津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■閑話休題「大塚退野」

2024-08-13 13:13:18 | ご挨拶

 大塚退野先生のご子孫とはかって資料をお送りいただくなど交流がある。
さて「退野」をどう読むのかという疑問がずっとあったが、やはりこれは音読みで「たいや」と読むのが順当だろうと思うが如何だろう。
「たいの」と読む方もおられるが、そうなると重箱読みになる。
この退野という号は自らお付けになられたものではない。退野は本名・大塚藤左衛門久成、41歳に至り丹左衛門と改名している。
号は初め蹇齋、のちに孚齋とした。退野の号は番頭の中瀬柯庭(助之允)が付けたという。丹左衛門が致仕後のことであったらしいが、私は「野に退く」の意であろうと単純に考えているが、中瀬の頭には退野の朱子学に転じたきっかけとなった「李退渓」の「退」を絡ませたのではないかとも思ったりする。
「退野の字御考下され是亦忝奉存候、御思召付至極と心付、其儘用申候、猶更出處も御座候て別て本意に叶申候」と書簡に托しているが、「出處も御座候て」という文言が気にかかる。
                             種々出典:今村孝三氏論考「大塚退野の生涯と著書」より

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