もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

葛城の道

2019年03月31日 | 歴史探歩

奈良の東に位置する帯解の道とは真反対、奈良盆地西部に聳える金剛山、葛城山の麓をたどる「葛城の道」散策。

 

近畿日本鉄道が提供してくれる「てくてくまっぷ」を頼りにバスを降りる。
奈良交通バスで「バス停:風の森」で下車、年中強い風が吹くことから命名されたというが、風どころか雨まじりの春嵐がお出迎えだ!

 

鬱蒼とした森を背景に朱の鳥居が我々を待っている。「高鴨神社」の鳥居をくぐってっ境内を進む。
此処は古代の豪族:鴨氏の氏神を祭っている。
京都の「上賀茂神社」「下鴨神社」の本家の当たるという。

鴨氏は製鉄技術を持った渡来人だという説がもっぱら…

 

二の鳥居は石製で、その先には真新しい拝殿が本殿をかばうかのごとく建てられている。

 

拝殿の屋根は照りもむくりも持たず、五間の妻入り。

 

本殿は檜皮葺の片流造り、威儀をただした神主と巫女さんの姿が印象的だった。
我々に気持ちの良い挨拶を返してくださった。

 

天孫降臨を初めとする、数々の神話の舞台と伝わる「葛城の道」
雨交じりの強風の中、神話の里へ足を踏み入れる。

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ならまち

2019年03月30日 | 歴史探歩

普段は観光客でごった返すならまちも、夕刻には静寂を取り戻す?

 

ならまちの一角で、すさまじい姿の狛犬に出会いました。何を願うんでしょう?

①家出や悪所通い(ギャンブル) ②いつも一緒に ③子供が神隠しに遭わないように ④客足が遠のかないように

 

さらに御霊神社も、ちゃんと弔ってあげれば心の故郷になるんだって…

 

一時は怨念を抱いて亡くなったこの方たちも、手厚く葬ってもらって安寧な日々を過ごしている。

 

でもこれは「補堕落浄土」へ向かう船旅では?

 

黄昏時の奈良はなんとも不気味な雰囲気です。 

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帯解

2019年03月29日 | 歴史探歩

この日の歩くコースの中心は、帯解(おびとけ)です。

 

帯解へ向かう街道沿いで見かけたあるお宅。
丸い川石を、敷石にも塀にも上手に取り入れて、独特の雰囲気を醸し出しています。

 

天理からJR で二つ目の駅が帯解駅、なんとも艶っぽい名前ですが…

 

帯解駅近くにある古刹龍象寺、なんとも武骨な山門につられて境内へ足を踏み入れた。

 

そして帯解の意味が分かった。子安:安産祈願だったのです。

 

 帯解寺、奈良らしい寄棟造りの本堂、大勢の妊婦さんが「いわたおび」を奉納していた。
安産を願う気持ちは何処も同じです。

 

たそがれ時、ならまちに向かって歩いていると目に入った「?神社」
なんと読むのか分かります?

 

この神社はこの木がご神体のようですよようですよ!

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天理⇒帯解⇒ならまち

2019年03月27日 | 歴史探歩

今回も奈良を歩きながら探訪する。
まずは「○○の道」と言うような名称が付いていない、マニア向きのコース歩き。

 

JR奈良駅の行き先表示板、「勝手によそ者はこの文字を見ただけで、観光地だなぁ」と思ってしまう。
これから「万葉まほろば線」に乗ります。

 

下車したある駅前にあるモニュメント。
「海獣葡萄鏡」なる古代の巨大な鏡が出土したとあります。

 

そして町の至る所にある巨大な「和風様洋風建築」
この地で生まれたある宗教教団の宿坊(この宗派では別の呼称)だそうです。

 

その宗教の本部の建物、町にはそろいの法被を着た方が多く行きかいました。

 

コース歩きが始まりました、燈籠の基壇に「富民安全」と刻まれています。
富民とは文字通り「富んだ人たち」あるいは「人を富ませる」と言うことらしい

 

銅を被せた神明鳥居?のある神社。ほかに見るべきものがなかったのかな? 

 

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興福寺

2019年03月26日 | 歴史探歩

続いて中金堂が蘇った興福寺へ

 

蘇った中金堂を背後から、エンジ色の丸柱が目立ち落ち着いた風情。

 

これまで興福寺を代表する建物だった東金堂、暮れなずむ時刻だが境内には人がいっぱい!
多くの仏像がおさめられているが…

 

そして人を睥睨するように聳え立つ五重塔、威圧感とはこの塔を言い表した言葉か?

 

そして南円堂、何時も参詣者で線香が絶えない。
こちらも北円堂の再建計画があって、やがて南北一対となるか?

 

中金堂を正面から見る。桁行九間寄棟造りの重厚感ある建物。

ひたすら薬師寺が進んが道に追随する?興福寺。西金堂の再建も計画中


 

 

南円堂下にひっそりと佇む三重塔、これも国宝です。

 

三条通りには昔さながらの高札場、奈良里程原票の表示もあります。

 

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二月堂Ⅱ

2019年03月24日 | 歴史探歩

この日未明まで、お水取り見学の人で溢れかえっていたはずの二月堂前だが…

ほとんど人影はなく、参道も塵一つなく掃き清められている

 

お松明の火の粉をまき散らしながら、駆け上る階段廊下横の此処もこの通り
お松明の燃えカスが残っていないかと、目を凝らしても欠片もなかった。

 

御香水をくみ上げる閼伽井(あかい)と二月堂、寄棟造りの妻側に舞台はある。
最初の修二会が行われたとき遅れたお詫びに、若狭の遠敷明神が毎年御香水を小浜から送ってくる。
福井県小浜の遠敷川(おにゅうがわ)で「お水送り」が行われ、この水が二月堂の閼伽井に届き「お水取り」が行われる。

 

二月堂の隣には三月堂があります。

 

更に同じ境内に?四月堂もあるのですから、正月堂(一月堂)もあるはずですよね?
正月堂は何処にあるのでしょうか?

