転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



神社の仕事の帰りに、某老人ホーム系列病院にいる両親を見舞った。
ったく、某老人ホームで2人とも暮らしている筈だったのに、
まず父が食欲不振で、しばらくして母が肺炎で、相次いで入院し、
今や、某病院に行けば2人ともに面会できるという(汗)。

母のほうは、看護師さん二人に着替えをさせて貰っている最中で、
ベッドの中から私を見上げ、唐突に、
「私はいろんなことを忘れるようんなってもう、
巫女の舞衣の枚数が合うとるやらどやら。
クリーニング屋さんにも顔つなぎしとかんなんし、
袴も長いのや短いのや、いろんなんがあって、どないなっとるやら」
と巫女装束の話をし始めた。

「心配せんでも、合うとる合うとる。クリーニングに出してあんねん。
もうじき戻って来るワ。全部してあるから、心配せんでええ」
と私がテキトーに話を合わせて言うと、母は笑顔で、
「せやね。なぁん、私がせんなんこたないねんけど、
いろんなことを忘れるようんなってもう……」。
鼻声は残っているが元気そうで、特に咳き込んでいるようでもなかった。
「ちとは、良うなったかいね」
と尋ねたら、母はうなずいて
「ふん。特にどうこうないねん」
と言っていた。
それからまた巫女さんの舞衣と袴の話が再度始まり、
私もまた同じように返答をして、ほぼ体調の話題には戻らず(^_^;。

私「お父さんの顔見たかいね?」
母「いんや?お父さん、どないしたて?」
私「お父さんも入院して、あっちの部屋におんねん」
母「ふん。ほな、ええわ。別に顔見んでも。初対面やあらへんし」←???

それから、数部屋離れた、父の病室に向かった。
またN田R男が喫煙で死んだ話とかだと私の頭が変になりそうだな、
と思いながら、父の部屋を覗いてみたら、父は仰向いたまま、目を開けていた。
挨拶して、「私、私」と言ったら、すぐわかって笑顔になったが、
父は今日は饒舌ではなかった。
先日のは、寝ぼけていたのかな??

母も入院中で向こうの部屋にいることや、良くなっている様子だという話を
父に聞かせて見たが、曖昧に頷いていただけで、反応は乏しかった。
体調について尋ねると、
「問題ない。ええよ」とのことであった。そして、
「まあ、あんたぁ、無理ぃしんさんな」
と割とまともなことを言った(^_^;。

寡黙な父とは時間を持て余すので、適当なところで話を終わり、
もう一度、母の部屋を覗いてみたら、今度はスヤスヤ寝ており、
起こすまでもないかと思い、きょうのところは、それで終わった。

父は予定通りなら、明日退院することになっている。
母のほうは、楽そうにはなったが、まだ風邪状態なので、
やはりもうしばらくかかりそうだ。
92歳と93歳の夫婦なので、もし今後、入退院を繰り返すようなら
点滴管理などがしやすいように、この病院の上階に設置されている、
サービス付き高齢者向け住宅に転居することも
病院のほうから提案されている。
組織的には今いる老人ホームと同系列なので、割と手続しやすいようだった。
費用の点でもあまり変わらないし、二人とも認知症が進んでいるので、
これまでのホームと違うところに居るのは嫌だ、という感覚もなさそうで、
こちらに移って来るのも良いかもしれない、と私は思っている。

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