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米国務省が大統領の言葉とは裏腹に、朝米が火花を散らしていた昨年の原点状態に戻そうと躍起になっている底意が何なのか、疑わざるを得ない」

2018-12-20 | 「北朝鮮問題」の解決のために
北朝鮮外務省幹部「ポンペオはトランプの妨害者」
登録:2018-12-19 08:40 修正:2018-12-19 09:35

朝米、長引く神経戦 
北朝鮮、トランプと直談判に向けて背水の陣 
北朝鮮外務省幹部、ポンペオ長官を妨害者と規定 
「大統領と異なり、朝米関係の原点に戻そうとしている」 
トランプ大統領「急ぐ必要はない」と繰り返し現状維持を示唆 
「交渉を放棄するわけではないが、憂慮すべきシグナル」

                    
マイク・ポンペオ米国務長官が11月28日(現地時間)、米上院で議員らとの会合を終え、記者団の質問攻めを受けている。米国務省は11日、ポンペオ長官名義の声明で、北朝鮮や中国、イランなど10カ国を「宗教の自由特別懸念国」に指定したと発表した/聯合ニュース

 北朝鮮と米国の膠着状況が長引いている。今年10月のマイク・ポンペオ米国務長官の4回目の訪朝後、接点を見出せないまま「急ぐ必要はない」として対北朝鮮制裁・圧迫の手綱を締める米国と、非核化の相応措置に対する明確な答えを要求し、背水の陣を敷く兆しを見せている北朝鮮が、時間との戦いに突入する格好だ。

 16日に北朝鮮官営「朝鮮中央通信」が公開した外務省米国研究所政策研究室長の個人名義の談話は、信頼の構築なしに制裁と圧迫によって北朝鮮が核を放棄することは絶対にないという基本立場を再確認し、「朝鮮半島の非核化への道が永遠に閉ざされるような、誰も望まない結果がもたらされる可能性もある」と警告した。

 談話で目を引く部分は別にある。マイク・ポンペオ米国務長官に狙いを定めて、ドナルド・トランプ大統領の「妨害者」と規定した部分だ。談話は「トランプ大統領自身も機会あるごとに朝米関係改善への意志を示してきた」としたうえで、「まさにこうした時に、米国務省が大統領の言葉とは裏腹に、朝米が火花を散らしていた昨年の原点状態に戻そうと躍起になっている底意が何なのか、疑わざるを得ない」と述べた。

 北朝鮮側がポンペオ長官に対する不満をあらわにしたのは、ポンペオ長官の昨年10月の4度目の訪朝以来、米国が頑固な態度を崩していないためとみられる。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は当時、5時間半を割いてポンペオ長官を直接応対するなど、異例の対米“総力戦”を展開してメッセージを送ったが、その後、米国はむしろ制裁・圧迫を強化した。

 以後、米国の高官級・実務級会談開催要求に北朝鮮側が沈黙を守ったことについて、外交界では、北側が実務会談を省いて直接首脳会談の開催を望んでいるのではないかという分析も示されている。北韓大学院大学のク・ガブ教授は、今回の談話内容が「北朝鮮が首脳会談を通じた(トランプ大統領との)談判に期待をかけているという解釈を裏付ける内容」だと話した。

 米国は2回目の朝米首脳会談の開催に向けた前提条件はないとしながらも、事前に高官級・実務級会談を必ず行うべきという主張を貫いているとされる。特に、トランプ大統領が北朝鮮との交渉について「急ぐ必要はない」(14日)と繰り返し述べており、外交関係者の間では、米国がひとまず現状維持に重点を置いているのではないかという見通しも示された。最近、ポンペオ長官が朝米交渉について「忍耐」という言葉を使ったが、北朝鮮の核・ミサイル実験の中断で米国本土に対する差し迫った脅威は管理されていると判断し、現状に安住する可能性があると見られている。

 国家安保戦略研究院のチョ・ソンニョル首席研究委員は「北朝鮮はおそらく非核化問題で後戻りはしないだろう」とし、「今は前進も後退もない状態」だと話した。朝米関係に詳しい外交消息筋は「(双方が)交渉自体を放棄しようとする動きではなく、(交渉を)待っている」としながらも、「2~3週前は(対話の)モメンタムの方にもう少し傾いていたが、今は少し憂慮すべきシグナルではないかと思う」と分析した。

 双方が表向きには「時間は自分の味方」だとして耐えているが、膠着状態が長期化することはないという見通しもある。南北米の内部政治の動力から、来年上半期中に“実績”を出さなければ、北朝鮮核問題の解決が事実上難しくなるからだ。ホワイトハウスのラインを通じて、北朝鮮と朝米首脳会談の時期や場所の議論が続いているという情報も流れている。
キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)


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