 

去り際に東大寺の大鐘をカメラに収めましたが、鐘の大きさを強調するためモデル?を頼みました。
とてもチャーミングがお嬢さんで、大鐘を差し置いて主役になっています。

 

燦然と輝く大仏殿納品と紫尾をどうぞ!

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二月堂

2019年03月23日 | 歴史探歩

浄瑠璃寺から奈良へ帰る最終バスへ滑り込みセーフ。

 

近鉄奈良駅前で下車、ひたすら歩いて奈良公園へ
東大寺仁王門前には人がいっぱい! ご多分に漏れず外国人ばかり。

 

夕刻なので、この場所から静寂感あるショットをものにしたいと思ったのに…

 

境内は外国人と鹿と自撮り棒で大混雑でした。

 

雑踏を避けるように二月堂へ向かう。

 

これは東大寺七重塔を飾っていた九輪の実物大レプリカ、陽春の西日を浴びて燦然と輝く。

 

二月堂へのアプローチ、ひっそりとして荘厳な趣。
この日未明まで続いた「お水取り」の喧騒はどこへ行った?
燈籠を守る竹矢来が整然と並ぶ。

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浄瑠璃寺Ⅱ

2019年03月22日 | 歴史探歩

本堂内にある九体阿弥陀はいずれも座像、現在二体は修理中とかで七体を拝む。
上品上生から下品下生の印を結んでいるわけではなく、すべて定印を結んでいる。

 

阿弥陀はすべて撮影禁止なので目に焼き付け、湖面に映る障子の奥に阿弥陀を思い描いて暫し瞑想。

 

此岸に戻り、今度は湖面に映る塔内にいらっしゃる、薬師如来を思って願い事を少々…


 

花の時期には少し早かったが、山茱萸が満開であった。
春はやはり黄色が似合う。

 

この崩れそうな土塀を見て、皆さんは何を思いますか?

 

時間があれば岩船寺と浄瑠璃寺の間に点在する石仏群を巡るのだが、今回はこの1カ所のみ訪問。
「竹藪の中の三尊像」仏r様の配置がおかしい気もするが…まっ いいか

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浄瑠璃寺

2019年03月21日 | 歴史探歩

今回目指したのはこのお寺、公共交通機関を使う場合アクセスが難しく、この年にして初めて訪れた。

 

到着してすぐ目にしたのがこの光景。
山門前の敷石に彫られたこの穴は「盃状穴」ではないかな? 足元の石に彫られるのはめずらしい。

 

質素な山門に、さりげなく掲げられた寺名札、良いではないか!
先客万来は、ちょっと予想外。静かな雰囲気を期待したいのです。

 

向かう参道の正面、池の中にこの島が浮かぶ。
立てた石を配し周囲は州浜を現わす丸石が敷かれている。

蓬莱であり鶴島と見たが間違いか?

 

池の東側に薬師如来がおわす三重塔がある。
現世御利益のある薬師如来は、東の浄瑠璃浄土におわす仏様なので、ここは我々が暮らす此岸を意味する。

 

そして此岸から西に向かって、大きく突き出した半島が配されている。
流麗な曲線で構成されており、とてもやさしさを感じる。

鶴に対する亀島であろう。

 

此岸の対岸、西方にはご本尊:九体阿弥陀があわす本堂が配されている。いわゆる彼岸だ。
阿弥陀様がお迎えしてくださる西方浄土が指呼にある。

 

浄瑠璃浄土の薬師如来は秘仏で拝観は叶わなかった。
この世での苦しみを救ってくださる仏様が拝めないなんて…ちょっとがっかり

 

桁行9間の本堂が湖面に映る神秘的な光景が現出した。
正面の障子を開け放てば、上品上生から下品下生を現わす9体の阿弥陀如来がお姿を現す。

本堂に上がって阿弥陀様にお縋りする。

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当尾 岩船寺

2019年03月20日 | 歴史探歩

年初から病院からの招待が絶えず、気の滅入る毎日だが、沈んだ思いを振り切りたいと奈良へ…

 

塔尾とも書くようだが南山城地区と呼称されることもあり、京都府に属する。
交通のアクセスから奈良経由がベターと感じ、奈良駅からバスで向かった。

 

この地域は奈良興福寺の別当地だったようで、石仏群と共に往時は多くの寺院が存在したようだ。
奈良からバスに乗った観光客は、浄瑠璃寺で下車してしまい、岩船寺まではオイラ一人。

 

山門をくぐると正面に朱も鮮やかな三重塔が見えた。

 

阿字池の水際には珍しいピンクの馬酔木が満開。
「馬酔木の花は白と決まっている」勝手に思い込んでいたのは私だけか?

 

本堂は桁行・梁間とも5間、入母屋造で向拝一体型。

 

梵鐘は撞座(鐘を撞く位置)が高く、古鐘かと思ったがそうでもないようだ。
江戸時代以降の新しい鐘は撞座がもっと下に来るのだが…

 

十三重の塔は穏やかな阿字池に逆さに映る。

 

裏山に登り境内を見下ろすとまた変わった風情、素朴な景色だだが去りがたし

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