ソウル市、清渓川3街に「チョン・テイル記念館」建設
2018年までに労働者健康・教育・権益センターとして完工予定
チョン・テイル記念館に作られる1960年代の縫製工場の姿を再現した労働体験館=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社
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1970年、労働基準法の遵守を叫んで焼身・抵抗したチョン・テイル烈士を賛える記念館が、来年ソウル市の清渓川(チョンゲチョン)3街に作られる。
ソウル市は30日、「チョン・テイル労働複合施設」を現在チョン・テイル銅像が立っている平和市場チョン・テイル橋から1550メートル離れたところに作る基本設計案を発表した。1~6階で延面積2062平方メートルの規模で作られるチョン・テイル記念館は、元は1962年にキム・ジョンス氏が設計したウリ銀行水標橋(スピョギョ)支店の建物で、今回労働複合施設に改造する計画だ。チョン・テイル記念館、労働史展示館、公演会場、ソウル労働権益センター、労働者健康増進センターが入居し、かつて労働者の権利を要求して捧げられた血と汗の歴史のみならず、現在の労働者の抱える困難を解決する所としても使われる。最上階の6階には、感情労働者権利保護センターが入る。ソウル市のパク・ギョンファン労働政策担当官は「肉体労働による労災は不十分だが保護・支援政策が着実に用意されてきたのに対し、ソウル市だけで260万人に及ぶ感情労働者に対する保護はほとんど何もされてこなかった」として「チョン・テイル記念館の一階を感情労働者のための空間として使い、労働政策の変化方向に対して試行と改善を続けていく」と話した。記念館は今年11月に着工し、2018年下半期に開館する予定だ。
チョン・テイル記念館完成予想図=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社
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この日開かれた「チョン・テイル労働複合施設建設推進委員会」1次会議には、パク・ウォンスン市長をはじめチョン・テイル財団のイ・スホ理事長とチョン・テイル烈士の妹であるチョン・スノク共に民主党小商工人特別委員会委員長、チョ・ヒヨン・ソウル市教育長、チェ・ジョンジン民主労総委員長職務代行、キム・ジュヨン韓国労総委員長らが参加した。
ナム・ウンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )