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「両国はお互い重大な利益に関する問題では戦略的疎通をしなければいけない」

2016-02-15 | 韓国中央日報日本語版

<開城工団中断波紋>中国外相、THAADは中国を狙った「剣の舞」

2016年02月15日11時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

傅瑩全人代外事委員会主任

  「項荘(項羽の従弟)が剣の舞をするのは沛公を殺そうという意図からだ(項荘舞剣 意在沛公)」。

  中国の王毅外相が12日(現地時間)、ロイター通信のインタビューで、韓国と米国が導入しようとする高高度ミサイル防衛 (THAAD)体系を中国を狙った「剣の舞」に例えた。王外相が「THAADは口実と策略が違う」という趣旨で引用した「項荘舞剣」は、項羽の策士・范増 が劉邦を殺害するために用意した鴻門宴から生じた成語だ。2012年3月に米国がアジアミサイル防衛(MD)体系構築に動くと、官営の環球時報は社説で 「沛公は中国とロシア」として引用したほどよく登場するレトリックだ。しかし今回の発言は外交トップが米国を項羽、韓国を范増の部下の項荘に例えた点で、 外交的欠礼という声が出るほど強いレベルの発言だ。

  外交問題をかえりみず「剣の舞」発言を王外相がしたのは、それだけTHAADが北東アジアの戦略的均衡に及ぼす破壊力が大きいという 証拠だ。王外相は「司馬昭(西晋太祖)の心は路傍の人も皆知っている(司馬昭之心 路人皆知)」という成語までも引用し、米国を狙って「いかなる国であれ 韓半島(朝鮮半島)核問題を口実に中国の正当な権益を侵害することに強く反対する」と述べた。中国としてはTHAADの韓半島配備は絶対に受け入れられな いという立場だ。

  王外相の発言を本格的な対内外世論戦の始まりと見る分析もある。春節(旧正月)連休を終えた中国メディアは14日、王外相の「剣の 舞」発言を大きく報道し、THAADに対する反感を露骨に表した。遼寧省社会科学院の呂超研究員は14日、THAAD配備に関し、環球時報に「友人と食事 中に食卓の下に機関銃を置きながら『私の銃ではない』という論理では誰も説得できない」と述べた。

  韓国内の一部の核武装論に対する警告という見方もある。王外相はインタビューで北の核を扱う3つのマジノ線に言及し、「▼武力不可▼ 中国の安全利益保障とともに▼いかなる状況でも韓半島に核があってはならない。北側であれ、南側であれ、自ら作ったものであれ、導入したものであれ、配備 してもいけない」と強調した。王外相は中国が国連安全保障理事会の手続きを踏んだ北朝鮮制裁のみ支持するという立場も明確にした。


 また中国は北朝鮮核問題の当事国として北朝鮮と米国を特定し、問題の解決を要求した。傅瑩 全人代外事委員会主任(韓国の国会外交統一委員長)も13日(現地時間)、独ミュンヘン国際安保カンファレンス特別セッションに出席し、「北朝鮮の安保懸 念を解決するカギは米国の手中にある」と述べ、朝米対話を促した。

  一方、懸案を議論するための韓中高位戦略対話チャンネルを稼働するべきだという主張もあった。門洪華・中央党校国際戦略研究所教授 (47)は中央日報の電話インタビューで、個人の立場であることを前提に「▼中国政府は韓国の開城(ケソン)工業団地稼働中断措置を理解し、北朝鮮援助問 題で効果的な措置を取り、特使派遣など外交的仲裁努力を続けるだろう」と述べた後、「韓中両国が新しい戦略対話を進める時」と提案した。

  王外相も11日、ミュンヘンで尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官に会った席で、「両国はお互い重大な利益に関する問題では戦略的疎通をしなければいけない」と述べた。

  現在、韓中間には▼青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室(NSC)室長と中国外交国務委員間の対話▼2プラス2(外交部局長 級、国防部副局長級)外交安保対話--など4つの戦略対話チャンネルを持つ。しかし2013年に朴槿恵(パク・クネ)大統領の中国国賓訪問を契機に新設さ れたNSC室長と国務委員チャンネルは、同年11月にソウルで一度開催された後、今まで開かれていない。



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