Sur Realism

５日間ほどショートステイに行っていた姑が帰ってきた。
帰って来るなり、
「わたしゃ、男の人とは結婚しないからね！」
と相変わらずのイイ調子で、結構な勢いだった(^_^;。
男の人が駄目なら、女の人と結婚するのか、
……という定番ツッコミはさておき、
そもそも、舅のことはどうなんだ？
「おとーちゃんが、おられるじゃないですか～」
と私が言ったら、姑は、真剣な顔をして、
「あれはね、枯れ枝で絞って、ヘンだからね」。
か、枯れ枝( ・_・;)。
その、そこはかとないリアリティがコタエられませんな。

主人が帰ってきて、皆で夕食、ということになり、
主人が姑を抱き起こして車椅子に乗せようとして
「よっこらしょ」
と言ったら、姑は途端に聞きとがめて、
「市役所に行ったら駄目よ！この人はもう一人の郵便配達人なんだからね！」。
『よっこらしょ』＝『市役所』、ぷぷぷ。
それにしても、百歩譲って『郵便配達人』は追求しないとしても、
『もう一人の』って何だろう。
最初の一人って、誰？もしかして私か？

さて御飯を食べながら、主人が無遠慮にゲップをした。
するとまた姑は、ぱっと顔をあげて当たりを見回し、
「黒い服を着た盗賊が隠れとる！」
黒衣の賊だなんてちょっと格好いいですが、
物陰に隠れていてゲップするようじゃ、
かなり「おまぬー」じゃございませんか？

滑舌＆行儀の悪い人と、
耳と脳の間にフィルターのある人が同居していると、
シュールさに拍車がかかるような気がして、ならぬ。