2007年10月3日(水)
=甲斐小泉から小淵沢駅経由で白州へ=
5時半に起床。朝食前に、同室の I さんと近くの別荘
地を散歩に行く。
「えほん村」というのがあり、絵本から抜け出たような
メルヘンチックな動物や人形が、建物の内外に飾って
あった。
8時5分に、ペンションウオッチングを出る。昨日の
道を少し戻り、JR小海線の南に出て、小荒間の集落
を甲斐小泉駅方面に向かう。
老人福祉施設・仁生園のそばに、農産物を並べた
無人販売所があった。
広い屋根つきの小屋に、赤いトウガラシが飾られ、
野菜などの品数も多く、これまでこんな大きな無人
販売所は見たことが無い。
その先にも、二つ三つ無人スタンドがあった。観光
客の通る道路ではなさそうなので、別荘地の人などを
相手のものなのだろうか。
周辺の古い民家には、みな立派な土蔵があり、屋根
下にすき間のある造りになっている。
火の見やぐらのそばに立つ「三分一湧水散策路」の
標識に従って下り、「水の里公園」へ。
きのうの三味線滝から下る高川の湧水橋を渡ると、
広葉樹の森があり、その一角から豊富な湧水が流出し、
すぐ下で三つに分水している。
湧水をめぐる長年の水争いを治めるため、三方の村
に三分の一ずつ平等に分配するように工夫したことか
ら「三分一(さんぷいち)湧水(ゆうすい)」と呼ばれるよう
になったもので、湧水量は1日8500トン、水温は年間
を通して10℃前後だという。
八ヶ岳山ろくを水源とするこの三分一湧水と、近くの
女取湧水、それに大滝湧水は、『八ヶ岳南麓高原湧水
群』として、日本名水百選に選ばれている。
公園内には、小さな太陽光発電装置や水力発電施設
などもあり、道路を挟んだ東側には、そば処三分一、
農林産物直売所、三分一涌水館などが並び、観光バス
の立ち寄りどころになっているようだ。
車道を少し下り、かやぶき屋根の水車小屋前を通過
し、小荒間東集落を北へ上がる。甲斐小泉駅近くの
三差路際に、小荒間古戦場跡の説明板が立っていた。
天文9年(1540)2月、信濃の村上義清と武田晴信
(信玄)が合戦し、晴信が勝ったところといわれている
とか。林の中に「信玄公御座石」があった。
甲斐小泉駅のそばには、平山郁夫シルクロード美術
館がある。
甲斐小泉駅の小さな駅舎は、八ヶ岳山ろくに生息す
る国蝶・オオムラサキの羽を形どったデザインで飾ら
れていた。
線路沿いの車道を東に戻り、高川の先で線路下の
ガードをくぐる。小荒間中集落を上がり、法性禅寺の
先の三差路を西へ、信玄棒道へ入った。
信玄棒道とは、武田信玄が信州攻略のために作っ
た軍道で、八ヶ岳のすそ野を南から北へ、ほぼ真っ直
ぐに等高線沿いに作ったのでこの名がある。
ソバの咲く畑や古い石碑の立つ富蔵山公園を過ぎ、
古杣川の棒道橋を渡ると、未舗装となり、信玄棒道
らしくなる。
別荘地の間を通過し、三分一用水と同様の八ヶ岳
湧水群のひとつ、女取湧水への分岐を右に分けると、
別荘地が終わり、車の入らぬ土の道となる。
アカマツやカラマツなどの豊富な緑に包まれた気持
ちよい道。1町(約109m)ごとに、こけむしたりっぱ
な観音像が立ち、1番から10番まで続いていた。
南からの「まきばの郷遊歩道」に合した先は、小淵
沢ゴルフ場の北側を進む。
後半ただひとつ残る16番観音を過ぎ、堰堤(えんて
い)のそばを通過するとススキの多い未舗装の車道と
なり、間もなく「歴史の道百選」の標識や、火の見やぐ
らの立つ十字路に出る。
標高1140.6mの三角点もあるはずだが、見つか
らなかった。
ここで棒道と分かれ、南に向かう。小淵沢ゴルフ場
の南側を回り、テニスコート付きの民宿が多い大東豊
を下り、やまさんが連絡してあった民宿「風路(ふうろ)」
に立ち寄る。
「北通り4」十字路から南へ、牧草地の横や、りっぱ
な赤松林の間を下る。
車道を横断した少し先にあった、「ふらい屋杣(そま)」
という小さい食堂に入り、昼食にする。
4種類のランチはいずれも800円。キャベツが食べ
放題で、ランチにはスープが付き、私が注文した「あつ
あつ煮込みうどん野菜のかき揚げ」にはライスも付けて
くれるなど、味もサービスもよく、お勧めの店だ。
近くの会社の人たちが次から次に来ることからも、
評判の食堂だと知れる。 (続く)
