もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

再開 第14日~17日

2011年05月31日 | 遍路

 予期せぬ事態に遭遇して慌てたが、3月22日一旦自宅へ戻り、掛付け医の紹介で総合病院で精密検査、心臓病の心配無のお墨付きを得て再出発。16日間の中断を挟んで高知市の30番札所近くから再スタート

4月8日 雨(土砂降り)
土佐一宮営業所バス停⇒30番善楽寺⇒31番竹林寺⇒32番禅寺峰寺⇒民宿高知屋泊
8:15 広島BC出発 ⇒ 11:30 一宮バス停 ⇒ 17:50 高知屋着 
歩行距離:23.9キロ 比較標高差:160メートル
昼食スープ:150円 高知屋:6500円 ビール大2本:1000円 洗濯:お接待

 31番竹林寺は高知市内にあり大寺の風格、雨に洗われた苔むす石段は趣があるが、滑るので要注意。
 民宿高知屋は、5年前は古びた民宿だったが、建て替えられ最新鋭の設備の宿に生まれ変わった。女将も若女将も気配りが素晴らしい方。ずぶ濡れの衣類を洗濯してくれ、合羽・リュックも手際良く乾燥してくれた。感謝!
 宿には17時までに入るのを鉄則としてきたが、再開初日の上、土砂降りの雨にたたられて…

4月9日 晴
高知屋⇒33番雪渓寺⇒34番種間寺⇒35清滝寺⇒36番青龍寺⇒国民宿舎土佐泊
6:45 高知屋出発 ⇒ 16:00 国民宿舎土佐着 歩行距離:33.1キロ 
昼食パン:250円 アクエリアス他:260円 国民宿舎:5950円 ビール缶:450円

 四国はなんと言っても長宗我部元親、雪渓寺にも彼の墓所がある。山内一豊の人気は今一。

4月10日 晴
7:10 高知屋出発 ⇒ 15:00 民宿安和着 歩行距離:29キロ
昼食カレー・ラーメン:1210円 お茶:150円 民宿安和:6000円 ビール大:500円
 

 この朝日に送られて出発!
 国民宿舎は4人1部屋の相部屋、約1名の大  いびきに完敗。
 この日、地元有名高校の入学式(入寮式)があり、近くの宿はこの関係者ですべて押さえられていた。
 
今日も胸苦しさは全く出ず。
 昨夜同宿の横浜在住KAさん(男性)と付かず離れず、宿も同じ

4月11日 晴
7:00 民宿安和出発⇒添えみみず経由⇒岩本寺 岩本寺宿坊泊 歩行距離:29キロ 標高差:370メートル
昼食そば:620円 岩本寺:6500円 ビール大:600円 洗濯:100円

 さすが酒処土佐、このような酒屋さんはあちらこちらで健在。食堂が皆倒れているのに?
 今日も横浜のKAさんと付かず離れず…
 体は嘘のように快調、一体何だったのだろうか? 

 

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第9日~13日

2011年05月30日 | 遍路

3月18日 快晴
7:40 リビエラししくい出発 ⇒ 14:30 民宿徳増着 歩行距離:27キロ
昼食抜き アクエリアス他:270円 徳増:6500円 ビール大:200円(歩き遍路割引:300円) 洗濯:200円

 5年前1番から高野山まで完走してくれた靴、今回はついにダウン、お役御免と相成った。
 記録を整理していて気が付いたことだが、毎日昼食があまりにもお粗末だ。これが体調不良に陥った一因か?


