海のある奈良の小浜には、十一面観世音菩薩を祀るお寺が多い。
十一面観世音菩薩を祀る、数あるお寺の中からこの寺を選んだ。
元正天皇勅願の羽賀寺である。
鬱蒼と樹木が生い茂る参道を本堂へ向かって進む。
前回お参りしたとき親切丁寧に案内してくれた記憶があったので、このお寺を参拝すると決めた。
オイラの記憶に間違いはなかった。
鐘楼の脇を通り過ぎて本堂に向かおうとしたとき、本堂から案内の方が飛び出してきて、鐘を撞いてからお参りしなさいと勧めてくれた。
今時参拝前でも鐘を撞かせてくれるお寺は少ない。
改めて反りの深い優美な姿の本堂を観察する。
和やかな気持ちで眺めると、一層美しさが増すから不思議。
羽賀寺の十一面観世音菩薩は、元正天皇のお姿を写したものだとか・・・
羽賀寺のパンフレットのお姿。
帰り際、当寺の背後に瑞鳥である鳳凰が姿を現した。