転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



極寒の強制労働予定
私の記憶では、昭和の頃は、村の神社は元日しか開けていなかった。
人もまばらで、大晦日から元旦の、宮司さんが来られるときだけ開けて、
2日以降はときどき父や総代会の面々が賽銭箱を見に行く程度で、
社殿そのものは施錠されていた。
それが徐々に、地元の人の「破魔矢は無いですか」の声に応えて、
三が日に巫女さんを置いて縁起物の頒布をするようになり、
15年くらい前から正月5日くらいまで初詣仕様で開ける習慣になり、
ここ何年かは、明らかに参拝客が増え、企業の安全祈願祭もびっしりになって、
いつしか我々は11連勤が当たり前になった。
成人の日が1月二週目の月曜日になり、ここが必ず連休になったことも、
神社の初詣対応期間が延びる原因になった。
そしてついに、今度の正月奉仕は1月12日まで連続がっつり予定が入った。
12月31日(9:00-12:00と21:00-02:30の二度出勤)に始まり、
1月1日~12日まで連日8:00-17:00は確定、日によって7:00開始。

ドMな話
これだけでも自分としては笑うしかない悲惨さなのに、
1月13日にポゴレリチの浜離宮公演があるとは、マゾ過ぎて、もう。
強制労働明けの褒美、と思うべきだとは重々、承知しているのだが、
せめて半日でも、とりあえず「無」になってからにしたかったよ。
よりによって、自分にとって最重量級の演奏家が来るなんて。まじ無理。
13日朝まで心身がモって、首尾良く新幹線に乗れたとして、
車内で瞬殺で意識がなくなるのは確定だ。
先日買った社務専用スマホには留守録機能があるのだから完全ミュートにし、
私用スマホは電源offにして黙らせ、バッグの奥底に閉じ込めておこう。
品川などという中途半端な場所で起きて降りる能力は残っていないだろうから、
終点・東京まで寝倒す覚悟で行くのだ。そこから築地の定宿まで路線バスだな。
いやもう、バスの行く先を確かめる頭も残っていないかもしれないから、
東京駅からタクシーでも良かろうよな(^_^;。

それでも道楽人は行く
上記の年頭Mプレイのあとは、翌14日に国立劇場に行こうかと思っている。
道楽者は、こうなったら毒食らわば皿まで。
令和5年初春歌舞伎公演『通し狂言 遠山桜天保日記-歌舞伎の恩人・遠山の金さん-』
菊五郎劇団による『遠山の金さん』である!
国立劇場の新春公演としては当面、最後になるので、
音羽屋の旦那さんやプリンス菊之助、あらしちゃん(松緑)に左近ちゃん、
お馴染みの劇団の面々に会えるとあっては、このうえない企画だ。
となると、年末からの怒濤の強制労働の仕上げにポゴ氏に拷問して貰い、
その夜はホテルで初めて開放されて眠り、翌日、菊五郎旦那に楽しませて貰って、
ああようやく正月が来たなというか、私の1年はこれにて終了というか(笑)。
考えようによっては、良い順序ではあるかもしれない。
…………そこまで持ち堪えられれば、な(汗)。

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