goo blog サービス終了のお知らせ 

もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

季節に合わせて

2025年08月27日 | 山野草

 

季節の移ろい・・・涼風が待ちどうしい・・・秋は何時訪れるのでしょう?

 

季節の名前を冠した花の代表は「彼岸花」かと思いますが、それとは別に少し変わった花をご紹介します。

その花は広島県北部にある、とある山間集落の、とあるお宅の墓に咲いておりました。

 

花というよりは、実と言った方が良いような形をしています。
薄紫の儚げな花と競うように咲き誇っているのは、オミナエシでしょうか?

 

ヒゴタイという名の花らしいのですが、当地では「盆花=ボニバナ(少しなまって発音される)」と呼ばれています。

 

幹の先端に一輪、儚げな風情がなんとも言えない、哀調を奏でているようです。

 

自生しており、律儀に盂蘭盆会に決まって開花し、毎年先祖供養をしてくれる健気な奴です。

 

彼岸花とは打って変わって、しめやかに、ひそやかに、深みのある花弁が荘厳さを醸し出していました。

よそ様のお墓の前ですが、日頃先祖供養など彼方に置き去っている不届き物が、ふっと我に返って手を合わせたくなるような気分にさせてくれました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ささゆり25

2025年06月28日 | 山野草

梅雨の中休みを待って出掛けたのですが、花は待ってくれませんでした。

 

爽やかな風が吹き抜ける高原に、ひっそりと咲くヤツを期待して来たのですが・・・

 

めずらしい花かと近寄っってて見たのですが、これは花ではありませんね。

 

目指したのはこの愛らしい奴です。

 

昔は何処にでも、沢山咲いていたらしいのですが、乱獲によって今や絶滅危惧種です。

 

6月27日中国地方は梅雨の中休みではなく、観測史上最速での梅雨明けとなってしまいました。
高原には名もなき花が咲いていますが、お目当ての「ささゆり」は残念ながらほゞ終わっていました。

 

鬱蒼としたシダ類の上に、必死で顔を覗かせる健気な二輪です。

 

逞しく生きている野草は多いのですがね

 

勢力が強そうなのは外来種ですかね?

 

白い花びら、それとも額? 此奴が散っているのを「ささゆり」かと近寄ってみたが、見間違えでがっかり!

 

多くの植物が密集する中に、懸命に存在を誇示します。

 

刈り込まれた遊歩道近くで見られるのはほんの少しです。

 

草むらには危険がいっぱい、足を踏み入れるのは躊躇われます。

 

まさに散り際の哀感が漂う一輪です。

 

2025年「ささゆり」の見納めです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すずらん25

2025年06月11日 | 山野草

広島県は日本の縮図と言われています。
寒い地域から温暖な地域までの生態が見られる、とても豊かな地域ということですかね。

 

クロカンパークを散策していると、こんなかわいらしい花が見付かりました。
「すずらん」です。

 

緑の大きな葉っぱに、とても小っちゃな花が不釣り合いです。

 

本当に気を付けて観察しないと、見逃してしまいます。

 

涼しい気候を好むようで、広島県でも中国山地の山裾に見られるようです。

 

純白とはこの色かと思わせる、濁りのない白です。

 

三重連ですよ!

 

すぐ近くにはこの通り、シダが群生しています。
観察しないと出会うことは叶いません。

 

そしてその先へ進めば、またまた可憐な奴が顔を覗かせます。

 

めずらしく重なり合って咲く一株を見つけました。

 

辺り一面草原状ですが、開けた場所には清き流れがありました。

 

 

これはひょっとすると「サクラソウ」ですかね?
めずらしく白ではないものに出会って、これも感動です。

すずらんは別名は「君影草」、なんとも心地の良い響きです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロカンパーク界隈

2025年06月09日 | 山野草

広島県、島根県、鳥取県、岡山県の境が至近にある「道後山高原クロカンパーク」界隈を散策しました。

 

背後に雄大な道後山が控え、刈り込まれたスキー場ゲレンデが幾何学模様に拡がる。
山全体が、魚に見えなくもないです。

 

クロスカントリーのコース脇まで、緑滴る自然林が迫っています。

 

名もない草花も命いっぱいに花を咲かせています。

 

仲間たちに遅れても、精一杯に背伸びして存在を誇示しています。

 

湿地帯と思える場所には、このような木道も整備されています。

 

自然の中で輝きを増す、これは「山法師」でしょう。

 

アザミの蕾、これから出番が待っています。

 

覗き込まなければ見つからない場所にもこの通り。

 

シダ類が群生する場所に、ひょっこりと顔を覗かせる「カノコソウ」。

 

中々複雑な構造をしていました。

 

緑一色かと思えば、中には変わり種も潜んでいます。

 

