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西会津の旅館十一塩屋をチェックアウトし、やってきたのは猪苗代駅。
天鏡閣までは、ここからバスが出ていて、そのバスとの接続がすごく少ない。
この時間帯を逃すと、確かお昼くらいにしかなかった。
朝早くに出てきたので、無事バスに乗って天鏡閣へ向かった。
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最寄りのバス停で降りたが、そこからまだ高台まで雪道を歩く。
猪苗代湖が見渡せる。
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雪が深くて、滑らないようにゆっくりと、、
やっと門に到着。
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建物が見えた。
天鏡閣は、明治40年に有栖川宮威仁親王殿下が東北を旅行中に、
猪苗代湖畔の風光の美しさを賞し、この地に御別邸を建設することを決定。
翌明治41年に建てられたという。
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本館は、二階建天然スレート葺、八角塔屋付のルネッサンス風の洋風建築。
天鏡閣には26ものマントルピースがあり、それらがイギリス製のビクトリアンタイルにより装飾されている。
そのタイルたちを見るためにはるばるやって来たのだった。
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館内の有料ゾーンへ。
客間はロココ調を日本風にアレンジしたものだそう。
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早速暖炉にマジョリカタイルを発見。
深いブルー、レリーフ部分の濃淡が美しい単色のマジョリカタイル。
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イギリスのビクトリアンタイルらしいシックで美しい色合い、優雅なラインを描くアール・ヌーヴォーの組タイル。
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球戯室には、ビリヤード台が設けられ、部屋の東西に二つのマントルピースが設置されている。
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二つのマントルピースは同じデザイン。
グリーンが基調のマジョリカタイルが貼られていた。
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こちらのタイルは、型ではなく手描きのチューブライニングで描かれたもののようで、よく見るとひとつひとつ微妙にラインが違う。
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すずらんのような花がふさのように連なるデザイン。
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暖炉にタイルが使われているので、お風呂にも?
と思いきや、浴室は、木製だった。
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2階、書斎として使われていたという御座所。
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こちらもグリーンが基調に、ほんのりピンク色のタイル。
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形からして、桃?!かと思ったが、やはり花をデザインしたもののよう。
グラデーションも美しい。
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客室を兼ねたという御居間。
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こちらの暖炉には、濃いグリーン背景のチューリップの文様。
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こちらもチューブライニングで描かれているよう。
優雅な曲線。
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こちらは西客室。
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こちらの暖炉は、少し渋めの落ち着いた黄色のレリーフタイルが貼られてた。
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こちらも植物文様のようだけど、花の部分の断面がデザインされているような・・
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暖炉上の鏡や家具類もアール・ヌーヴォー様式に。
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洗面ボールは、イギリス製ジョンソン・ブラザーズ製とのこと。
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階段ホールにも暖炉があって、部屋のものより少し小型のようで、
タイルは上部に一列貼られてた。
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八角塔へも上がることができた。
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こちらも階段ホールに置かれていた暖炉。
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こちらのタイルは、中央にマジョリカタイル、周囲を無地のタイルで囲むデザイン。
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家具類も素敵だった。
帽子掛けは、繊細なアール・ヌーヴォーデザイン。
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アール・ヌーヴォーのフォルムに蒔絵が施された和洋折衷が素敵な飾り棚。
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象嵌細工が美しい家具。
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シーリングメダリオンも、部屋ごとに趣向が凝らされたデザインに。
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帰りは、バスが全くなくて仕方なくタクシーを呼んでもらう。
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行きのバスの車窓から見えて気になってた郵便局の建物。
駅近なので、ここで止めてもらった。
新しい郵便局ができて、こちらは現在使われてないそう。
妻面に〒のマーク
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この後は、猪苗代駅から郡山へ向かった。