3月19日 晴
民宿徳増⇒24番発御崎寺⇒25番津照寺⇒26番金剛頂寺⇒金剛頂寺宿坊泊 
7:10 徳増出発 ⇒ 15:40 金剛頂寺宿坊着 歩行距離:27.1キロ 比較標高差:310メートル
昼食うどん定食:650円 お茶他:260円 金剛頂寺:7000円(ビール大・洗濯込)

 弘法大師が空海を名乗ったと伝わる、室戸岬にある青年時の大師像。
 胸が苦しくならないようお願いをした。

 現代の遍路道は山の厳しさばかり強調するが、昔は海岸の荒波が恐ろしかったようだ。
 今はどんな岬にも立派な道が開かれている。

3月20日 曇後雨
7:00 金剛頂寺出発⇒27番神峯寺⇒ 15:30 民宿きんしょう着 
 歩行距離:31.5キロ 標高差:410メートル
昼食そば:450円 アクエリアス:150円 きんしょう:6500円 ビール大2本:1200円

 27番神峯寺は土佐の関所寺、今回も雨で都合3回雨の真っ縦て(一直線に登る)登山となる。
 青年大師像にお縋りしたせいか、今日は体調が良い感じ。

3月21日 曇後雨
6:40 きんしょう出発⇒28番大日寺⇒ 16:00 民宿きらく泊 歩行距離:34.1キロ
昼食パン:170円 アクエリアス:150円 きらく:7300円(ビール大2本・洗濯込)

 今日も午後にわか雨、南国土佐の雨は半端じゃない、強烈!旧道のトンネルに逃げ込み合羽を着ける。
朝から終日胸苦しさが続き先行不安?どうなることやら…
28番大日寺の短い階段が、めちゃくちゃ苦しい。
きらくで風呂に入り、温かいもてなしのお陰で気分回復、明日も頑張るぞ!

3月22日 晴
7:00 きらく出発⇒29番国分寺⇒30番善楽寺 11:40リタイヤ… 歩行距離:18.1キロ
土佐一宮駅⇒高知駅⇒広島駅 一旦帰省 昼食うどん:550円 

朝出発直後から息切れ激しく、昼前遂にダウン。高知駅に近いこの場所で一旦打ち切りを決めた。残念!

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第5日~8日

2011年05月29日 | 遍路

 3月14日 晴
 鱗楼⇒恩山寺⇒立江寺⇒鶴林寺登り口 ふれあいさかもと泊 歩行距離:34.1キロ 
 7:00 鱗楼出発 ⇒ 16:30 鶴林寺登り口着 迎えの車でふれあいさかもとへ
 昼食パン:110円 お茶:150円 さかもと:6500円 酒2合:630円 洗濯:200円

立江寺は阿波の国の関所寺、石見の国出身で不貞を働いた“お京”の黒髪を祀る寺。細身の多宝塔が美しい。
終日KOさん、Mさんと付かず離れずの道中。恩山寺でお接待のお菓子といちごを3人で分け合う。
宿も何となく同宿と相なりました。


3月15日 晴
ふれあいさかもと(車)⇒鶴林寺登り口⇒鶴林寺⇒太龍寺⇒平等寺⇒山茶花泊
7:15 鶴林寺登り口 ⇒ 15:30 山茶花着  歩行距離:22.4キロ 比較標高差:1000メートル

昼食おにぎり(さかもとお接待) アクエリアス:150円 山茶花:7350円(ビール大、酒込) 洗濯:0円

 「1に焼山(焼山寺) 2に鶴林(鶴林寺) 3に太龍(太龍寺)」と言われる徳島県の3難所寺の二つを、今日は同時に参詣する強行軍。
喘ぎつつたどり着いた鶴林寺の山門、山号はなんと!霊鷲山(りょうじゅせん:お釈迦様が居られる処)。
鶴林寺は仏教のメッカのようなお寺らしい?

 鶴林寺から太龍寺へ向かう降りは、歩幅に併せた斜めの階段で足に大変やさしい。心配りに感謝!
 
今日は歩き始めて30分位で胸が苦しくなり、しばし臨時休憩。こんなことは始めての体験。
 おまけに靴も怪しくなり、スペア靴を予約先のホテル宛家から送ってもらう。
 KOさん、Mさんとも打ち合わせもしていないのに今日も同室。ウマが合うのかな?


