日朝協会「京都府連合会」です。韓国・朝鮮との友好を進める、日本人の団体です。1カ月¥500 841-4316福谷気付

 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
 皆さんの声を生かして活動を進めます。

日朝協会京都府連創立60周年記念のつどい、本部石橋会長が挨拶、

2015-05-10 | 日朝協会呼び掛け

   来賓挨拶する日朝協会石橋会長

                                                                                      来賓挨拶、朝鮮総連京都府本部の柴 松枝さん

 

 

 

国際政治学者の畑田重夫さんに記念講演をしていただきました。 

戦後70年・日韓条約50周年にあたり戦争立法でなく、憲法9条を活かした

平和外交で明るい未来をひらこう・・・畑田さんの講演要綱です。

2015・5・9  畑田重夫

はじめに;

―まずは日朝協会京都府連創立60周年にたいする敬意と祝意をおくりたい

日本国憲法ならびに日朝協会府連とからめながら講師自身の簡単な自己紹介を。

(1)いわゆる「節目論」について

① 今年(2015年)は、戦後・被爆70周年・日韓条約締結50周年をはじめ、様々な歴史的節目の年である。

 

② 個人にしろ、団体(政党を含む)にしろ、何らかの節目には必ず一定の意志(WILL)が働くものであり、また働かせなければならない。

→日朝京都府連の一層の発展とその影響力のひろがりへの期待

 

③ 世界史的にみても、名演説とか名言がおこなわれたのは、すべて何らかの節目に際してであったことを想起しておきたい。(例えばキング牧師の「私には夢がある」演説や、西ドイツ(当時)大統領ワイゼッカーの「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」演説など)

 

④ 日本の戦後史をみても、戦後50年の「村山談話」、同60年の「小泉談話」そして同70年の「安倍談話」が内外の注目を集めている。

 

(2)武器(凶器)による人間の殺害行為(戦争・戦闘など)が絶え間なく行われている今日の内外情勢と日本国憲法の意義

① 肉親の殺害をふくむ、悲惨な、人間が人間を殺すという凶悪犯罪をはじめとするいまわしいニュースが絶えない日本の社会状況

 

② 北アフリカ、中東地域、ウクライナなどをはじめとして、地球上の各地で戦闘状態が絶えず続いている。

 

③ 人類と殺人と戦争について―ライオンや虎のような猛獣でも、同種を殺すことは絶対にないが、人間社会では、人間が人間を殺すという行為が絶えない―→道徳や宗教が論じられたり、法律や条約が作られてきた。

 

④ 20世紀の前半だけで、2つの世界大戦を経験した人類は、不戦条約や国連憲章を生み出した。

 日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、日中戦争、アジア・太平洋戦争というように、約10年ごとに戦争ばかりした日本の近・現代史だが、その日本と日本国民は第2次世界大戦終了と同時に日本国憲法を手にした。

 とくに、同憲法第9条第2項のもつ崇高な人類史的意義に注目したい。

 

(3)安倍政権の「積極的平和主義」の名における

「平和のための戦争」政策と我々日本国民の課題と展望

① 安倍政権が推進する憲法破壊政策の現段階―歴代政権の憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を可能とする戦争法制定に狂奔する。

 憲法はもとより、日米安保条約の枠組みさえ踏み越えて、国会審議もないままに「日米同盟」のグローバル化ともいうべき「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の再改定に踏み切る(安倍首相の訪米と米議会における演説)

 8月の「安倍談話」へ集中する内外からの注目と関心

 許せない安倍政権の沖縄政策

 

② もっとも近い韓国・北朝鮮・中国との関係が冷え切ったままで、「遠交近攻」の中国の故語を想起させるかのように「地球儀を俯瞰する外交」と言いつつ、兵器メーカーや「原発利益共同体」の幹部連を引き連れて50カ国を超える国々訪問している安倍外交。

 

③ 朝鮮人民の悲願と日本が果たすべき外交的手段と努力による北東アジアの平和と協力の地帯づくりの課題―→日朝協会の役割や課題

 

 むすびにかえて;

―強硬な復古主義的性格を帯びる安倍政権の野望のもとでの日朝協会の会員をはじめとする日本人民の課題

 あくまで名分改憲をめざす安倍政権と最終的決着の舞台としての「国民投票」を視野に入れて

 「戦争だけは絶対ダメ」という視野とウィングの広い連帯をつくりあげるための日常的で地道な活動の積み重ねを

 「オール沖縄」につづく「オール日本」の実現を一日も早く

 「正論」がやがて世論となり、世論と運動が情勢(歴史)を変える

 「正論」を身につけるためにも学習が絶対に不可欠である。学び学びさらに学ぼう。学習はまさに実践の情熱と勇気の源泉である。

 

 



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