津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■崩れ行く海馬とすごす小春かな

2021-01-19 14:23:10 | 徒然

 79歳の誕生日を迎えた。特別な感慨はないが、記憶力が鈍ったことと、体力が落ちたことは大いに実感している。
先の史談会で会友と雑談「散歩」の話になり、「体力が落ちてもやめてしまうとガックリきますよ」と言われて、心中を読まれたような気がした。
止めるつもりはないが、間引き運転になりつつあるから、大いに気を付けなければならない。
79年前の東京は随分寒かったと母から聞いたことだが、今日は10度程だが風もなく太陽が降り注いでまさに散歩日和である。
母を超えるにはまだまだ長生きしなければならないし、早死にしたおやじの分を取り戻さなければならない。

 散歩の途中に目を移した水無川には水が溜まっている。夜中にでも雨が降ったのだろうか、鴨が数羽餌をついばんでいるのが見えた。

               

 ご厚誼をいただいているS様から、10年ほど前にブログで上げた「細川家譜」についての出典のお尋ねが有った。
いろいろ考えたが思い出せない。引用するさいには「出典」を明記するのは当たり前のことだが、これを怠っていた。
カナ文字交じりでタイピングに大いに難儀したことだけが蘇ってくる。
多分図書館から借りて来たものだとは思うが、思い出せないし、図書館の蔵書リストからも見いだせない。
問い合わせなり、出向くなりしようと考えたが今日は休館日、何とも間が悪いがその旨ご返事し猶予をお願いした。

 79歳の脳みそは、毎日音を立てて脳の海馬が壊れている。上の事は、どれだけ頭を振り回してみても、ひょいとは思い出せそうにない。
           (上の駄句は数年前の秋の句だが、海馬の崩壊は今に始まったことではない。)
母を超えたいなどとぬかしているが、その時には老耄が極まっているかもしれないナと考えると・・・恐怖である。

 水無川の溜水に遊ぶ鴨たちの屈託なさ気な姿を見ていると、広い江津湖当りが餌も豊富でよかろうにとも思うが、これも又良しで羨ましくも思える。

         

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■細川小倉藩(463)寛永六年・日帳(十二月十四日~十五日)

2021-01-19 08:38:13 | 細川小倉藩

                      日帳(寛永六年十二月)十四日~十五日

         |
         |        (ママ)                        
         |    十四日  
         |                                          (ママ)
江戸供ノ中小姓下 |一、今度江戸御供之御中小姓衆夜前被罷下衆、弓削勘十郎・磯谷半四郎・野瀬甚助、其外不残下洛之
着登城ス     |  由にて登城被仕候也、
         |                         (新居、遠江浜名郡)
入江三丞道中発病 |一、瀬崎猪右衛門・入江三丞被罷下候也、三丞は江戸道中荒井にて相煩、御跡ニ残候て、養生仕候而
新居ニ療養ス   |  罷下候、則其通書付を以申上候由、被申候也、
         |           (主水)
多賀不動院祈祷札 |一、町市丞被罷下候ニ、寺嶋ゟ、多賀不動院ゟ上ヶ被申候御札幷扇箱一つ被差下候、当年ハ両度上ヶ
ヲ上グ   寺島 |  被申候、請取申間敷由、達而寺嶋申候へ共、使僧かわりめにて候■ニ付、両度上ヶ申由、被申通
主水二度目故断ル |  ニ候、但、御初尾銀ハ一度分ならてハ不相渡由、寺嶋被申由、町市丞工場也、
妙寿院子息    |一、市丞ハ妙寿院之御息御下候ハヽ、供仕下候ヘと 御意にて、大坂ニ被残置候へ共、御煩にて無御
         |  下ニ付、罷下由、被申候事、
         |                   (沼田延之)
沼田延之借銀ノ袖 |一、寛永七年分ノ借銀のため御袖判壱枚、長岡勘解由殿被仰請、慥請取致頂戴との切手、飯田才兵衛
判請取切手ヲ飯田 |  ニ相渡ス、
才兵衛へ渡ス   |
久我梨ノ包装   |一、こかなし廿三、生嶋平三郎持出候而、つゝませ被申候、
         |一、こかなし廿八四、理右同、
         |       〃
         |                 (室、播磨郡西郡)(本田政朝)        
本田政朝ヘノ書状 |一、明日上方へ之御小早之船頭ニ渡、むろの左太夫ゟ本田甲斐様へ届候へと申渡、可遣由にて、杉ノ
         |       (可政)
         |  箱壱つ、加々山主馬被持出候、則雨かミニ包、札を付申候、

         |
         |        (ママ)                        
         |    十五日  
         |                             府(速見郡)
速見郡奉行参賀ノ |一、久野次郎左衛門尉登城にて被申候は、宇野七右衛門替番ニ別苻へ明日早々可参之由、宇野七右衛
断リヲ申出ズ   |  門かたゟ申来候、則参候、正月之御礼之儀は罷出にて御座有ましく候間、左様ニ御心得候而被下
         |  候様ニと、被申候也、
袖判等ノ物数ノ覚 |一、今日大坂まて、御袖判持せ遣候御船頭石松作内相渡候者数覚
袖判等二十枚   |  一、御袖判弐拾枚、杉之箱ニ入、苻之まゝ渡候事、
大坂京ノ奉行へ  |  一、大坂衆・京衆へ遣候状一からげ、
         |    (粟)    (深野)       (豊岡)
惣積奉行ヨリ大坂 |  一、栗の伝助・二郎右衛門・甚丞方ゟ、大坂衆へ被上候目録入候箱之由にて、壱つ、
奉行へ      |
本田政朝へ    |  一、本田甲斐守様へ被進之候小箱一つ、是は室まて持参仕、名村左太夫かたゟ届候筈之由、申渡
         |    候、則加々山主馬殿そへ状在之也、
         |                      右之物数、慥請取申候、御小早御船頭
         |                                  石松作内 〇(黒印)
江戸邸裏ノ番交替 |一、江戸御裏御番此中相詰申衆、黒瀬善右衛門・加藤作左衛門・市瀬助右衛門・深水惣右衛門かわ
下着       |  り候て、今日下着申候事、

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■御恵贈御礼「舒文堂・古文書及名家真蹟特集 52号」

2021-01-19 07:16:24 | 書籍・読書

                     

 熊本の古書肆・舒文堂河島書店様から「古文書及名家真蹟特集」をお贈りいただいた。いつもながらの御心配りに感謝申し上げる。
序文には「昨秋まとまった買入があり」そのためこのようなカタログを作られたとある。カラー写真づくめ36頁に及ぶものであり、都合134点が紹介されている。
旧前田侯所蔵品であったとされる「高師直禁制書状」385万円を筆頭に、数多くの名品が競い合っている。
また郷土資料其の他の書状・書簡・書幅・短冊など目の毒になるものばかりである。
なかには高祖父・上田半田(久兵衛)の短冊が掲載されており、少々心を動かされている。

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