魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

仕分好き

2014年07月01日 | 日記・エッセイ・コラム

脱法ハーブが問題になっている。法規制対象の麻薬や覚醒剤以外の麻薬(正式名は知らないが、精神攪乱剤)を、そう呼んでいるらしい。
対象となる物質が多すぎて、規制はほぼ不可能と言われている。
「脱法」の名称が中途半端で誤解を与えるから、名前を変えろという意見まである。

合法化されている酒やたばこを含め、食わず嫌いではなく、この種の「嗜好品」に、全く関心が無いので、これに取り憑かれる人の心理が良く解らないが、社会を害するとされるものへの対処法が、全く間違っているのではないかと思っている。

これは世界的にそうなのだが、何であれ、社会に不都合だと、とにかく臭い物にフタをすれば良いと短絡し、規制と違法のイタチごっこが繰り返される。
とりわけ日本は規制が好きで、何であれ、規制のための規制が雪だるま式に膨らみ、社会生活でも動きが取れなくなって経済停滞をもたらし、規制改革のかけ声を挙げるが、全く動きが取れない。

権力者にとって、秩序をつくるのに規制ほど楽な方法はない。これは、泣き叫ぶ子供がうるさいからと、殺してしまうのと全く同じだ。
うるさいものを力でねじ伏せるのは、力があれば誰でもできる。
殺してしまえホトトギスだ。

子供にも自分にも良い方法は、子供がなぜ泣いているのかを知り、それを害のない程度に満足させてやることだ。お腹をすかせているなら、泣き止む程度に与えた方が良い。

禁酒法で失敗した教訓を持つアメリカは、近頃、大麻を合法化する州が現れた。この動きは全米に広がりつつあるそうだ。
合法化することで、取り締まりの費用が無くなり、税収まで増えている。ちなみに、日本に大麻取り締まりを持ち込んだのはアメリカだ。

大麻のような軽い麻薬まで禁止するから、覚醒剤や脱法ハーブを隠れて使用する人が増える。専門家によっては、大麻は酒やたばこより健康に害が無いと言う人までいる。

日本で可能かどうかは別として、酒やたばこと同じ扱いにして、税源にすると共に、飲酒運転に厳罰を科すように、むしろ、使用方法を厳しく取り締まってはどうだろう。

脱法ハーブと言われるものも、使うのは勝手だが、それが関わる事故、事件を起こした者を厳罰に処することにする方が、薬物そのものを取り締まるより、確実に効果があるだろうし、遙かに簡単だ。
飲酒運転の法律改正後、飲酒運転事故が激減したと聞く。

日本式に、あれはこれはと、細かい仕分けをしていては労力と時間の無駄だ。
日本も、問題解決にもう少し、「要するに」、の発想が必要だと思うのだが、律儀な日本人は、どんなものでも執拗に細分化してしまう。

わざわざの壁