3月16日 晴時々小雪
山茶花⇒23番薬王寺⇒薬王寺宿坊泊
7:20 山茶花出発 ⇒ 14:00 薬王寺宿坊着 歩行距離:22キロ
昼食うどん・おでん:680円 薬王寺宿坊:6300円 酒2合:900円 ビール大:500円

 朝小雪が舞う肌寒い一日、スタート直後から体調悪く胸苦しい。
 昼前当初の予定を変更して、薬王寺宿坊に宿を変更。体の回復を待つことにする。
 突然の予約にも関わらず、この通り名前が記入されていた。
 宿坊に併設されていた温泉に二度入り、体力の回復を願う。
 KOさん、Mさん今日も一緒の宿です。


3月17日 晴
7:10 薬王寺宿坊出発 ⇒ 15:40 ホテルリビエラししくい着 泊 歩行距離:34キロ
昼食パン:120円 肌着:1050円 洗濯250円 リビエラししくい:13000円 酒2合:1400円

 国道沿い遍路道でよく見かける景色、多くの飲食店が店を閉めている。
 靴の先端部分の接着剤が剥がれて御臨終、家から送ってもらったスペアに明日から履き替え。
 牟岐の町道を訪ねたご婦人の顔がびっくり! 無くなった母に生き映しだった。思わず「南無大師遍照金剛」
 
胸の苦しさは小康状態
 
KOさん、体調を崩して一時帰省するとのこと、体力の回復を待って又トライして!と励まし別れた。
 今日はMさんも別の宿だ。

 

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第一日~4日

2011年05月27日 | 遍路

 今回のヘロヘロ遍路の行程を振り返ってみると…

3月10日 晴 
 広島バスセンター⇒鳴門西バス停⇒1番霊山寺⇒2番極楽寺⇒3番金泉寺⇒4番大日寺⇒5番地蔵寺⇒6番安楽寺
 7:00 自宅出発⇒11:30 鳴門西バス停⇒11:50 1番霊山寺⇒17:15 安楽寺宿坊泊
 歩行距離:19.6キロ 昼食うどん:480円 安楽寺宿坊:6500円 ビール大びん:500円

 いざ出発! 風強く肌寒い! 鳴門でバス降車時「お気をつけて!」と運転手に励まされる。
「ありがとうございます。南無大師遍照金剛」と返すオイラ。 余裕です。
 4番大日寺に向かう山道で某雑誌社の取材あり、30分程付き合う。

 

3月11日 小雪⇒雨⇒曇り
 安楽寺宿坊⇒6番安楽寺⇒7番十楽寺⇒8番熊谷寺⇒9番法輪寺⇒10番切幡寺⇒11番藤井寺⇒旅館
 吉野泊
 7:15出発 ⇒ 15:40旅館吉野着 歩行距離:23キロ
 昼食うどん:500円 ポカリ他:380円 吉野:6500円 ビール大びん:500円

 安楽寺本坊は茅の錣葺で風格あり
 朝から小雪交じりの雨、7番十楽寺のロビーを借りて合羽を上下着込む。早くも雨の試練が…
 ここで、埼玉県川口のKOさん(女性)と初対面、その後何かとご縁が…

夜宿に入ると大地震の報道に、遍路各位も騒然! 日程変更する方が数名いたようだ。
旅館吉野は、翌日臨む11番焼山寺直近にあり絶好の宿。清潔で食事も絶品! 温かいおもてなしも…


3月12日 晴
 吉野⇒12番焼山寺⇒なべいわ荘泊
 7:00旅館吉野出発 ⇒ 12:15焼山寺 ⇒ 15:00なべいわ荘着 
 歩行距離18.6キロ 比較標高差:1000メートル
 昼食うどん:200円と吉野接待のおにぎり 
 なべいわ荘:6500円 酒2本:600円 洗濯:250円

 最大の難所:遍路ころがしの始まりです。
20名近くのへんろが相前後して、アップダウンの急坂に挑みます。
この日の宿舎で、青森在住のMさんと同宿となりました。この後多少のご縁が…


3月13日 晴
なべいわ荘⇒13番大日寺⇒14番常楽寺⇒15番国分寺⇒16番観音寺⇒17番井戸寺⇒旅館鱗楼泊
7:00 なべいわ荘出発 ⇒ 16:30 鱗楼着 歩行距離:33.6キロ 標高差:220メートル 
昼食パン:280円 鱗楼:7000円 ビール大びん:600円


 中国地方ではあまり見かけない農作業台。
昨夜は今シリーズ始めての相部屋、100畳位の宴会場(割烹旅館なので)の端に、二人が泊まる。疲れていたので気にすることなくぐっすり!
 昨日最後の札所:17番井戸寺境内で、川口のKOさん、青森のMさんとよもやま話。ちょっと親しくなったかな?
 

