初めて聞く山野草の名:ヒゴタイ、姿を見たくて矢も盾もたまらず車を走らせる。
広島県北部の穀倉地帯は標高はさほど高くはないが、夏は涼冷な気候で高原野菜や蕎麦などを産する。
白い蕎麦の花が一面に咲き誇り収穫間近を思わせる。
目指したのはこのお寺、曹洞宗の名刹:輝光山慶雲寺。
石の冠木門と本堂に続く石段、境内には塵一つ見当たらない。
そして今回のお目当ては、このボンボンのような花弁が特徴の「ヒゴタイ」
少し時期が遅かったのか、本来は紫色がもっと鮮やかだとか? 銀色に見えるのは見頃を過ぎたもの
直径2~3センチ、紫色の球形である。
どのような生命力が、このような複雑な形を作るのか?
まさに自然の神秘
隣には秋の七草のひとつ、「女郎花」も咲き誇っていた。
こちらでは蝶が蜜をむさぼっている。
慶雲寺本堂はご覧の通り、寄棟造で桟瓦葺の巨大な屋根を持つ。
急な傾斜屋根のところから元は茅葺だったのでは?
ヒゴタイの故郷比和町は黄金色に染まり収穫を待つばかり、日本里山の原風景を残している。
ビバ日本!