もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

回復が感じられる

2012年02月29日 | Weblog

  術後3日目は劇的に回復を感じられる日。
ちんちんに入れられていた排尿の管、腹に射し込まれていた血抜きの管、背中に入れられていた痛み止めの管が一斉に取り除かれ、めちゃくちゃ身軽になった。
 残るのは点滴用の管のみである。

 相変わらず点滴で、痛み止めをしてもらっているのだが、わずらわしい管が無くなっただけで、随分気持ちが和らいできた。
このような物にも自然に目が留まる。

 術後4日目には、早くも“3分がゆ”の食事が出される。
この日は箸を付けただけ、ヨーグルトを1/3程流しこむ。

 

 兎に角「歩きなさい、体を動かして」と、スタッフの励ましを受けて、歯を食いしばって屋上まで…
しばし、冷たい浮世の風に体をさらして、退院に思いを馳せる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

退院に備えて

2012年02月28日 | Weblog

 手術した翌日から直ちに、復帰のための訓練が始まる。
体を休めることによって筋肉が落ちるのを防ぐためと、胃の活動を早期に回復させるためらしい。

 手術当日は麻酔が覚めると同時にやってくる、切開した部分の痛みに耐える試練が待っている。
脊髄に直接送り込む痛み止めと、血管に注入する点滴での痛み止めとダブルで抑え込むが…
 夜通しまどろんでは目覚めの繰り返し、寝返りも出来ず呻きを抑えるのに苦労する。
金縛りにあった体は、筋肉は張ってパンパン!

 ちんちんに入った尿の管、腹からドレン(血)を取り出す管、背中に通された痛み止めの管、腕には点滴。
これらを“点滴台”に括り付けて、廊下を歩く。

 この廊下を点滴台に縋って歩く。
オイラだけではない、誰もが通る道。歯を食いしばって苦痛に耐える。

 

 でもご安心あれ! 
病室と同じ階に担当医師と看護師の詰める、スタッフステーションがあるのだ。
 四六時中、スタッフの温かい目がフォローしてくれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

身を切るとは?

2012年02月27日 | Weblog

 2月13日手術を前に 『親にもらった大事な肌を~』
前夜からずっとこのフレーズが繰り返し脳裏をよぎる。なんでこんな時に『網走番外地』なんだ!

 病院内におけるオイラの陣地、一番安い6人部屋に入りました。
手術前日は昼過ぎから、強烈な下剤のお陰でトイレ通いが主な仕事。
 当日は早朝に浣腸(子供の頃母親にされて以来の屈辱)で、お腹の中はすっからかん…

 

 洗面所の引き戸、バリアフリーになっており、病人にはとても優しい。
「軽くふれてください」の表示は間違い?で、近くに手をかざすだけでスッと開く。
 もちろん蛇口も手を差し出すだけで、温水が出てくるよ。

 

  8:30分 手術室への案内係が病室まで迎えに来る。
手術着に着替えたオイラは、なにも考えることなく後に従う。
 麻酔の担当看護師が患者確認を行い処置が始まる。
脊髄に痛み止めの管が射し込まれ、血管に麻酔が注入される。
 バーコードによる患者確認と、本人には名前と生年月日を云わせ患者の確認が終わる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病気を治す

2012年02月26日 | Weblog

 遂にその日はやって来た。ご丁寧にも前夜来の雪で薄化粧の山が迎えてくれた。
これから入院します。



 うっすら雪化粧の可部盆地

 

 広島市立安佐市民病院:外観は聡煉瓦造りで古風な装い。
安佐北区地域を支える“基幹の総合病院” 「お世話になります」

 

 入院病棟の待合室に飾られていた。
この場所では数え切れないほどの同意書(麻酔、輸血など)にサインを求められた後、いざ病室へ…

 

 寝そべったまま何でも手が届くよう、枕元に小物をそろえる。
薬入れを勝手にアレンジして…
 今日は2月9日、何時までここにお世話になるのやら、少々気が重い。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦国武将の城