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みちすがら異見

2011年05月24日 | 遍路

 なんとも違和感のある案内標識、やっぱり朱色に塗ってないと落ち着きませんよ

 

 この標識は何を言いたいのでしょう。排他的もここまで来ると最早なんとも…
愛媛県警に意味を尋ねてみないと真相は不明?

 

 菊間町の鬼師が作った鴟尾、国宝唐招提寺講堂の鴟尾製作にも敢然と挑戦したらしいが、残念ながら奈良の鬼師が受注したらしい。

 

 これは貴重品、平手で案内しているよ。

 

 山門から本堂まで570メートルと表示されている、52番太山寺の山門

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終幕近く

2011年05月23日 | 遍路

 今世界中から注目を浴びている菅総理。
遍路をされたことも報道されているが、ここ53番円明寺で打ち終わったらしい。
 何の変哲もないお寺、松山市最後の札所、境内に取って付けたように山門が建っている。

 

 松山市を過ぎると遍路道は一転東に向きを変え、左手に穏やかな水面を見せる瀬戸内海をみる。
名うての“鬼師”が腕を競う、菊間町の瓦屋

 壁面に鬼瓦をはめ込んである。

 

 菅総理、もう1ケ寺先まで参詣すれば良かったのかもしれない?
54番札所は延命寺、なんとも意味深な寺名であります。

 今治城の城門を移築したと伝わる山門、潜り戸が併設されており、お寺門特有の仁王像は当然ながら無い。

 

 

 神仏習合の名残がそのまま残された55番札所:南光坊。なんと山号は“別宮山(べっくさん)”

 

 山門の掲額はこの通り、日本の総鎮守は大三島にある大山祇神社で、この南光坊に併設されて地御前神社がある。
そして南光坊が別当寺であると誇らしげに掲げられている。
 安芸の宮島:厳島神社と、その外宮にあたる地御前神社の関係に似ている。

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白眉の寺

2011年05月20日 | 遍路

 この標識はどうなっとるんじゃろう?
道後温泉駅はどっちに行けばいいの? 遍路道は空へ飛び上がらなければいけないの?

 ことほど左様に、松山市内の道案内はいい加減な物が多い。 道後の湯にあたったのかな?

 

でも一つだけ、素晴らしいお寺を紹介しておこう。これは本物ですよ!
52番札所:太山寺。

 車が潜り抜けられる中門があって…

 中門から500メートル程歩くと、やっと仁王門にたどり着く。

 更に旧宿坊の立ち並ぶ坂道を400メートル程登ると…(現在宿坊は営業していない)


 

 やっと山門を見上げる階段の下にたどり着く。

 

 本堂は桁行7間、739年創建の国宝建築である。
広大な寺領を持つ、四国屈指のお寺“太山寺”風格漂う古寺であります。
 松山にも素晴らしい文化財が残されていました。 

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四国最大の町:松山で…

2011年05月19日 | 遍路

 長い三坂峠を下りきった処が荏原町、最初の遍路と言われる「衛門三郎」の出身地と言われる。
弘法大師に無礼を働いた三郎は、その後懺悔して弘法大師を探して、四国遍路の旅に出る。21回目の遍路で弘法大師に巡り逢い、その罪を詫びる。

 

 衛門三郎左と弘法大師の像、巡り逢った場所とされる焼山寺近くにこの像はある。

 衛門三郎の出身地荏原町にある札始大師堂。
このリュックの持ち主はこのお堂に1泊され、そのお礼に堂内を清掃中でした。

49番札所:浄土寺の仁王像。四国88ケ所では出色の仁王像と思う。
まずはあ像


続いてん像

 

続いて四国では珍しい高麗門のある50番札所:繁多寺

屋根付き参道のある51番札所:石手寺

 

