津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

塾通い

2007-10-07 16:14:14 | 歴史
 先祖附をお読みになった方は、ある時期ご先祖様がいろんな習い事に勢を出される事に、お気付きであろう。多い人は七つも八つにも及んでいる。突然先祖附にそういう記載が現れるから奇異に感じてしまう。先祖代々の家禄は「世減の規矩」により、新知の家は家禄が削減される事になった。そのごその家禄は相続に当たっては、いくつかの免許を持つことが条件となるのである。そこで皆さんの塾通いが始まる。弟子数千などという師匠が何人も登場する事になる。懐も潤ったものと思われるし、現代の世相を思わせる現象でもある。体育会系が殆どであるが、藩校時習館の創立などで勉学する人口も増えたのであろう。私塾の発展も、藩校の休講の日に師匠が自宅で教えたという事が拍車を掛けたのだろう。幕末期江戸や長崎に勉学の為に遊学する人たちは殆ど二三男である。そこで新しい知識を得て、新しい時代に雄飛していった。そういう意味では跡取息子殿は家を守る為に取り残された感がする。

 塾通いの実態を先祖附から調べてみたら面白いと思うのだが、大学でどなたかおやりに成らないだろうか。いつも他力本願な私である。
コメント (2)
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