「キンラン」と言うそうです。
近くを散策中の妙齢ご婦人方にお尋ねしたところ、花名を教えてくださいました。

 

小さな花弁にしがみ付くミツバチでした。

大自然に埋もれそうな小さな花々が、今年も豊かに息づいています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

燕子花25

2025年06月02日 | 山野草

「いずれが綾目、燕子花」と称される一方の華を求めて、広島県北部へひとっ走りです。

 

紫の花弁に白の斑、まさに燕子花です。

 

隣同士で艶やかさを競っています。

 

野趣に富んだ自然に同化して、生息しています。

 

名前を知らない黄色の花が、格好の引き立て役となっています。

 

そうは言っても、名もない花?ですが単独で十分鑑賞に堪えるでしょう?

 

我関せずと燕子花は、初夏の陽光に嬉々と花弁を拡げています。

 

眼を転ずればこちらには・・・
野に咲く躑躅も一興でしょう。

 

燕子花は湿地帯を好むようで、うっかり花に近付こうものなら、足がずぶずぶッとはまってしまいます。

 

山道の脇でさりげなく彩を添えて、登山者も慰めています。

 

束になって存在をアピールしています。

 

路一つ跨ぐと全く異なる景色が現れます。
こちらは乾いた草原なのでしょう。
紫は全く目に入りません。

 

同一色のの群舞ですが、これはこれで、見るものを飽きさせません。

 

そうはいっても目を転じた先の、山紫陽花の白は新鮮です。

 

人工的に縁取りをしたように、くっきりと花びらが浮き上がって見えませんか?

右上方に鈍い光を放つのは我が愛車です。

 

これでもか!ですよね。

 

何とも長閑な景色が眼前に展開され、そよ風が心地よく頬をなぜて通り過ぎます。

 

紫と白が妖しい雰囲気を醸しだす、燕子花でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エビネの里界隈

2025年05月27日 | 山野草

最近の「界隈」は少し意味が違ってきているんですか?

 

我が世の春を謳歌するエビネの群落に、異種の草花が彩を添えています。

 

緑滴る山稜に、石楠花の深紅が存在を誇示します。

 

「ザ 石楠花」とも言えるお馴染みのヤツが、遠来のオイラをお出迎えです。

 

これは確か?ユキノシタでしょう。
地味とも派手とも、なんとも形容しがたい葉がビューティフル!

 

垂直とはまさに、この状態でしょう。
「ゼンマイ」か?

 

咲き遅れた訳ではないでしょうが、これから一花咲かせます。

 

満開、絶頂、今が盛りですね。

 

トホホッ 花も葉も疲れ果てました。

 

まだまだっと頑張っています。

 

日当たり加減で随分と開花時期が違ってくるのですね。

 

里山の景色に溶け込む一株です。

 

まだ初夏なのに、葉先の色付きはどういうことでしょう?

 

猛暑が過ぎて一陣の涼風が里山に吹き抜ける頃、こちらが主役です。

 

素晴らしい彩の「エビネの里」界隈でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エビネ25

2025年05月24日 | 山野草

「今年は開花が早い」との情報を貰っていましたが、中々出向くことが出来ずイライラでした。

 

でも、待っていてくれましたよ!

 

清純な乙女を連想させる涼やかな白い花、別名は・・・。

 

幾重にも重なった落ち葉を褥にして、群生しています。

 

縦にたくさんの花をつけていて、万遍なく咲き揃ってぃます。
胡蝶蘭の様に、根元から順に咲いていくのではないようです。

 

多くの色があり、花弁の形も多様です。

 

花に比べて葉が、とても大きいのが特徴かな?

 

エビネ=海老根と表記されるようです。

 

別名は多くあるようですが、これは「スズフリソウ」がぴったりでしょう。
シダから咲いているように見えませんか?

 

球根状の根が、海老の背の様に見えることから、名前が付けられたそうです。

 

殺風景な場所に多くの株が、彩を添えています。

 

学術的には術的にはラン科エビネ属です。

 

枯れた大木が転がり落ちませんように・・・

 

同じ幹に様々な彩りが咲き誇ります。

 

背後のシダ類を引き立て役に、集団が華やかさを競います。

 

大木、枯れ落ち葉、緑豊かな葉、そして芸術的に咲く花々、見事な取り合わせです。

 

深い森の一画に突如、スポってライトが当たりました。

 

どうしたことでしょう。幹が折れ曲がっていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石楠花25

2025年05月14日 | 山野草

野性の石楠花が見られる場所はあまり多くはないようです。

 

入口ゲートでいきなり「今年は開花が遅く花が少ない」と宣告されてしまいました。
令和7年度の開放期間の、ど真ん中を狙って訪ねたのに・・・

 

