転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ポゴレリチの97年来日公演のプログラムが出てきたので読んでいたら、
来日直前のインタビューが掲載されていて、
『聴衆の方々に捧げものをするのが私の仕事です』
という言葉があり、悪いが私は紅茶を噴きそうになった。
「捧げもの」?「施しもの」の間違いじゃないのか?

また、気分転換の方法について尋ねられると、
水泳が大好きだと答えていて、ほかには、タンゴを踊ることと、
高速モーターボートを飛ばすこと。
まあ、奇遇ですわね。
日本の大浦みずきさんがタンゴ歌手としてご活躍なので、
是非、彼女の歌で一度踊ってみて下さいませ。
そんなステージが実現したら私は死ぬと思いますが。
しかしこれはまた、なんとヲタな妄想なんだろうか。

そういえば、ポゴレリチは若い頃ヨガに凝っていて、
彼独自の精神集中の訓練は、ヨガを通して為された、という話だった。
なにしろ、88年の来日のときだったと思うが、
音楽雑誌の記事に、彼が、私服で演奏会のリハーサルをしたあと、
そのまま、舞台でヨガをやっている、
という写真が掲載されたことがあったくらいだ。

決まった~!ジャーマン・スープレックス・ホールドっ!!

というような物凄い格好だったけど
(かけているのが初代タイガーマスクだったら最高)。

で、ノリやすい私はそれを見て、
一時期、ヨガのスタジオに通っていたことがある。
何ヶ月か通って、それなりに楽しかった。
体に良いことをやっている、という手応えが、たまらなく快かった。
が、このマイ・ブームは、意外なキッカケで終わることになるのだ。
あるとき、なんとかいう首の後ろを刺激するポーズを習っていて、
インストラクターが言ったのだ、
「これは、美人になるツボですよ~」。
でもそのインストラクターは、
どう頑張って見ても、美人ではなかった(爆)。
『そうか、全然効果がないってこと、あるんだ・・・・』
そのとき俄に私は、さーーーっと、
ツキモノが落ちたような気分になったのだ。
熱しやすく冷めやすいのは私の特徴だが、
あれほど明確に冷める瞬間が自覚できたことも珍しかった。
スタジオのアンケートには、本当の退会理由は、さすがに書けなかった。

さて。
ポゴレリチのヨガへの熱もいつしか冷めたようだが、
そうか、だったら今度は、私は、タンゴを習いに行かねばな。
でも、小型船舶の操縦は、ちょっとな(ぽりぽり)。

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