暮れなずむ鎌倉の街、それでも小路のあちこちに観光客の姿は絶えない。
何度か尋ねた鎌倉だが、此処報国寺は初めてだ。
入り口脇の枯山水、コンパクトに纏められている。
色々な要素が取り入れられているのだろうが、ここは理屈抜きに楽しめばよい。
狭い境内を有効に活用しているのか、古びた階段は急勾配で足元に注意だ。
「ツワブキ」が和ませてくれる。
化野の念仏寺を彷彿とさせる五輪塔の一群。
全体的にお洒落な感じの境内だが、此処だけは荘厳な雰囲気を醸しだす。
狭い境内を覆いつくすかの大木も、すっかり色付いて晩秋を演出する。
どなたのお墓か? 五輪塔の脇にひっそりと「山茶花」が・・・
実物もそこかしこに見られ、彩を添えている。
これは「センリョウ」ですかね?
こちらは葉の下に実を付ける「マンリョウ」。
苔むした岩には「ユキノシタ」もあるよ。
自慢の「孟宗竹林」は良く手入れが行き届いている。
本堂脇には紅葉も今を盛りと色づいていた。
建屋では、重厚な茅葺屋根の鐘楼が圧巻。
綺麗に葺かれている。