転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



夏休みになって以来、我が家の小6の娘は、なんと、
起きている時間のほとんどを勉強に充てている。

……と言うと、「凄い受験生活!」と感心して頂けると思うのだが、
なんのことはない、実は彼女は一日の半分は寝ているので、
起きている時間そのものが非常に短いのだ。

塾の夏期講習は8月12日までなのだが、その間、日曜以外毎日、
午後1時半から4時半まで授業が行われている。
4時半に終わったあと、更に1時間ほどは自由参加の補習もある。
講座そのものは1日3科目あって、全部の科目で予習が要るので、
1時間ずつ予復習をしたとして、約3時間の家庭学習をすることになる。

すると、塾で過ごす時間がおよそ4時間、その往復で2時間弱、
家での勉強で3時間、ここまでで既に9時間使っているので、
一日で12時間しか起きていない娘にとって、自由時間は残り3時間だけだ。
その3時間で、食事も身支度も入浴も、何もかもしなくてはならないし、
更には観たいテレビも見て、絵を描いたり漫画を読んだりもして、
……となると、本当に娘は忙しい。

12時間も寝るのが間違いなんだけど。

夏休みに入る前に行われた父母教室で、塾の先生が
「例年、夜中の2時3時に寝て、次の日の昼に起きるという、
生活の崩れた大学生みたいなことをする子がいるものです」
と仰ったとき、私はほかのお母さん方と一緒に、
「えーーーっっ」
と大仰に反応していたのだが、
まさかうちの娘が、まともに就寝したうえで、翌日の昼まで寝る、
という人になるとは思ってもみなかった。
いや、寝坊なのは知っていたが、もうちょっと早く、
……例えば朝8時とか9時とかになら、起きて来るだろうと、
勝手にこっちが思いこんでいたのだ。

ちなみに娘は、起こしたら起きられるような簡単なモノではない。
そりゃ、大声で呼びかけて布団ひっぺがせば、一度は起きるが、
食事が済んだあと、机についてさえ、再び寝るのがうちの娘なのだ。
先日、起こしてみたら案の定、そういう展開になった。
そういえば、以前、子供会のラジオ体操があった頃だって、
公園から帰って御飯を食べたら、また寝ていたものだった。
彼女を寝かせないために、午前中いっぱい張り付いて、
ずっと話しかけ続け働きかけ続ける根性は、私には、無い。

こんな彼女でも学校には遅刻せずに起きて行けているのだから、
「学校」というのは大したものだと、つくづく思っている。

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ポゴレリチblogのほうにも書いたのだが、
イーヴォ・ポゴレリチの弟であるロヴロ・ポゴレリチの新譜が、
きょう、HMVから届いたので、さきほど聴いてみた。

まだ聞き込んでいないので、詳しく書くことは出来ないのだが、
思っていたよりアクの強い演奏なので意外だった。
ロヴロの前作『展覧会の絵』は、少なくとも私にとって、
「もっと遊びがあってもいいのに」と思うくらい、
生真面目でお堅い印象のCDだったものだから、
「兄はとんでもなく突飛で、そのぶん、弟さんは真面目」(殴)
みたいな固定観念が、私の中に出来上がっていたのだった。
だが今回のリストは違った。ロヴロの明確な主張があったと思う。
表面上の面白さや派手さはなかったけれども、
彼の追求する世界は独自で、深く内省的なものだと私には感じられた。

変化したのは演奏内容だけではなくて、ジャケット写真がまた、
前作までとは随分、イメージが違うので驚いてしまった。
以前のロヴロ・ポゴレリチというと、端正な紳士で、
短く整えた髪を綺麗になでつけ、ジャケットなど着用して、
ピアノの横でにっこりと笑っているような感じだったものだが、
今回は、いきなりのヒゲづらに、ジーンズで、屋外写真だった。
外見的にも、こりゃま、随分とワイルドにおなりに(O_O)。

何よりビックリしたのが、長髪になったロヴロ・ポゴレリチ氏が、
ほんの数年前の兄イーヴォと同じように、
ワイヤーコームタイプのカチューシャ
ご使用になっていたことだ。血は争えない(違います)。

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