奈良の東に位置する帯解の道とは真反対、奈良盆地西部に聳える金剛山、葛城山の麓をたどる「葛城の道」散策。
近畿日本鉄道が提供してくれる「てくてくまっぷ」を頼りにバスを降りる。
奈良交通バスで「バス停:風の森」で下車、年中強い風が吹くことから命名されたというが、風どころか雨まじりの春嵐がお出迎えだ!
鬱蒼とした森を背景に朱の鳥居が我々を待っている。「高鴨神社」の鳥居をくぐってっ境内を進む。
此処は古代の豪族:鴨氏の氏神を祭っている。
京都の「上賀茂神社」「下鴨神社」の本家の当たるという。
鴨氏は製鉄技術を持った渡来人だという説がもっぱら…
二の鳥居は石製で、その先には真新しい拝殿が本殿をかばうかのごとく建てられている。
拝殿の屋根は照りもむくりも持たず、五間の妻入り。
本殿は檜皮葺の片流造り、威儀をただした神主と巫女さんの姿が印象的だった。
我々に気持ちの良い挨拶を返してくださった。
天孫降臨を初めとする、数々の神話の舞台と伝わる「葛城の道」
雨交じりの強風の中、神話の里へ足を踏み入れる。