転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



両親の話は、何をどこまで書いたっけか(汗)。
父92歳が11月半ばに、倦怠感と食欲不振で、
某老人ホームと同系列の某病院に入院したのだが、
その後は問題なく回復し、本日は退院カンファレンスが予定されていた。
……のだが、昨日、某老人ホームのほうから電話があり、
今度は母93歳が2日前から発熱しており、それも38.7度という結構な高熱で、
インフルとコロナの検査はマイナス、肺炎の兆候が見られるとのことで、
結局、本日午後から入院する、という段取りになった。
やれやれ、一方が出る話になった途端、もう一方は入る話かorz

病院に行ってみると、父は、今日はちゃんと目覚めていた。
表情もよく、顔つきもしっかりしていたが、話は9割方オカシくて、
「○○(=父の実弟。私の叔父)は、ええ家ぇ建った」
「○○(=地名)のN田R男は死んだんよの?煙草喫いよったけえ」
「ほんで?このあとの予定は?」
等々と、機嫌良く饒舌でありながら、内容はあまりにも脈絡がなく、
「きょうから、おかーさんもここに入院することになったけぇね。
一昨日から熱が出とったんよ。どうやら肺炎らしいんと」
と私が言っても、驚くどころか意味が理解できていないようで、
「煙草のことを、あれはいろいろ言いよったけえ、云々」
とワケわかめ状態であった。
我が家の喫煙者は、50年以上前に死んだ、アナタの父親だけですよ。

その、父の退院カンファレンスのほうでは、順調である由、
主治医の先生や看護師さん、リハビリ担当のスタッフさんからお話があり、
来週の前半には退院できるだろう、と言われた。
有り難いことだった。御蔭様で。
糖尿病食1200キロカロリーをペースト状にして出されたものを、
目下、父は完食しているそうだ。
リハビリも、気分が乗っているときは、車椅子から立ち上がる練習や
自力で車椅子を漕いで動くトレーニングなど、頑張っているとのことだった。

という話が大半終わったところへ、
下の外来から、看護師さんに車椅子を押されて母が上がってきた。
奇しくも、父と同じフロアの別室に入院することになったのだった。
母のほうは頭は概ね大丈夫なので(^_^;、私を見ると笑顔になったが、
あきらかに鼻声で、「ひどい風邪」の様相であった。
主治医の先生によると、右肺下葉に僅かに肺炎の所見が見られ、
ここ数日の内服では効果が十分とは言えない状態なので、
入院して点滴管理をしつつ、抗生剤も点滴で入れていくということだった。
母は大昔に合成ペニシリン服用後に出血性大腸炎になったことがあるので、
一応、私からそのことは先生に伝えた。
とはいえ、当時のそれは、アナフィラキシー様の症状ではなかったので、
副作用と言えるものだったかどうか、もはや確認のしようがないが、
それならば一応、セフェム系は避けよう、という話になった。

「おとーさんも、同じ階のむこうの部屋に入院しとぉねんよ?」
と私が言うと、母はリアクションとしては一応、驚いてはいたが、
「誰も彼もトシとると、ほんま、病気には勝てんもんやね」
と、わ~ず~か~にズレた返答をした。
そこじゃなくてだな、『ふたりともかいね!』とかなんとか、
一緒に入院するタイミングになったことについて
何かコメントして欲しかったのだがな。まぁ、ええけど(^_^;。
母は、肺炎を抗生剤で治療する、と先生から説明を聞き、
「お任せ致します」
と、こちらは全うな返事をした。転姑ばーちゃんのように、
「出産は初めてですので、どうぞよろしくお願いします」
などと初対面の主治医に爆弾発言をカマしたりは、しなかった(逃)。

ということで、半月前に父に関して書いたのと同じ書類を
母に関してまたイチから書き、前回と同じ説明を最初から聞き、
腱鞘炎になるほど住所氏名を繰り返して書いて、ハンコを押し、
最後に母と、父と、それぞれの病室を覗いて挨拶し、きょうは終わった。
両親どちらについても、家族としての私の希望は、
「もし危ない体調になっても、胸骨圧迫や人工呼吸のような
いわゆる蘇生措置は望まない。1日でも長くとは考えていない」
「心身の苦痛だけは、最後まで可能な限り取り除いてやって欲しい」
という二点であることを、改めて主治医やスタッフさんと確認してきた。
年齢的には両親とも、いつ何があっても寿命だったと言えるので、
何も頑張って貰う必要などない。安楽に過ごして欲しいだけだ。

万事にこだわりのない父はともかく、
母のほうはなんだか永遠に生き続けそうな感じがしていたので(爆)、
ここに来て肺炎になるなどとは、とても意外であった。
呼吸苦も無く、いかにも老人にありがちな感じの肺炎に見えたが、
発熱して鼻声でというところは、わかりやすい感冒様でもあった。
母のほうは、抗生剤の効果が出れば数日で改善に向かう筈で、
そうなれば入院期間は3週間くらい、と先生は仰った。

ともあれ、体調不安があるときは病院に入っていてくれるほうが、
何かあってもなくても、家族としては安心っちゃ安心かな(^_^;。
医療逼迫の真っ最中でなく、すぐ入れる病院があって、
本当に良かったよね……。

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