転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ときどき見にいく『発言小町』の中に、先日、
レジに持っていく時恥ずかしいもの・・というトピックがあった。

読んで考えてみたのだが、私はもう、
心身ともに正真正銘のオバさんになったので、
レジに持って行くのが恥ずかしい、というものなど、
ほとんど無い、ということに気づいた。

というか、「こんなものをアタクシが買うなんて恥ずかしい」
というのがそもそもアイタタな自意識過剰なのであって、
少なくとも、私みたいになんの変哲もないオバちゃんの買い物に
興味を抱く店員などいないのではないか、と私は思っているのだ。
これがもし、和央ようかさんみたいに目立つ容姿の人なら、
モノによっては、
「こんな人が、こういうものを買うんだ・・・」
と店員さんから注目されることも、あるいはあるかもしれないが。

思い返せば、昔々、梅沢富美男と松尾嘉代の対談記事が読みたくて
『週刊宝石』をレジに持って行かねばならなかったときは、
さすがにちょっと困ったような、かすかな記憶は、ある。
こんなオッサン雑誌を、二十歳の私が買うことになるとはな、と
(いや結局、買ったんですが)。

あとは、セキララな話題で恐縮だが、
これも十年以上昔、娘が生まれて、出産後に退院して来てすぐ、
いわゆるナプキンが必要であることに気づいたときには困った。
なんしろ核家族だから、退院した日から主人と赤ん坊と私しか居ない。
大抵のことは主人に頼むことが出来たが、
いくら神経の太い私でも、そーゆーものを、殿方に買いに行って頂く、
ということは出来なかった。

夜、娘が寝たところを見計らって、私は言った。
私「えー、すみませんが、ちょいと、コンビニ、行って来ます」
夫「何?なんでも買ってきてあげるよ?俺、行こうか」
私「いえ。まあ、その、気晴らしに、外、歩いて来るかと思って」
夫「じゃあ、少年ジャンプ買ってきて」

ということで、私は深夜、官舎の向かいのコンビニに出かけ、
コソーリと目的のものを購入することができた。
コンビニというものがあって、本当に本当に助かった、と思った。
薬局しかないご時世だったら、私はどうしていただろうか。
まず、普通の薬局は夜中には開いていないから、
明るくなるまでは待たねばならなかっただろう。
更に、朝になったら主人は出勤してしまうから、
赤ん坊を見ていてくれる人が居なくなる。
生後一週間の娘は、首が据わってないのでバギーに乗せられなかったし、
うちには自家用車も無いしで、私が娘を連れて出ることはほぼ不可能、
かくなるうえは、赤ん坊をどうにかしてお昼寝させ、置き去りにして、
ひとりで薬屋まで走って行って戻ってくるほかなかっただろうと思う。
ああ、コンビニさまさま。

それにしても、この発言小町に列挙されているものはいろいろあるが、
薬局絡みの品というのはやはりひとつのテーマらしく、なかなかに興味深い。
中でも、『かわいそうな私』さんの投稿は強烈だ。
この方は、小学生の頃、「薬局行ってきてよ」とお母さんに頼まれ、
お使い感覚で気軽に引き受けたら、これが大間違いで、
お父さんが「痔の薬を買って来てくれ」と言い、
お兄さんも「出来物用の『たこの吸出し』買ってきてくれ」と便乗し、
お母さんまでが、薬の空き箱を出して「これと同じのを」と付け足し、
結局、家族のために痔の薬・おできの吸出し・膣座薬を買うハメになり、
「膣炎と痔と癤(セツ)に苦しむ小学生」として薬局のおじさんに同情された、
と述べている。

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