魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

快刀乱麻

2011年02月19日 | 占いばなし

近頃、A型よりB型の方が人気があるそうだ。
一頃は、B型と聞いただけで、仲間はずれにされたり、いじめられたりしていた。そのため、血液型撲滅運動が起こったぐらいだった。

同じ頃、ブームが輸入された韓国では、初めからA型が嫌われていたそうだ。元々、B型傾向の強い国だから、これはうなずける。

ところが、A型傾向の強い日本で、空気が読めない秩序破壊者と嫌われていたB型が最近、人気しているのはなぜだろう。
「B型 自分の説明書」と言う本がベストセラーになったこともあるかも知れない。(残念ながら、ベストセラーと聞くと読む気がしない悪い癖で、読んでいない)

しかし、本だけが理由ではないだろう。むしろ、そんな本が受け入れられる空気ができあがっていたことの方が、問題だ。
政権交代にしてもそうだが、おそらく、20年も続く不況と閉塞感に、いい加減、日本人がうんざりしているのではなかろうか。
『もう、並のことではラチが明かない』・・・と。

衣食足りれば、A型の「礼節を知る」ことができるが、もう礼節どころではなくなっている。
とりあえず、凝り固まったモヤモヤを、無視してぶち破る、B型的な快刀乱麻が望まれるようになっているのだろう。

周囲でも、B型傾向の強い、中国や韓国がブイブイ言わせている。
A型の緻密さや責任感、堅苦しい秩序社会が、不景気と閉塞の元凶だと、無自覚の内に嫌われるようになっているのではなかろうか。

実際、今や、細かいことは言っていられないし、異能の出現が求められている。調和、横並びを善しとするA型的姿勢や気遣いは、草食系とも、重ねてみられやすい。(実は、草食系はB型の変形なのだが)

そんな空気の中で、B型的なノー天気が、ホットする開放感を見せてくれるのだろう。