もっちゃんの探歩三昧

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龍潭寺庭園

2024年03月11日 | 歴史探歩

夢窓疎石と並ぶ作庭の名人、小堀遠州の手になる井伊谷龍潭寺庭園を紹介する。

 

龍潭寺庭園の見どころ図から、小堀遠州作のお庭を紹介する。
遠州(遠江国)にある龍潭寺庭園が、小堀遠州作とは、存在する場所と庭師の名前がピッタリ合致している。
上部にお庭の配置図があるが、これを写真で順に紹介する。

守護石(本尊石)、仁王石、鶴出島、亀出島、礼拝石(座禅石)、蓬莱岩島を紹介する。

 

お庭の中央に配石された、中央の先が尖った大きなのが守護石(本尊石)である。
また左右両脇に低い石を配しているが、中央の守護石と併せて三尊石という。
三尊石は、場所や宗派によって、釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊などがある。

 

続いて写真やや右下寄りに立てられたのが仁王石で、左右一対に据えられている。
お寺の仁王門に相当する。

 

中央から左側にせり出している部分が鶴出島、少しわかり難いが周囲の石が立てて積まれており、亀と対比されている。

 

これが亀出島、龍潭寺の場合は島ではなく半島状に突き出しているが、右下の先が尖って水中に没しかけているのが亀の頭で、亀の体を表す石は低く寝かせて配置している。

 

日陰になっていて暗いが、中央池の手前にある黒くて平たい石が礼拝石(座禅石)である。

 

更に池中に(周囲の石が湖面に移って見難いが)立てられているのが、蓬莱岩島である。
蓬莱山(蓬莱浄土)を崇めるのは中国道教の思想であるが、中国東方沖の海中に存在すると教えられている。中国本土の東方沖の島と言えば、蓬莱山はまさに日本そのものではないだろうか?

 


お庭全体を俯瞰してみた時、石が多く見える右側が近景を現わし、石を疎らに配した左側が遠景を描き出しているのだそうだ。
複雑な形をした池は心字池である。

名匠小堀遠州のお庭を写真で説明するのは至難の業である。
興味のある方は是非龍潭寺を訪ねて、日本庭園の醍醐味を味わっていただきたいものである。

 

植生も多彩なので、四季折々楽しめること請け合いである。

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