=甲斐小泉から小淵沢駅経由で白州へ=
5時半に起床。朝食前に、同室の I さんと近くの別荘
地を散歩に行く。
「えほん村」というのがあり、絵本から抜け出たような
メルヘンチックな動物や人形が、建物の内外に飾って
あった。
8時5分に、ペンションウオッチングを出る。昨日の
道を少し戻り、JR小海線の南に出て、小荒間の集落
を甲斐小泉駅方面に向かう。
老人福祉施設・仁生園のそばに、農産物を並べた
無人販売所があった。
広い屋根つきの小屋に、赤いトウガラシが飾られ、
野菜などの品数も多く、これまでこんな大きな無人
販売所は見たことが無い。
その先にも、二つ三つ無人スタンドがあった。観光
客の通る道路ではなさそうなので、別荘地の人などを
相手のものなのだろうか。
周辺の古い民家には、みな立派な土蔵があり、屋根
下にすき間のある造りになっている。
火の見やぐらのそばに立つ「三分一湧水散策路」の
標識に従って下り、「水の里公園」へ。
きのうの三味線滝から下る高川の湧水橋を渡ると、
広葉樹の森があり、その一角から豊富な湧水が流出し、
すぐ下で三つに分水している。
湧水をめぐる長年の水争いを治めるため、三方の村
に三分の一ずつ平等に分配するように工夫したことか
ら「三分一(さんぷいち)湧水(ゆうすい)」と呼ばれるよう
になったもので、湧水量は1日8500トン、水温は年間
を通して10℃前後だという。
八ヶ岳山ろくを水源とするこの三分一湧水と、近くの
女取湧水、それに大滝湧水は、『八ヶ岳南麓高原湧水
群』として、日本名水百選に選ばれている。
公園内には、小さな太陽光発電装置や水力発電施設
などもあり、道路を挟んだ東側には、そば処三分一、
農林産物直売所、三分一涌水館などが並び、観光バス
の立ち寄りどころになっているようだ。
車道を少し下り、かやぶき屋根の水車小屋前を通過
し、小荒間東集落を北へ上がる。甲斐小泉駅近くの
三差路際に、小荒間古戦場跡の説明板が立っていた。
天文9年(1540)2月、信濃の村上義清と武田晴信
(信玄)が合戦し、晴信が勝ったところといわれている
とか。林の中に「信玄公御座石」があった。
甲斐小泉駅のそばには、平山郁夫シルクロード美術
館がある。
甲斐小泉駅の小さな駅舎は、八ヶ岳山ろくに生息す
る国蝶・オオムラサキの羽を形どったデザインで飾ら
れていた。
線路沿いの車道を東に戻り、高川の先で線路下の
ガードをくぐる。小荒間中集落を上がり、法性禅寺の
先の三差路を西へ、信玄棒道へ入った。
信玄棒道とは、武田信玄が信州攻略のために作っ
た軍道で、八ヶ岳のすそ野を南から北へ、ほぼ真っ直
ぐに等高線沿いに作ったのでこの名がある。
ソバの咲く畑や古い石碑の立つ富蔵山公園を過ぎ、
古杣川の棒道橋を渡ると、未舗装となり、信玄棒道
らしくなる。
別荘地の間を通過し、三分一用水と同様の八ヶ岳
湧水群のひとつ、女取湧水への分岐を右に分けると、
別荘地が終わり、車の入らぬ土の道となる。
アカマツやカラマツなどの豊富な緑に包まれた気持
ちよい道。1町(約109m)ごとに、こけむしたりっぱ
な観音像が立ち、1番から10番まで続いていた。
南からの「まきばの郷遊歩道」に合した先は、小淵
沢ゴルフ場の北側を進む。
後半ただひとつ残る16番観音を過ぎ、堰堤(えんて
い)のそばを通過するとススキの多い未舗装の車道と
なり、間もなく「歴史の道百選」の標識や、火の見やぐ
らの立つ十字路に出る。
標高1140.6mの三角点もあるはずだが、見つか
らなかった。
ここで棒道と分かれ、南に向かう。小淵沢ゴルフ場
の南側を回り、テニスコート付きの民宿が多い大東豊
を下り、やまさんが連絡してあった民宿「風路(ふうろ)」
に立ち寄る。
「北通り4」十字路から南へ、牧草地の横や、りっぱ
な赤松林の間を下る。
車道を横断した少し先にあった、「ふらい屋杣(そま)」
という小さい食堂に入り、昼食にする。
4種類のランチはいずれも800円。キャベツが食べ
放題で、ランチにはスープが付き、私が注文した「あつ
あつ煮込みうどん野菜のかき揚げ」にはライスも付けて
くれるなど、味もサービスもよく、お勧めの店だ。
近くの会社の人たちが次から次に来ることからも、
評判の食堂だと知れる。 (続く)