転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



主人は典型的な「ながら族」だ。
彼の仕事は一種の「もの書き」で、家ではパソコンに向かっていることが多いが、
そのときにテレビが鳴っていないと、はかどらない、と言う。
番組はそれほど厳密に選ぶ訳ではないが、推理ドラマが最適らしい。
とりわけ2時間ドラマは、出演者をざっと眺めただけで、
およそ、「こいつが犯人」とわかるので(←わかるなんて(>_<)ヽ )、
あとはテキトーに観ていればOKという気楽さが良いのだそうだ。

この人の見方は確かにあまりにもお気楽だ。
私がたまたま通りかかって結末だけを観て、
私「A子が犯人?なんでA子がB氏を殺したの」
夫「B氏が昔、A子の親を殺したから」
私「どういういきさつで、彼はA子の親を殺したの」
夫「さあ、よう知らん」
みたいなことがしょっちゅうある。

そんな彼の、昨夜のお供は勿論『火曜サスペンス劇場』。
私も、観るともなしに観ていたのだが、出演者が異様に豪華で、海外ロケもあり、
なんだろうと思ったら、それもその筈、昨夜のは特別企画で、
「日本テレビ開局50周年記念作品・松本清張ドラマ」の『黒の回廊』だった。
舞台は、南仏からスペインをめぐる豪華ツアーで、
ガイドの賀来千香子と、ツアコンの船越英一郎とが、
セレブな団体客の間で続く殺人事件の謎を解こうと奮闘する。

煎じ詰めれば、この話は、
昔の恨みを晴らすために京本政樹と島田楊子が組んで、
ツアー参加者の中にいた関係者を連続的に殺害することを企てた、
というものだったのだが、
「京本政樹が犯人じゃ、つまんねーの」
と主人は彼の自白を聞いた途端に、大いに落胆した。
「京本政樹は、『絶対に怪しい・犯人はコイツしかいねえ』という設定で、
『でも実は全然関係なかった』っつー役どころじゃないとダメなんだよぉ」
と主人はダダをこねた。仕方ないだろ、今回はそういう結末なんだから。
たまにはいいじゃないか、怪しいと思ったらほんとに怪しかった、っていうのも。

画面では京本政樹が、自分の殺したヤツらがいかにひどい人間だったかを語り、
 京本「あいつらは死んで当然なんだ」
 船越「死んで良い人間なんか居ない!」
 京本「偉そうなことを言うな!」
  夫「俺は知っているんだぞ、お前(船越)のツアーではいつも人が死んでいることを!」

貴方、そんなになるまでサスペンスを観るなんて、もう、やめたら(^_^;?

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