きょうは、広島としてはこの冬いちばんの寒さだった。
が、我が家は官舎のほうの引越が決まっていたので、
朝早く、佐伯区の舅宅を出て、中区の官舎へ向かった。
数えてみたら、これは我が人生で十一回目の転居だ。
私は、流浪の民として生きるように生まれついているのだ(大袈裟)。
荷物はろくに無いので、引越作業そのものは数時間で済んだ。
それより今回は、なんたって、築30年だかの中古とはいえ、
改装なった真新しい部屋に移れたのだから嬉しい。
結婚して六回目の引越にして、初めて、見た目なりと、新品だ!
今まで、コウモリが来る和室とかムカデが出るリビングとか、
排水設備のない洗濯機置き場とか、
しゃがむとタンクに頬ずりしてしまうトイレとか、
実にいろいろとろくでもない特徴を持つ官舎に住んだが、
今回はピカピカだ!!
・・・・と思ったら。
入居してみてまず思ったことは、天井が低い。尋常な低さではない。
多分、身長が180センチ以上の人間は
実質的に住めないのではないかという低さ。
つり下げタイプの電灯が顔の前に下がっているのには笑った。
よけて通らねば。
寝ぼけて歩いたらきっと正面衝突するな。
でも顔面セーフ(意味不明)。
そしてもうひとつは、職場の営繕課から警告されたのだが、
どうもこの新しい棟の近辺は、電話のトラブルが多いらしいのだ。
混線や雑音は当然、工事不良や誤発信まで多発しているのだとか。
改装前にこの棟に住んでいた女性など、
留守中に誤発信で勝手に119番されていて、
近くの消防署から救急車と消防車が駆けつけてきて、
本人が不在なのを彼らは知らないから、
もしや中で瀕死なのか、まさか死んでいるのでは、と慌てて、
窓ガラスを割って侵入した、という事件があったそうだ。
ご本人は他県の実家に帰っていて前日から居なかったので、
役所と消防署の間での一悶着の末、誤発信と判明し、
仕方なく営繕課が窓ガラスを修理して、
更に特殊な技能を使って外から鍵までかけ、
事後処理をしてくれたそうだ。
「外から鍵ってかけられるんだよ。密室殺人は出来るらしい」
と主人が言っていた。おい。結論はそれでいいのか?
また、別の独身男性など、
NTTが工事を完了したと言ったにも関わらず、
実は電話が通じていなかった、ということもあったそうだ。
ただこの人の場合、その「電話が通じてない」という事実に、
実に三年間、気付いていなかったと言うから凄い。
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