魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ネチコチ

2012年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム

昭和40年代、あきれた自動車事故があった。
高速道路で、車輪がトラックの窓を直撃して大事故が起こったが、そのタイヤがどこから飛んできたか分からない。捜査した結果、高速対向車線の車のタイヤが外れて飛んできたものだったが、当の車は気づかず、三輪のまま家に帰っていた。

深夜の大通りに、人間の腕が落ちていた。
すわ、バラバラ殺人事件と、急遽、深夜の都心に大捜査網が引かれた。検問で止められた車の運転手に免許提示を求めると、免許を出せない。見ると、右腕がない
酔っ払い運転で、窓から手をぶら下げて運転しているうち、すれ違った車と接触し、腕を切断したが、シャツが巻き付いて止血した。
酔っ払いは、そのまま気づかず運転していた。

自動車社会発展期の日本では、今の中国を笑えないようなことが起こっていた。(記憶なので詳細は定かではない)

今では、酔っ払い運転も減り、車はエアコン付きで、タイヤが簡単に飛ぶようなことも無い。(ダブルタイヤの人身事故はあったが)
表面は立派になった日本だが、こんな時代を経て今日がある。
はっきり言えることは、当時の方が人も経済も勢いがあった。

今、日本メーカーは、パソコンや携帯の、薄さ何ミリ、何グラムばかりを商品価値として強調するが、デザインや機能のサプライズがどこにも無い。
横並び均質教育。いじめ。システマティカルな社会。正確で清潔な暮らし。それを誇る日本人。

今や日本人のすべてが、薄さ何ミリ、何グラムの中に閉じ込められてしまった。度肝を抜くようなムチャが、どこにも無い。

言葉遣いからして窮屈だ

「・・・させていただいて」

自分の意志は無いんかい
こういう言葉づかい止めようよ
個性抹殺言語だ
近頃、消えた言葉
「泣くな」「根性」「度胸」・・・

日本人は、もっと傍若無人にならなくては
行儀の悪い個性がぶつかり合って、
切磋琢磨で、とんがったものが生まれてくる

こんなことを言うだけで、攻撃が始まる
「ハイハイ、あんたはえらい」と、ネチコチ言葉が降ってくる。

こういうネチコチ人間がグウの音も出なくなるほど、世の中が荒廃しなければ、日本は立ち上がれないのかもしれない。


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