節目の事件がみんな端折られている。
過去の大河は、ほとんど見なかったものがいくつもあったが、今回は一回も休むことなく見たのだが、光秀謀反の原因はともかくとして、歴史の経過はもう少し丁寧に描いてほしいと思ったのは私だけではなかろう。

出自が定かでないという光秀の、原因が判然としない信長弑逆という事件は、多くの研究者や作家が百花繚乱・諸説百出でにぎやかさを呈してきた。
出版業界にとってはなくてはならない歴史上の人物ではあるが、予想される結末に向けて諸先生方はどういう想いでご覧になっていることかと思ってしまう。
ぜひとも感想を伺いたいものだ。

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