AN/SPY-7(V)1レーダ これを2万tのミサイル防衛艦に搭載する。
日本の防衛省は2023年度予算の概算要求で、計画中のミサイル防衛艦の詳細を一部公表した。このミサイル防衛艦は日本が2020年に断念したイージス・アショアの代替策となるものだ。2022年8月には決定していたが、このたび詳細が明らかになった。
防衛省は2隻を建造し、2027年と2028年に就役させる計画だ。全長210メートル、全幅40メートル、基準排水量2万トンという大型の艦艇で、64の垂直発射装置とヘリコプター格納庫を搭載する。この新しいミサイル防衛艦は海上自衛隊最大の艦艇となる予定だ。
ちなみに、プロジェクト自体は日本ではなく、アメリカによるものであり、アメリカも同様の艦艇を自国艦隊のために建造しようとしている。
長距離識別レーダー
このミサイル防衛艦は、日本が現在保有するものよりも優れたものになる。このプロジェクトのメインは長距離識別レーダー(LRDR)と呼ばれるAN/SPY-7(V)1レーダーである。日本は2018年にイージス・アショア2基分としてこのレーダーを調達する予定だった。このレーダーは、アメリカと同盟国のミサイル防衛強化の重要要素とされており、ハワイに新たに設置される監視ステーションへの配備のほか、カナダ海軍とスペイン海軍の新艦艇への搭載が想定されている。
レーダーはかなり大型であるが、相当の排水量を持つ艦艇には搭載可能だ。艦橋の上のピラミッド型の上部構造に搭載される。
既存のAN/SPY-1D(V)レーダーと比較した場合の主な優位性は、約4000kmの距離で弾道ミサイルの弾頭を探知できることである。一方、既存のレーダーの探知距離はわずか370kmである。そのため、AN/SPY-7(V)1レーダーを搭載した艦艇は、ミサイル攻撃の早期警戒にも、SM-3ブロックIIA-Bミサイルの全射程1200kmをフルに使用した目標迎撃にも使えることになる。北朝鮮のミサイル迎撃が現実のものとなるのである。
これらの艦艇は、平時には宇宙空間の監視に使用できる。探知距離は、送信方法次第で7000〜12500kmにもなる。
@地であれ海であれ、半端なく素晴らしい防空イージスシステムですね。販売促進と自己顕示欲でバンバンミサイルを日本海や太平洋に撃ち込む北朝鮮を防衛費増額の為に利用するのは一向に構わないが、実際、北朝鮮なんて我が国の敵ではない。
敵と言えば、シナであり、隙あらば台湾や尖閣侵攻を虎視眈々と狙う暴戻支那とどう向き合うか、我が国の安全保障はこの一点にかかっている。だからこそ、広大なシナの山奥まで監視できるシステムはとても有意義なものであり、意味がある。そして尖閣こそが、その最たる場所だ。
沖縄の陸自15旅団を「師団」に格上げするそうだが、誠に結構。で、与那国と尖閣はなにが違うんだい。何度でも言う、いつまでも国民を欺くのはやめろ。気象観測所でもいいから、与那国同様、尖閣に自衛隊を配備しろ。