
先日、関西大学第一高校の2、3号館さよなら見学会へ訪れてきた。
築約60年の校舎は、村野藤吾設計。
解体される2、3号館と1号館の一部を見ることができた。

1号館の中央階段。
村野藤吾らしく、シンプルで軽やかな手すりが巡らされている。

館内に貼り巡らされた白いタイルは、荒目の土の質感が表情のあるタイル。

コーナー部分は、面取りされた役物タイルが使われていた。

1号館のピロティの壁面には、タイルで描かれた図像が浮かび上がる。

ギターのような形、アルファベットのKやHなどが見え、

Kの文字部分は、タイルでなく目地で表されているのもおもしろい。

西面にも描かれるタイル図像。


こちらは1号館の外観。

1号館から2号館へ続く渡り廊下。


2号館教室の壁面は、コンクリートブロックらしきものが使われていた。

教室も天井が高く開放感がある。見た目、まだまだきれいで使えそうな気がするのだけど、、

調理実習室。

教壇上には手元が見えるようにか、ミラーが設置されてる。

階段は、木製の手すりと華奢なラインの鉄製の支柱が使われていて、

細い支柱を4本束ねてるという細かいデザインが良かった。


3階の廊下は、補強と装飾を兼ねたものなのか?細かいスパンで梁が入り、

同じく教室にも・・

階段ホールにも・・
ワンポイントの装飾?


クリンカータイルが敷き詰められた1階校舎からの出入口。

3号館、理科室は教室の両端に流しが設置されていた。

地学室も。
地層の標本や、

鉱物標本がそのまま残されていた。

運動場から2号館を見渡す。

運動場に面した1号館の倉庫らしき?建物の扉も村野藤吾してた。
他の建築でも度々見かけたおしゃれな金網という感じの面格子。

ドアノブ部分のくり抜き!


最後に円形校舎へ。
こちらは外観のみ。
関西大学、大学の方は入れても、中高は、なかなか建物を見る機会はないので、この機会に見ることができてよかった。