松山市近郷の札所は、6ケ寺が集中しており、お経をあげるのに忙しい。

 

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一気に下る

2011年05月18日 | 遍路

 愛媛県に入って山のお寺ばかり巡って来たが、45番を打ち終えれば残すは松山市周辺のお寺ばかり…
久万高原町から標高差500メートルを一気に下り、松山市方面を目指す。

 

 下りの難所:三坂峠の下り口から松山市方面を遠望する。10キロ強旧道の下りが延々と続く。


 

 四国歩きの遍路道は一周いくらあるのか? この標識では1440キロ、一般的には1200キロ、へんろ道保存協力会の地図上の距離を繋ぐと1116キロとなっている。
 お寺内の移動や、宿への寄り道などを加えれば、一周1200キロが当たらずとも遠からずか?

 

 荷駄を運ぶ馬も通ったと云う旧街道、石畳も随所に残されている。

土石流の跡も…

 

 

 

 山中には棚田も残されています。
でも集落はずっと下ったところにあり、弁当持ちで田植えの準備中でした。

 

4月に入って急に雨が多くなりました。

 小雨の時はポンチョが便利、ちょっと“荒野の用心棒”を気取って見ました。
クリント、イーストウッドより少し足が短いかな?

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何故海岸山なの?

2011年05月16日 | 遍路

 雲の上の参詣道を進むとやがて

 せりわり行場を経由して本堂に向かうには、右の道を下れの案内標識。


 この岩の割れ目をせり上がり、岩塊上の行場へ向かう:せりわり行場

 

 やっと山門に到着、写真の通り急坂を下って本堂に向かうが、
背後の山を下って山門を潜り、本堂へ向かうお寺は珍しいのでは?


 秩父34観音霊場の34番札所:水潜寺がこの感じだった。

 水潜寺がチラッと見えますか?

 

 岩盤に喰い込むように建立された、岩屋寺本堂

 

愛媛県の内陸部に位置し、標高700メートルの高所にある岩屋寺の山号は、何故か“海岸山”
その答えはこちら!
「山高き 谷の朝霧 海に似て 松吹く風を 波にたとえむ」

 

 

この景色を見て、お大師様は海岸山岩屋寺と名付けた。

 オイラも納得! 

  

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霧が…

2011年05月15日 | 遍路

 朝宿を出ると一面の濃霧、視界100メートルを切る程である。

 

 

 前日45番まで打ち終えるつもりが、午後極度の疲労が体を襲い早めに民宿に転がり込んだため、今日改めて45番札所に向かう。

 出発して間もなく、峠に向かう昔の街道道に歩を進める。昨日さぼったのを挽回するため足早に登り坂を進む。

 
 

 この間からこぼれる朝日と霧のコラボが、オイラを幽玄の世界に誘う。この景色を独り占めなのだ!

 

 この八丁坂を登り詰めた後、尾根筋を伝って45番岩屋寺の背後に到着する。

 
 雑木林が途切れると眼下には、息をのむ景色が広がった。

 昨日体が金縛りにあったように動かなくなったのは、お大師様がオイラに、今日この景色を見せるためのご褒美だったのだ。
これから尋ねる45番岩屋寺は、この霧の海の下にあるのです。

 

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ヘロヘロ

2011年05月13日 | 遍路

 ひわた峠を越えれば、標高500メートルの高地にある、その名も相応しい“久万高原町”に入る。此処は44番大寶寺の門前町なのだろう?立派な中門が遍路を迎えてくれる。

 

 

 中門を潜って先に進めば大きなわらじが掛かった山門に到着する。

 わらじの大きさは半端ではなく、険しい峠道を歩いた遍路の気持ちが痛いほど良く分かる。
わらじを奉納した方に、お礼の気持ちを込めて合掌。

 

 堂々とした山門を潜り、続く急坂を上り詰めた処が44番大寶寺本堂。立派なお寺だが、清掃が行き届いてなく、納経所の接遇もぶっきらぼうで、印象が悪い。

 

 こんなお寺に長居は無用と早々に45番岩屋寺を目指すが、またもや険しい登り坂が待ちかまえている。
「がんばれ!がんばれ!」だが、急には力が湧いてこない。遍路にがんばれ!は無用では?