散策路の脇ではこの状態、蕾は固く閉ざされています。

 

石楠花の代わりに愛想をしてくれたのがこの花。
細い沼状の流れに「花筏」を浮かべていたのが此奴です。

 

諦めて歩き続ければ、数輪?の石楠花がご挨拶です。

 

立ち入り禁止の場所にも咲き始めの花々が見えました。
遊歩道以外は荒れていて、立ち入ろうにも沼状の湿地が受け付けません。

 

お花畑風な景色が展開される目的地に着きましたが、やはりこの状態でした。

 

嘆息しつつ快晴の空を見上げれば、痩せた松がいっぱいの「松ぼっくり」を付けた枝を伸ばしています。
野性の松にも一見の価値があります。

 

気を取り直して石楠花を探します。

 

雑木林の影が絶妙に花を保護しているようです。

 

やっと遊歩道脇に大輪がお出迎えです。
艶やかがぴったり!

 

ありがとうね!

 

枯れ落ち葉の地面に咲いているように見えますね。
よく見ると、上方から枝が垂れ下がってきていました。

 

やっぱり野性味溢れたやつがいいですね。

 

お前も頑張って花を咲かせてね。

 

静かな峡谷にそっと、またの訪れを誓って別れを告げました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エヒメアヤメ25

2025年05月01日 | 山野草

今年は山野草の開花時期がオイラの記憶と微妙にずれていて、取材?がタイムリーに出来ず慌てました。

 

開花が早かったのがエヒメアヤメで、既に鑑賞時期を過ぎていました。

 

サクラはやや遅く、藤は随分と早く満開を迎え、エヒメアヤメも・・・
泣き言を並べても後の祭りです。

 

奈良の仏教寺院の庭園を彷彿させる、こんな場所にエヒメアヤメはひっそりと開花しています。

 

鹿による食害から貴重な花を守るため、地域では手間をかけて保護しています。
右や後ろに見える支柱の外側に金網を被せて、一株一株食べられないよう守っています。

 

この場所には何株が現存しているのでしょう。
全ての株に網を被せる手間は、相当に重労働なのではないでしょうか?
毎年ありがたく鑑賞させていただいています。

 

アップで迫っていますので大輪に見えますが、直径数センチの小振りな花弁です。

 

それでもアヤメの特徴である、綾目がはっきりと表れています。

 

太陽の恵みを一杯受けてうれしそうに見えませんか。
鑑賞した後は、再び目の粗い網を被せて食害を防ぎます。
花達はそれなりに、息苦しく感じているかもしれませんね。

 

今年の撮影テーマ、精一杯のローアングルです。

 

花びらの色も微妙に異なっていて、見る者の気持ちを高揚させてくれるエヒメアヤメでした

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の草花25 Ⅲ

2025年04月11日 | 山野草

今年は桜の開花期間が長いのか、かたくりの開花時期が早いのか、かたくりと桜の開花時期が重なっています。

 

既に満開時期は過ぎてしまい、群生している株は見当たりませんでした。

 

二株を同一アングルで納めるのも一苦労です。

 

真っ白に光る?株を見つけました。

 

自然が育む山野草の魅力を存分に発揮しています。

 

文様、花弁の形など千差万別です。

 

花がすべて下向きに咲くので、精一杯に屈んで撮影します。

 

葉っぱにも複雑な文様があしらわれています。

 

半日蔭の場所を好むようですが、太陽の光を浴びると花弁は反り返ります。

 

ファインダーを覗かずに、ローアングルを狙ったもので、花に焦点が合わずピンボケでした。

 

同じくその二、背後の木株を見ても、カメラの位置が低いことが分かりますよね。

 

自然林を背景に、毎年健気に咲き誇ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の草花25 Ⅱ

2025年03月22日 | 山野草

「三寒四温」や「寒さ暑さも彼岸まで」当たっているのか、全く過去の話になったのか・・・

 

僅か2センチほどの小振りな花が、今年も存在を主張しています。

 

「ホソバナコバイモ=細花小梅母」と言う花です。
ほとんど一輪で咲いていますが、中には変わり種もいてます。

 

みんな俯き加減で釣り鐘型ですが、こいつは少し開き気味です。

 

咲いている場所が大木の陰でひっそり!
よく分かりませんが、この花は半日蔭が適しているのでしょう。

 

これも異端児の一本かな?
なんだか枝の途中に咲いている感じです。

 

精一杯のローアングル

 

近くの桜は蕾未だ固く、開花は当分先でしょう。

 

こちらは春の日差しを一杯に浴びて満開ですよ!

