魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

占いと競馬

2007年06月02日 | 競馬の星

初めに断っておきたいのは、これは競馬予想コーナではない。
競馬を通して、占いの可能性を探るのが目的だ。
うかつに競馬予想などして外れると、何の義理もない人から非難されるのがオチだから予想などはしない。
しかし、ここで占い予想法を会得して、商才のない占い師を尻目に、皆が的中するとくやしいので、公開をずっとタメらっていたが、後世のため占いのため、発表することにした。
志しある人は、研究を発展させていただきたい。

ことの起こり
30数年前。喫茶店で占いをしていると、競馬新聞を読んでいた客が「そんなもんが当たるぐらいなら競馬で大もうけだ」と言うから、それもそうだと思った。
その頃はまだ、占いを信じていたから、競馬も当てる方法があるはずだと思った。もし、占いで競馬が当たれば、占いの証明にもなる。
占いのトレーニングとしても、競馬はよい実験方法ではないか。
科学では、占いは信じる人の被暗示や、思い込みに過ぎないとされているが、もし、一定の確率で的中するなら、少なくとも何らかの影響力があることが認識されるかも知れない。
ここから長い、ミイラ捜しの旅が始まった。

馬の誕生日
まず、馬の生年月日を考えたが、すぐ、無駄に気がついた。
馬はほとんど同じ頃に生まれる。実際、ダービーに同生年月日の馬が何頭も並んでいる。ただし、これは占いの反証とはならない。能力の劣る馬にとっては、勝たなくても出場するだけで運が良いと言えるからだ。
次に、騎手や調教師、馬主の運を考えた。ところが、同じ調教師や馬主の馬が何頭も出馬する。では、騎手はどうかと言えば、これも同じ日に何頭も乗っていたりするし、いくら運が良くても能力のない馬であったり、他にも運の良い騎手が並んでいたりする。
もちろん、これらを精査すれば、かなり的中率は高まるかもしれないが、「風が吹いたら桶屋が儲かる」ような、徹底的な因果関係を前提とし、膨大な労力を必要とする。
(こういう、精密機械のような運命論が無意味であるとは、後で悟った)

星が走る
結局、世相占いとして考えることにした。
それまでも、競馬予想に九星を使う人は多くいた。
出目とその日の九星を関係づけるのだが、毎日の九星は、決定方法が昭和になって確定するようなあやふやなもので、九星で当たったように見えるのは、むしろ、卜占的な的中ではないかと思うようになった。

そこで、
世相を占う、西洋占星術のマンダンを応用することにした。
「世相史観」や、「星の流れに」で繰り返しているように、世の中の現象は星の意味と合致する。星の動きがモノの名前や数に現れるなら、競馬はすぐ答えの出る実験マウスだ。

競馬のことは詳しくなかったが、早速、TVを見ながら試してみた。
もちろん馬券の買い方も知らないし、そんな実験に金をかける気もなかった。
初めてのことで、手がかりも無い。とにかく、その日は火星が魚座で順行を始める日だったので、それらしい馬を探したが、よくわからない。
すると、最終レースは7頭立てで、7番の馬は「ハリウッドボーイ」。
もうこれしかない。魚座は、虚像を表すからハリウッド。魚座の数字は「7」。火星は若者を表すからボーイ。何もかも出来すぎだ。
しかし、競馬新聞は無印で真っ白。予想にも本命レースと書いてある。
レースが始まると案の定、ハリウッドボーイは最後尾をトロトロとついて走っている。『やっぱり、この方法じゃ予想できないな』と思っていると、直線に入ったとたん。な、な、なんと・・・ハリウッドボーイが猛然と走り始め、一気に、ごぼう抜きをしてしまったではないか。
枠連しかない当時の7頭立てで万馬券。これがどれほど大変なことか、競馬の素人には解らなかったが、占いの徒としては、理論通りに馬が走ったことに大興奮をした。                     

ミイラになってしまった
さあ、それからはこの手法を片っ端から当てはめてみる。予想だけでは無責任?と思い、競馬場通いが始まる。金を出す以上、何とか儲けたいと思う。色気が出れば当たらないのが占い。結局、ただの競馬ファンになってしまった。
ある、著名な占い師も、占いで稼いだ金を全部、競馬でスッていたと聞いたが、その気持ちは痛いほど解る。占いに取り憑かれている者にとって、儲けることより「本当のことを知りたい」のだ。
それなら、予想だけしていれば良いようなものだが、こんなに当たるなら実践として買ってみたいと思いだす。

やればやるほど、星の現象は確かに馬にも出る。しかし、儲からないのは何故か。それは結局、「予想と商才は別物」だと言うことだ。
よく「片方は当たったのに相手が外れた」と嘆いている人がいるが、当たったのはたいてい新聞の本命だ。占いではこの逆「大穴が当たっているのに本命を買っていなかった」ことが何度もある。それならば単勝ばかり買うとか、必ず本命とつなぐとかすれば良いのだが、これがそうでもない。
大穴が2着だったり、本命をつなぐと僅差の2番人気が来たりする。ここが商才だ。儲かる馬券配分ができて、わからない時は買わないのが馬券師だが、何でも予想したくなるのが占い師の悲しいサガだ。
よく、
占いで怪しげな予想理論を展開すると、そんなのは邪道だと言われるが、
もともと、競馬で儲けるために占いをしているのではない。
占いを試すための競馬だから、競馬理論にとらわれる方が占い師には邪道なのだ。
(ところが、その競馬の常識が邪魔をするようになってしまった)
次回から、世相競馬占いへの苦難の道を、エピソードを交えながら話していきたい。


そのまえに、時節柄
今年のダービーの例で「占いと商才の違い」の情けない話しをしよう。

今年は射手座の木星。大レースは射手座の騎手に栄冠がある。
射手座の騎手は3人→四位、内田、福永
射手座の馬名は木星の表す栄光や高貴→ヴィクトリー
時代の馬は魚座の天王星で虚像や酒→ウオッカ
(実際には他にチャート等も用いるが)
以上の条件から3連単買いで
1着 名前の③ウオッカ⑰ヴィクトリー
2着 射手座の3人③⑤⑯+名前の2頭③⑰
3着 総流し
と予想したが、1着を2頭買うと総流しが倍になる
最後まで悩んだ末、競馬の常識で牝馬ウオッカを切った。

結果は
1着 射手座の四位で、③ウオッカ
2着 射手座の福永で、⑯アサクサキングス
3着 ○の岩田魚座で、⑭アドマイヤオーラ
3連単 ③-⑯-⑭  2,155,760円  2039番人気

最後まで占いを信じて突っ張る信仰と商才のない占い師は、またも眠られぬ夜を過ごすことになった。
重要なのは、
占いだけなら当たっても、馬券資金や常識に相談すると外れる


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