宣化天皇陵の参拝を終えたころ、雨は小降りになってきました。
近鉄樫原神宮駅へ向かう途次、南側から望む畝傍山は依然霧に霞んでいました。
近鉄飛鳥駅前の観光案内所で、天皇陵巡りの地図を貰おうとしましたが要領を得ません。
奈良有数の観光地である飛鳥でも、天皇陵のみを巡る観光客は少ないのかもしれませんね。
かく言うオイラも、何回も飛鳥の地は訪れたことはあっても、天皇陵だけを巡るのは初めてですから・・・
観光案内所でもらった地図を頼りに、まずは左手上にある欽明天皇陵を目指します。
天皇陵巡りの案内図でないのは残念ですが、地図としては良くかけていますね。
あまり観光地らしからぬ景色に埋没ししそうな場所に、案内標識は立っていました。
少し歩くと急にカラー舗装?された道に変わりました。
なんでじゃろう?
疎らに連なる家並みを過ぎたころ、大きなお濠に囲まれた欽明天皇陵が現れました。
初めて下り参道の天皇陵に出会いました。
第二十六代継体天皇は系譜からすると直系ではなく、遠く十五代応神天皇にさかのぼり、その五世にあたるとされています。
二十七代安閑天皇と二十八代宣化天皇も、継体天皇の子息ですが異母兄にあたり、欽明天皇のみが嫡子と記されています。
このことから兄二人の天皇とは敵対関係にあったとされる説もあり、即位年も不明となっています。
第二十九代欽明天皇御陵の標識です。
背後に全長140mあると言われる前方後円墳が静寂に包まれていました。
欽明天皇の御陵印です。