転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



実家の父は、胃の精密検査の結果、何も異常は無かったそうで、
組織検査からも癌細胞は見つからず、
ただ、若干の胃炎がある、という診断だったということだ。
とりあえず、良かった。

だが、今回何も無かったからと言っても、もう76歳だし、
今後、イザというときどうするかは、考えておかなくては、
と母が言っていた
(・・・ってか、今まで考えたことがなかったのか!と、
私は心密かに驚愕したのだが・爆)。

母「そいで、さしあたり、新しい鍵、ふたつ、つくってん」
私「はぁ」
母「私ら、どっちかが入院いうことになったら、
 家、留守にせんなんもん。戸締まりしとかな」
私「そうですね(^_^;)」
母「土間の出入り口と、勝手口の鍵とがあんまり簡単やから、
 あれだけでは心配やし、台所のドアにもひとつ、鍵つけてん」
私「(また増えたのか・・・)」
母「万が一、外の鍵を開けられても、中にもうひとつ鍵かかっとったら
 ドロボウかて、それをまた開けようという気には、ならへんやろ」

築100年を越える実家は、田舎の田んぼの真ん中にある、
だだっぴろい平屋だ。
家の端にいたら、もう一方の端からドロボウが侵入してきても、
物音など絶対に聞こえない、というくらい、面積だけは広い。
私が子供の頃は、村の人間以外、外を歩いているわけがない、
という閉鎖的な土地柄だったから、
夜でも縁側を開けっ放しにして、夜風に吹かれて寝ていたものだが、
さすがに昨今は、いろいろな人が車で通るから、
どこの家も、きちんと鍵をかけるようになった。

そうなると、もともとが神経質な母は、テレビでニュースなど見て
「いろんな手口がある」「いつドロボウが入るかわからない」
と不安が募ったらしくて、年々、鍵をかける場所を増やすようになった。
母の用心はわかるが、実家には鍵をかける場所が、もう何十と出来て、
先日、実家に行ったとき見たら、母のキーホルダーは三つか四つあり、
いずれもジャラジャラの束になってしまっていた。
だのに、また二カ所、増やしたと言うのか。

母がある日突然ボケたら、ドロボウ以前に、この私が、
簡単に実家へは入れまい、と、きょうはちょっと悲しくなった(^_^;)。

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