転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨夜は、姑が安定剤のお陰で一晩静かに眠れたので、舅も爆睡したそうだ。
私はたいがいの場所で寝られるから、今までも特に睡眠不足ではなかったが(^_^;、
それでも昨夜は、階下から人声がしない夜は久々だとしみじみ思った。

ところで、姑はここ数日で、ものを飲み込むことが急に難しくなった。
そもそも、興奮状態であちこち触って、テーブルの上のものを倒すから、
姑の前には何も置かないようにして、食事はほとんど全介助をしていたのだが、
問題はそれだけではないということに、私は一昨日あたり気付いた。
姑は、咀嚼ばかりしていて、なかなか飲み込むことが出来ず、
スプーンで一口食べさせたら、次の一口まで
ゆうに5分くらいかかるようになってしまったのだ。
以前はここまで時間がかかることはなかったのに。
牛乳を十回噛んでから飲む、ということを本当に実践する人に、
私は初めて出会ったぞ。

今朝など、私は姑の隣に座って、雑炊を食べる介助をしていたのだが、
途中があまりに長いので、一口食べさせたあと、席を立って、
舅の部屋に行き、腰痛持ちの彼の腰に湿布薬を貼る作業を済ませ、
戻ってきて姑に次の一口を姑に食べさせてから、
また立って自分用の紅茶を淹れ、それを持って姑のいるテーブルに戻り、
……ふと、思った、
『授乳のときは、テレビなど見ていないで、ちゃんと赤ん坊の目を見ろ、
とこの前、ニュースで言っていたな』。
あの提言に従うなら、食事介助だって同じことで、
自分の用事の片手間に介助をするなどというのは言語道断、
どんなに時間がかかろうと、目を見て話しかけて、
絶えず楽しい食事時間を意識して貰えるよう、こちらが専心すべきなのだ(^_^;。

……ほんとかよ~。とほほ。

しかし、端から見ると、この食事風景は、かなり可笑しいだろうとは思う。
私が姑に遊ばれているのではないかという瞬間が、結構あるからだ。
「あーん」と言ってスプーンを見せると
姑は一応、「あーん」と口を開けてくれるのだが、
スプーンが届きそうになると、寸前で「あむっ」と口を閉じたりする。
そうやって私に空振りさせた挙げ句、
姑が今度は、真剣な目で「あれは何」と私の背後を指さすので、
私はつい、つられて振り返ってしまい、まるで『××が見るー♪』状態。

うぅむ。なかなか、あなどれないのだった。

さて今夜もそろそろ、晩ご飯の時間だぞ、っと。

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