 

 程なくして、昔数多くの遍路宿があったと云う河合の宿場に差し掛かる。現在は利用者が無く廃業しているが、看板が掛かったままだった元お宿。
 此処が本日の宿なら良いのに…

 

 

 更に一頑張り!本日のお宿にやっと到着。
部屋も調度品も寝具もすべてが清潔で素晴らしい。食事もおいしくて料金も安い! 百点満点でした。 
 奥様も爽やかで最高! 又の機会も必ずお世話になります。
 看板の字小さくて読めないでしょうけど、44番と45番の中間にある民宿です。

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ひわた峠

2011年05月12日 | 遍路

寄り道はしない歩き遍路と粋がった直後で気がひけますが、内子の和ローソク工房に立ち寄りました。

 名人が溶かした蠟を芯に巻き付けています。

 

 後継者も同じ作業を続けています。

 

 美人の看板娘?兼おかみさんが、芯の作り方を教えてくださいました。
内子の和ろうそくは、ススが少なく、微妙な炎の揺らぎがアッピールポイントですと…

 

情緒豊かな内子の町はずれに、神に捧げるお供え物がありました。その先には標高820mの難所:ひわた峠が待ち受けています。
空はあくまでも暗く、雷鳴が轟き、遍路の行く手を遮ろうとしています。

 

 峠に差し掛かりました。これから3時間ほど、苦闘の始まりです

 

 

 峠越えの途中、亡くなられた遍路のお墓です。
胃がんで亡くなられたと刻まれています。 合掌

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ひたすら先へ

2011年05月11日 | 遍路

 何時までに結願しなければいけない。なんてことはないのにひたすら先を急ぐ!
物見遊山とは違うと心に言い聞かせ、有名観光地も立ち寄ることはない。(この表現は違う。立ち寄る気分にならないが正解か?)

 伊達秀宗の手になる“宇和島城”現存する12城の一つだが、横目ににらみ望遠レンズに納めるのみで通り過ぎた。

 

 この建物は何か判りますか?昔は庄屋だったのかな?

 実は民宿で、お部屋にお膳を運んでくれるなど、重要な客人並みの扱いで心が和みます。

 

 こんな土砂降りでも、次の札所を目指して出立します。この後苦難の峠越えが待っていました。
山道はさながら滝の如き状態でした。

 

 さしもの雨も午後にはあがり、遠くの山並が視界に飛び込んできました。
遥か彼方の、煙が立っている様に見える辺りが今宵の宿がある大洲の町。まだ歩けば3時間位掛かるのです。

 

 お大師様がここで野宿をした時あまりの寒さに、一夜が十夜にも思えるほど長かったと伝わる“十夜ケ橋”
現在では、何方かが温かいお布団を、お大師様に着せ掛けています。

 

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みちすがら異見Ⅳ

2011年05月10日 | 遍路

 歩き遍路からすると、最もデリカシイに欠けるのが愛媛県。我儘な言い分であるが、歩く人の立場に立って見れば何故?と云う点が多々ある。

 

 例によって、突如理不尽にも歩道が反対側に移ってしまうが、案内もなければ渡るための横断歩道も設定されていません。以前紹介した高知県の“グリーンライン”のやさしさとは比べ物になりませんね。

 

 

 横綱が出番を待っています。さすがは愛媛の宇和島、道端で何気なく大物に出くわすことができました。これだから歩き遍路はやめられませんね!
 八百長の疑いも晴れて、いざ!出番です。後ろに闘牛の番付表が貼られています。

 

 

 此処もご多聞にもれず水不足、これではさすがの魚たちも、魚道を登るのは難しいでしょう?

 

 愛媛県にもチョッピリ良い処が…
旧道のトンネルをお化粧直しして、歩行者専用に衣替えしてくれています。騒音も排ガスもなく快適です。
 素直に「ありがとう」

 

 

 これはなんじゃろ? お言葉に甘えて良いのかな?

 

 

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