北陸新幹線の大盛況で、稲田朋美の地元福井には早々に伸びることになったが、その先の敦賀以降が大混乱で、我田引鉄と揶揄されている。
最も単純な、北陸線沿いに米原で東海道に合流するのは路線が飽和状態で無理があるとのことから、各地が一斉に色めき立ち、小浜-舞鶴を回って、京都、関空まで伸ばそうという案まで出てきた。
昔は京都から日本海の海水浴に行くには、山陰線で夜久野方面に行くか、綾部で乗り換えて舞鶴、丹後方面に行った。夏になると、海水浴列車が、舞鶴から小浜方面の高浜、和田まで乗り換え無しで海水浴客を運んだ。今は、冬のカニ列車がある。
高浜は原発で知られ、小浜はオバマ大統領で知られるようになったが、綾部-舞鶴より先の小浜線でしか行かれない。とにかく原発まで設置するほど遠いところの印象があるが、実際の距離は意外に近く、高浜原発30キロ圏には京都府がズッポリ入り、滋賀県も入る。
これだけ近いのに、僻地感のある北近畿だから、北陸新幹線を敦賀より先に延ばすと聞けば、舞鶴案が出てくるのは当然だ。舞鶴から、綾部や福知山まで伸ばせば、北近畿が一気に開ける。さらに、将来の山陰線の足がかりにも成る。もう半世紀早ければ「岸壁の母」も楽だっただろう。
実にもっともな意見だが、それは、大構想だ。当初の、早く大阪までつなげようとは、かけ離れた発想になる。
JR案はよく解らないが、どうも、小浜から旧鯖街道を走らすようだ。これは、新たな自然破壊になるのではないかと心配になる。費用的にも無駄な気がする。
当初の琵琶湖東岸を走る北陸線がダメなら、西岸の湖西線を利用すれば良さそうに思うのだが、比良颪(オロシ)の強風で走れなくなるとの理由で排除されたが、これも、よく解らない。
トンネルを掘ったりすることを考えれば、風防で覆う方がよほど安くつくし、早い。
工期や、費用が問題でないのなら、大構想の舞鶴経由しかないだろう。
一体何が重要なのか解らなくなり、大変だ大変だと揉めるのは、変容宮星座の現象だ。
魚座、射手座、乙女座で大混乱の世界情勢同様、射手座の鉄道もワケが解らんことになっている。