転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



両親がお世話になっている某老人ホームのケアマネさんから、先週、
系列病院の上階フロアがサービス付き高齢者向け住宅になっているので、
そちらへの住み替えを検討してみてはどうだろうかと提案があった。
サ高住というと、私のイメージでは、自立かそれに近い高齢者が
部分的な介護サービスを受けながら、自分たちのペースで暮らすところ、
と思っていたが、このサ高住は介護型で、しかも病院と同じ建物なので、
通院の負担なく、受けられる医療の幅が広がるとのことだった。

介護職員さんがいらっしゃるので、生活介助はこれまで同様に受けられるし、
下の病院から先生や看護師さんが居住区を訪ねて下さることが可能だし、
点滴や酸素吸入などの管理も、条件が揃えば自室で受けられる。
入院となれば、自室から下の病棟に移動するだけだ。
入院中の支払は、サ高住の部屋代と入院費の両方になるが、
それは今のホームでもそうして来たことだし。
母は肺炎の反復が心配であり、父も挙動不審で脳外科の受診回数が増えているので、
なるほど、こちらのほうが今の両親には条件的に合っているかもしれなかった。

それで、早速、ケアマネさんから手配して戴き、
昨日の午後、私はそのサ高住の見学に行って来た。
今お世話になっているホームと同系列なので、中の様子はよく似ていて、
費用的にも今のホームとほぼ同じで、何も違和感は無かった。
これまで通っていた病院の真上に住むことになる、
という点だけが変化であり、改善点であった。
資料によると、入居されているのは介護度4や5の方々が中心で、
両親は介護度3ではあるが、ここなら先々の心配もなさそうだった。

「わかりました。ありがとうございます。お世話になりたいと思います」
と私は即座に決めた。サ高住の相談員のかたは、それでも、
「ご両親ともお話になって、ゆっくりお考えになっても大丈夫ですよ」
と言ってくださったが、実はこの住み替えの話は今回が初めてではないのだ。
昨年秋に両親が相次いで入院したし、6月このかたここまでの1ヶ月半で、
父が救急車2回と通院2回と検査1回、母が入院1回と通院2回があった。
また昨年来、どちらも訪問看護に複数回、入って貰ってもいる。
これまでの、そうした入院騒動や訪問看護の計画の中で、
このサ高住への住み替えの話は、ケアマネさんからも病院側からも、
一度ならず出てはいたのだ。
私にしてみれば、もう決めても良い頃だ、という感じだった。

それに、あの二人と相談などしても、ラチがあかないことはわかっている。
仮に『住み替えをする』という意味内容が理解できたって、
よくわからないことは不安だし面倒に思えて、
「要らん」「またにする」的なことを言うに決まっているのだ。
そして、そう言ったところで、半時間も経てば覚えていない。
だからもういいのだ、私が決める。
きょうだいも居ないし、私が決定すればそれで終了だ。
老化はなおらないから、状況はこの先、悪くなりこそすれ、改善はしない。
今いるホームでも看取りまで視野には入っているのだが、
この先さらに、通院や搬送が頻回になるであろうことを考えると、
住み替えにより、「病院まで行く」という部分だけでも短縮できれば、
それに越したことは無いではないか。

手続や具体的な引越作業の段取りがこの先、必要になって来るが、
それはまた、呼び出されたとき私が応じれば良いことだ。
同系列の施設なので、この先の打ち合わせや聞き取り調査等も、
施設同士でして下さるとのことだった。
サ高住の帰りに、至近距離にある某ホームに寄ったが、
ふたりともほぼ寝ていて、案の定、話にならなかった。
母の肺炎のほうはその後、内服で落ち着いていて、
スタッフさんのお話でも、この2日ほどは平熱で、食事も完食、
状態は良いとのことだった。
抗生剤で回復はするが、薬をやめるともとの肺炎が再燃する、
或いは新たな誤嚥からの感染が再び起こる、
ということではないかと私は思っているのだが、経過をみるほかない。

父は目をあけて私を認め、「一生懸命やっとるよ」と
イミフなことを言っていたが、またすぐ寝入った。
一生懸命、生きている、のかな(^_^;。
90代も半ばになると、ホントに、息しているだけでも一生懸命よね。
全部私がやるから、寝てていいよ(^_^;。

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