日朝協会「京都府連合会」です。韓国・朝鮮との友好を進める、日本人の団体です。1カ月¥500 841-4316福谷気付

 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
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原水爆禁止世界大会国際会議第2分科会「日朝協会」の発言

2011-08-05 | 投稿・投書・私の意見

 

3日~5日の間、原水爆禁止世界大会国際会議が開かれています。

 政府機関から、国連軍縮問題担当上級代表・駐日キューバ・エジプト・ノルウエー・ヴェネズエラ大使館・マレーシア外務次官・メキシコ外務省名誉終身大使・アラブ連盟 軍縮・戦略問題特別顧問、平和運動団体だいひょう・個人を含めて国の名前を書いておきます。

 オーストラリア・フィージー・タヒチ・マーシャル諸島・グアム・パラオ・フィリッピン5人・ベトナム4人・韓国15人・中国7人・インド12人・ネパール6人・ロシア・リトアニア3人・ノルウェー4人・ドイツ・イタリア・フランス2人・イギリス2人・アメリカ7人、国際団体2、などです。多いので抜けているかもしれませんがすみません。(25団体88名でした。)

 コピー機を持ってきていませんので宣言などは後日お知らせします。

発言は以下の通りですが、第2セッションのまとめにも生かされ、大会宣言にも「北朝鮮の核兵器についても、六カ国協議が早期に再開され、対話による平和的解決がはかられるべきである。」とかかれました。

 

原水爆禁止2011年世界大会国際会議in広島   2011・8・3~5



2日目の第2分科会「核兵器廃絶と平和、環境、エネルギー、くらし」で2番目の発言者でした。


 私は日朝協会代表理事の大橋 満です。京都向日市で議員をしています。(9日まで)
発言のテーマは、私たち日本人のがんばりで、非核の政府、非核の自治体を作ること、日朝平壌宣言と6者協議を通して 日・朝・韓の正常な発展を実現し、北東アジアの平和を築くことが日朝協会として原水爆禁止2011年世界大会の成功に貢献できる道であると確信していっそう頑張りたいと言う内容です。

  昨日、中国のチェンさん、韓国のパクさんが、北東アジアの平和問題についてお話があり多くの点で賛成できるものでした。

 私たちは、朝鮮民主主義人民共和国政府や韓国政府がどのような態度をとられようと、両国国民とは、金 大中さんの太陽政策のように、温かい心で友好を進め核兵器も原発もない北東アジアを作ろうとしています。
 しかし、真の友人だと思うからこそ、朝鮮民主主義人民共和国の核実験や、昨年11月の延坪島への砲撃は、地域の緊張を高めるとともに、「米国のアジア太平洋戦略」や「日本の軍備増強」に利用されているので、ただちに核兵器の開発や実験計画を中止し、朝鮮半島非核化のために「6者協議」に復帰することを強く要求するものです。またあわせて核兵器廃絶をめざす世界の流れに加わることを求めるものです。    


 (昨年の世界大会は、被爆者援護・連帯の活動の強化とアメリカの「核の傘」の危険な実態を知らせ、憲法9条と非核三原則の厳守し、その実行をもとめ、平和の諸課題での行動をひろげ、本年の世界大会に参加しようと呼びかけられまた。 日朝協会も学習会をはじめ、署名行動などに取り組み責任の一端を果たしてきました。)

いま日本では、安全だ安全だといわれてきた原子力発電機(炉)が、3月11日の地震でメルトダウンを起こし第2の核兵器として世界に脅威を与え、被害がさらに拡大し続けています。日本には、この原子力発電所が54基もあり、現時点では朝鮮民主主義人民共和国よりも、日本こそが、世界に放射能を撒き散らす危険な国となっているのです。ノーモアフクシマは、日本人の力で、原子力発電からの撤退、自然エネルギーへの転換を実現しなければなりませんので、日朝協会全国大会で「原子力発電所の全廃をもとめる特別決議」をあげてその実現のために全国で取り組みを進めています。

また、私たち日本人として自分たちが住んでいる町を非核の町にしなければなりません。私が住んでいる京都府向日市では、去る7月17日投票で市会議員選挙で「原発0を目指す日本を実現しよう」と呼びかけた日本共産党は、定数20名中6名当選し30%の議席を獲得しました。 6日の広島市民平和祈念集会には、市の平和予算で市民代表5名が参加します。市長は、保守的な方ですが平和市長会議に入ってノウモア広島・長崎、福島の実現に努力しています。 われわれ日本人が原子力発電依存の電力制策を進める政府を変え、地方の政治を変え、非核の政府、非核の自治体を作ることが求められています。

 日朝協会は、韓流ブームが一時のことで終わらないよう前進させようと思います。
昨年は、かつての日本帝国主義が韓国「併合」植民地支配から100年にあたる年でした。現在の日本政府は、韓国「併合」100年にあたって、大韓民国(韓国)に対して「痛切な反省とお詫び」を表明する決定を行い、総理大臣談話を発表しました。
 政府は、その中で日本の植民地支配は、「政治的・軍事的背景の下」、「韓国の人々の意に反し」、「国と文化を奪い、民族の誇りを深く傷つけた」とのべ ました。

また政府は、「日韓」の関係は、過去のことばかりにこだわらず、「未来志向」が大切だといいながら、一方で「韓国併合」・「3・1独立運動」をはじめ「歴史認識の共有」について、どのように解決してゆくのか、まったく方針が示されず、国内外から批判の声が出されています。

 日朝協会は、韓国「併合」の負の遺産を少しでも解消するために、歴代政府に対する「朝鮮」の文化財「朝鮮王室儀軌」の返還についての要請交渉に、韓国・朝鮮両方の市民運動に協力し、日本政府に働きかける橋渡しをしてきました。  また、日朝協会は「日本が植民地時代に朝鮮より強引に持ち帰った多数の文化財についても、早急な返還が必要である」と強く主張しました。 そうして今回やっと返還が実現することになり信頼が深まりました。
 

 もう一つの課題は、朝鮮半島は一つであり、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との関係を正常化し、国交を結ばなければならなうことです。それは加害国日本としての責任でもあります。この問題を解決するには、2002年9月17日の「日朝平壌宣言」があります。来年は10年目を迎えます。

日本の小泉純一郎首相(当時)と朝鮮民主主義人民共和国、金正日国防委員長との間で交わされた公式文書です。 この文書は、日朝関係全般にわたって合意・確認されており、両国がこの内容に基づいて誠実に諸問題を解決する必要があります。また現在、この道以外に解決の方法はありません。

 今、中国、アメリカ、ロシアを含めて開催に努力されていますが、この「6者協議」を
進展させることが、アジアの平和と安定をはかる上からも最重要の課題です。
 この意味からも日本政府の道義的責任は重く、私たち日本人が日本政府に強く働きかけ政府を動かさなければ前進することはできないと考えています。

私の討論の結論は、私たち日本人ががんばって非核の政府、非核の自治体を作ること。 日朝平壌宣言と6者協議を通して日・朝・韓の正常な発展を実現すること。 このことをない遂げることが、韓国のぱくさんや中国のチェンさんと心を一つにして、原水爆禁止2011年世界大会の成功に貢献できる道であると確信しています。

 いっそう頑張る決意を申し上げ「発言」とします。