 

この時期諸悪の根源は今にも弾けそうです。
でもこの杉も「ホソバナコバイモ」の生育環境造りに、一役二役も担っているのでしょう。

 

君ん家何処?
「菜の花畑の遠い道よ!」と小学校一年の時、初めて出来た友達が答えてくれました。
遠い 遠い 昔の思い出です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の草花25

2025年03月18日 | 山野草

寒暖差の激しい今年の春、草花たちも咲く時期は何時なのか、困っているのでは・・・

 

春の山野草を代表するセツブンソウも、開花が1週間程度遅れているような感じです。

 

もう遅いのかなぁ? と思って出かけたのに、まだ咲きかけの株もあってびっくり!

 

それでも花々は、束の間の陽光をむさぼっているようです。

 

今年は体調も良いので、思いっきりアップで迫ってみました。
福寿草は蕾が最高と思いませんか?

 

群生している節分草もこの通り、未だ満開と言う訳ではありません。

 

ローアングル撮影は、膝や腹筋がきついので、年寄りにはこれが精いっぱい!

 

ユキワリイチゲは素朴で可憐。

 

精一杯背伸びしているヤツを、ファインダーにおさめました。

 

菫の一種もさり気なく混ざって咲いています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

燕子花

2024年05月24日 | 山野草

かきつばた=カキツバタ=燕子花、とても良い響きで、この名前気に入っています。

 

濃い紫?青紫? 何色と言えばよいのかな?
天の配色は絶妙!

 

今年は白の模様が少し少ないように見えるが、気のせいかな?

 

一面に群生しているが、最花期はまだ先のようだ?

 

なんとも言えない妖艶さがたまらない。

 

単独でも存在感は半端ではありません。

 

思いっきり背伸びして、覗き見てみました。

 

濃緑の葉の茂みから花弁を覗かせています。

 

カキツバタは特に水辺を好むようで、容易に近づくことは出来ません。

 

白の株も混ざって咲いています。

 

こんなに接近していて、交雑しないのかな?
雑交配した斑な花弁を見たい気がする。

 

鳥が舞う如き風情もまた一興です。

 

今年もまた堪能させてもらいました。
満開は6月に入ってからだと、地元の方から教えていただきました。

 

引き立て役に堤防の「つつじ」が一役買っていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年05月20日 | 山野草

様々な処へ、色々な花を観賞に出掛けますが、何故か良い時期に巡り会えないのが藤の花です。

 

今年も時機を逸したかと自覚しながら出掛けてみました。

 

何とか少し房が残っています。
白い藤の花、藤色ってのは何なのでしょう。

 

棚の下から見上げるとこの光景。
淡白な紫が、雅な雰囲気が漂わせています。

 

一陣の風には一斉にたなびき独特の雰囲気を醸しだします。

 

小さな花弁と、淡白な色彩も集団でこそ一見の価値ありです。
この情景を侮っていました。

 

中々の迫力で見るものに迫ってきます。

 

疎らに垂れ下がっているのも一興です。

 

来年こそは満開時期を逃さず馳せ参じましょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エビネ

2024年05月18日 | 山野草

和名では海老根と書くようだ。
球根の形が海老に似ているのがその理由らしい。

 

「ポツンと一軒家」へ向かうような、頼りない道を行きついたところに「エビネ」はひっそりと咲いていた。

 

焼き物の瓶が両脇に並べられ、道案内を果たしてくれる。

 

シャクナゲも何本か色を添えている。

 

すぐ足元に満開の一株が咲いていた。

 

斜面に沿って咲いているので、撮影にはとても好都合である。
屈まなくても良い角度で撮影できるということだ。

 

群生している株たちも結構ある。

 

びっしり褥となって地面を覆うのは、周囲を覆う杉林の落葉である。

 

木漏れ日をスポットライトの様に浴びて存在を誇示する。

 

縞状に影を落とす杉林の環境が生育に一役買っているのか?

 

微妙に彩が異なっており、目を楽しませてくれる。

 

大き目の葉に不釣り合いの小花が多数ついて、絶妙のバランスを保つ。

 

純白の花が光り輝く様は、本当にいとおしい。

 

ほどよく手入れされた環境が、多くの花々を育てる。

 

朽ちた切り株を引き立て役にして、我が存在を引き立たせる。

 

スポットライトを浴びた千両役者の立ち姿。

 

エビネと競うように、シダも我が姿を精一杯伸ばして・・・

 

まさしく山野草の如く群生しているものもある。

 

「エビネ屋」っと大向こうから声がかかりそう。

 

総立ちで、遠来の客を見送りをしてくれるのか?

 

額縁に納めたいような、エビネの晴れ姿。

 

管理のための志を「松の露」ほど・・・
するとこのご婦人たちが、心を込めた茶菓でもてなしてくれた。

 

長閑な里山の一角に、エビネの里がひっそりと残されている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする