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日本で保管されている、朝鮮人遺骨問題

2012-09-09 | 投稿
もうひとつの遺骨問題



     訪朝した「全国清津会」の現地調査を同行取材した。咸鏡北道清津市やその周辺からの引揚者らでつくる民間団体は、

    第2次世界大戦終戦の前後、朝鮮で死亡した日本人遺骨の収集や墓参を目指している


▼清津に出発する前日、平壌のホテルで強制連行被害者の遺族に偶然会った。キム・ウォンギョンさんの父は植民地時代に強制連行され日本で亡くなった。父の遺骨が東京・祐天寺にあることが確認され、キムさんは遺骨収集を希望した。2004年に訪日計画が立てられたが、実施直前に日本政府が許可を取り下げた

▼キムさんは「清津会」が訪朝したことを知って、「わたしたちの遺骨問題はどうなるのか」。 朝・日両政府が遺骨問題を協議するなら、一方の問題だけを取り上げることがあってはならないとキムさんは指摘した。彼一人の意見ではない。朝鮮国内で日本人遺骨問題をめぐる動きが報じられれば、すべての人々がそのように主張するだろう

▼ところが日本では、道理に合わない議論がまかり通っている。先日行われた朝・日政府間予備会談は、拉致問題を本会談で「議題化」するよう求める日本と「拉致問題よりも日本人遺骨問題を先行させたい北朝鮮」という構図で報じられた。まったくもって憤慨に堪えない。朝鮮側が先行すべき遺骨問題は他にある。「日本人遺骨」は日本自身の問題だ。後回しにしたければ、すればよい。(永)