2012年02月16日 | Weblog
安佐市民病院は可部の真ん中。典型的な盆地構造の中だ。四方を標高千メートル未満の〓に囲まれている。病棟の窓から見えるのが、戦国武将熊谷氏の居城だった高松山城。元気になったら又登って見るか?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は手術

2012年02月12日 | Weblog
身体を浄め、胃腸全体を空っぽにしてその時を待つ〓。あまり体験したくないがしょうがない。静養三昧の四日間が過ぎようとしている〓
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

招請状が届きました。

2012年02月07日 | Weblog

 広島市立安佐市民病院から、宿泊付きの招請状が届きました。
御用の向きは『胃の中に厄介者の存在が確認されたのでこれを切除する』というものです。

 毎年定期的に健康診断をしておりましたが、今回は遂に異常ありの宣告を受けました。
胃カメラやCTなどの精密検査の結果なので「まっ 信じなければしょうがないか?」
 

 2月9日入院、13日手術の予定。「ちょっくら出掛けてきます」

 今回は道案内を“妙見様”にお願いしました。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

廿日市Ⅱ

2012年02月03日 | 歴史探歩

 二十日市市内を通る、西国街道沿いに歩を進めてみよう。
この街も海岸沿いを広く埋め立てて、土地を確保しているので、西国街道は意外に山側寄(北)りに位置している。

 

 めずらしい容貌の狛犬が迎えてくれるのが天満宮。
どう見ても中国風であるが、なんともユーモラスである。

 

 狛犬は一対で一人前?こちらも中々の男前である。
昨今の中国は、箸にも棒にもかからない品の無い国に思えるが、伝統文化だけは一見の価値あり。

 

 天満宮の向拝も見逃さないで…
唐破風に“兎毛通”を配し、その奥側に“笈型”、その下に“蛙股”を配すると云う凝り様。

 

 神仏習合の名残か、天満宮と軒を連ねて正覚院があり、二軒の下に天狗の下駄が飾られている。
三鬼権現が祀られているのだろうか?

 

 そして更にその奥、本当に見落としかねない処に十王堂がある。
中に祀られた寄木造りの十王(九王)たち、仏像愛好家必見!是非お立ち寄りください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

廿日市市

2012年02月01日 | 歴史探歩

廿日市市:なんと読むのですか?と新聞(毎日)にも取り上げられていた。地元の人は当たり前に読むけど…
命名の意味も難しいらしい? 二十日に市が立つと解するのは本当か?
しかしこの街も歩いてみると、色々面白いものがあるよ。

 町のシンボルは牡蠣らしい? マンホールのフタにデザインされている。
本当は厳島神社を描きたいのだろうが、強引に合併させた町のシンボルを奪い取るのはどうかな

 

 先に紹介した洞雲寺から歩くこと10分で“佐方八幡神社”に着く。
外観は何処にでもある、何の変哲もない神社であるが、見物はいっぱい!

 

 

 石段の途中にある、ちょっと古そうに見える一対の灯篭:堀田燈篭とある。
名前は:堀田仁助、どうでも廿日市市が生んだ自慢のエリートらしい?

 

 説明書きが読めますかな?
伊能忠敬に先駆けて、蝦夷地の地図や海路を製作した男だ。

 

 拝殿正面にある蛙股?には雲型の装飾が施され、中央には神社紋が彫られている。
紋を良く見ると“三亀甲剣花菱”で、これは厳島神社と同じ紋、佐方が厳島神社領であったことが分かる。
鎌倉時代に八幡社になったのだろう。

 

 さらに興味深いのが、本殿の妻側懸魚の奥にある“人字型割束”
割束は蛙股の前身と言われており、古建築に現存するのは法隆寺金堂のみと言われるが…
此処では、左右の軒下に自然木を生かして、一対として造られている。

 

 近くのお屋敷に散り残っていた白い花:八重椿でしょうか?八重山茶花って云うのもある

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする