四国遍路中、最高峰に位置するのが、66番札所:雲辺寺です。
その名が示す通り、雲海をはるかに見下ろす高所にあるため、歩いて参詣したへんろにとって、その満足感は計り知れないものがあります。
標高の高い順に順位づけをしていますが、私が歩いた体験からキツイ順を挙げてみると…
①焼山寺 ②横峰寺 ③雲辺寺 ④鶴林寺 ⑤太龍寺 となりましょうか?
でも遍路道には、これらに匹敵する厳しい峠越えが数多く待ちかまえています。
雲辺寺にも100名乗りのロープウェイが架設されており、何方も気軽に参詣することが出来ます。
歩いての登り口は、ロープウェイの反対側にあり、迷うことはありませんが、下り口は並行しており、誘惑を断ち切らなければなりませ
ん。
当然右の歩き遍路道を選びますが、満一のエスケープがあるのは心強いですね。
66番雲辺寺は、香川県を歩く“涅槃の道場”に数えられていますが、現在の地図上では県境に位置しているようです。
標高900メートルを越えるお寺なので、特別?にお大師様が入り口で迎えてくれます。
でもこのお大師様は、ロープウェイのお客様に向って立っています。
「これで良いのでしょうか」