お正月早々、大箱の「ゆうパック」が我が家に届いた。
はやる心を抑えて開封すると、中に巨大なコヤツがいっぱい詰まっていた。
贈ってくださったのは中学時代の同級生で、自家栽培のものだとか・・・
ありがとう! 感謝感激! 月並みだけど心からのお礼だ!
お礼がてら何と言う果物?と尋ねると、「大橘」という名前だと言う。
確かこれと似たものを「歩き遍路」の途次、高知辺りでお接待に預かった記憶が蘇った。
「土佐文旦」と言うもので、疲れた体にはずっしりと重たかった。
この果物は表面の皮が7~8ミリ位と厚く、剥くのに一苦労する。
そこで写真の「皮むき」が大活躍、小鳥のくちばし状の先端で、外皮に切れ目を入れると、さしもの厚皮も簡単に剥くことが出来る。
続いてV字状に切れ込みのあるこの器具は、右端に刃物が埋め込まれており、中袋に切れ目入れくことが出来る。
中袋の下端をV字状の切れ目に入れて、左から右へスライドさせれば一瞬で切れ目が出来る。
簡単な治具だけれど、大変な優れものである。
「大橘=土佐文旦」は荷重が滴るほどではなく、かといってパサパサでもなく、程良く水分を含んでいて大変美味しい。
四国遍路は平成16年、18年、23年と三度全行程歩いてお参りした。
「当時は元気だったなぁ」と、しみじみ思う今日この頃である。