転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



両親が、これまでの某有料老人ホームから、
同系列の病院の上階にある某サ高住に住み替えをすることになり、
私のやる書類手続のほうはほぼ完了したのだが、
本日、引越業者さんからお電話があり、
端的に言って「荷物が多すぎる」旨、お話があった(汗)。

もちろん、言い方にはもっと配慮がなされていて、
十分に丁寧な言葉で仰ってくださったのだが、
詰まるところ、両親の現在の居室には荷物があふれており、
行った先では今のように家具のレンタルが無いとなると入れるところがなく、
つくりつけクローゼットに入れるだけ入れたとしても、
残りはいかが致しましょうか、とのことであった。

こういうことに関して、私は決断が早いのが取り柄である(大汗)。
「段ボールのまま、新しい部屋に入れて、積み上げておいてください」
と即答して終わらせた。
だって、ほかにどうしようもないではないか。
今居る老人ホームの部屋は期日までに空けなくてはならないのだから、
ゆっくり仕分けしている暇はない。移動することが先決だ。
新住居で入れ場所がなさそうなら、箱で積み上げておくまでだ。
あとのことは、行ってから決める。
私の本音としては、この際、よけいなものは全部捨ててからホームを出たいが、
「よけい」だと思うのは私であって、必ずしも両親はそう思わないだろうから、
今は、一切合切持って出るほかあるまい。

そもそも、5年前に某老人ホームに入居するとき、
「こんなに持って行かなくてもいいのに」
と私は二人の荷造りの様子を見ながら思っていたが、
一切さからわず、二人の望む通りにした。
ホームに入居してからも、幾度か実家にふたりはタクシーで帰り、
「必要なもの」を箱に入れてホームに持ち帰ったりしていたものだった。
実際に何をどういう頻度で使うか使わないかより、何でも目の前に置いて
すべて抱えておくことで安心しようとしていたのだろうから、
私はそれを止め立てすることは、しなかった。

幸いというか、今は、ふたりとも5年前よりずっと老いて、
最近はいろいろなことが判断できなくなり、記憶も定かでなくなり、
生活全般の意欲も減退している。
私は今回の荷物搬入が終わったら、二人の部屋に行き、
サ高住の職員さんともお話したうえで、
段ボールを点検し、今要るものと要らないものを分けて、
できるだけ大量の不要品を実家に送り返そうと思っている。
そのほうの運搬は、引越より遙かに安い値段でやってくださると
今回の業者さんが仰っていたので、お願いするつもりだ。

「今、とりあえず使うとらんけ、家に持って帰っとくけえね」
と言えば、今の両親ならば強く反対する気力までは、ないのではないか。
捨てるのではないのだし、この際、少々ごまかしてでも(汗)、
室内のモノを減らす方向で動こう。
9月から秋祭シーズンが始まるので、私の自由時間の残りもカウントダウンだ。
ふたりの移動と入居が済んだら、即、私はこの作業をやるべきだ。

理想としては、テレビ台を兼ねたローチェスト2つに肌着や小物を、
部屋のつくりつけクローゼットのほうには、外出等で着る洋服、
ほか、本や日用雑貨を入れるボックス等がひとりひとつずつ、
……程度で十分なのではないかと思っている。
傘や雨靴はもう要らないし、カバン類もひとり一つで足りる。
車椅子生活になった今、実家から持ち込んだ安楽椅子も、
もう無くても良いかも(汗)。……気持ちの面で執着があるかな?
しかしある程度広くしておかないと、今後、処置や手当を受けるにも、
人の通り道が制限されるし、車椅子でも動きにくいだろう。

捨てないで何でも溜めておくのが、戦中派である二人の性癖であった。
私は、ごちゃごちゃしたものを一掃すると気分が安定するが、二人は違う。
むしろ、何も捨ててない、全部ある、ということが安心感に繋がるのだ。
それゆえに、実家は積年のゴミの山と成り果てていたのであったが、
老人ホームでもまた、同じことになってしまったのよね……(^_^;。

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